結局3月に奄美を再訪したが、また寒の戻りで気温が下がり西さんに「伊藤さんが来ると奄美が寒くなりますね」と言われながらもついにハブを見つけた。2月よりは気温があがり16℃くらい。
「このくらいになれば運さえあれば見られます」
ダメだったらもう1回行けば見られるということも学んだ。奄美はもう1回行きましょう。

取材協力:西 真弘(ナイトツアーField Work)https://adesnishii.simdif.com/
翌日も気温は上がらず風は止まず、刺す様な寒気が島を覆っていた。
冬の奄美大島で見られる代表的な渡り鳥といえばサシバである。尾羽の横シマ模様が美しい小型の猛禽類で、2000羽近くが奄美大島で冬を越す。
今できることはなんだろう、そうだ、祈ることではないか。気温上昇を祈念してカトリック教会を巡っていた。
結局寒さは続き、フィールドワークの時間がやってきた。
今夜もダウンジャケットで震えながらの探索となった。
前日よりも体感温度はさらに下がり、ハブの気配すら感じられない。
しかし、いつもならハブの前座に甘んじているメンバーたちは顔を出してくれて愛おしい。写真は自粛して名前だけ列挙しておく。オオハシリグモ、オオゲジ、カマドウマ、ザトウムシ他、ありがとう森の仲間たち、僕は1人じゃない。
最後の最後で西さんが、沢に響くかすかな鳴き声をたよりに天然記念物のアマミイシカワガエルを見つけてくれた。
寒くてハブがいなそうな時は寒いのでハブはいないということを身を持って学ぶことができた。
「前にも言ったように季節というよりその日のコンディションなんですよね。夜の気温が少なくとも15〜6℃ぐらいになればハブも出てきます」(西さん)
翌日、東京に帰る日になって来島以来初めて晴れ間が広がった。空港に向かう前に森林公園に立ち寄ってみると、テンションの上がった奄美固有種の野鳥たちが躍動していた。
天気予報では翌週にかけて南風が吹き、暖かくなっていくらしい。連休を利用して関西から来た人と話をした。彼も今日の飛行機で島を離れるという。
「うちらは寒波と共にやってきて、寒波と共に去るんやな」
という言葉が心にしみいった。
ある程度覚悟して来たものの、やはりくやしいと思っていたら西さんから「伊藤さん、来月は来れますか?」とご近所さんのようなメールが来た。
結局3月に奄美を再訪したが、また寒の戻りで気温が下がり西さんに「伊藤さんが来ると奄美が寒くなりますね」と言われながらもついにハブを見つけた。2月よりは気温があがり16℃くらい。
「このくらいになれば運さえあれば見られます」
ダメだったらもう1回行けば見られるということも学んだ。奄美はもう1回行きましょう。
取材協力:西 真弘(ナイトツアーField Work)https://adesnishii.simdif.com/
ふっふっふ、ハブばかり探しているわけではなく、ガイドさんや地元の方に聞いたうまい店でランチを食べるみたいなことも実はやっていて、そちらを少し紹介しようかなと。ふつうのWEBコンテンツだったら主題とおまけが完全に逆ですね。
居酒屋のみんちゅ(名瀬)
奄美大島は那覇などの観光地に比べると飲食店の数は少なく、有名店などはすぐ混雑で入れなくなってしまいがちですが名瀬港近くにあるこのお店は早めにいけば比較的さっくり入れます。
アオダイやシビなどとれたての地魚を使った刺身定食は絶品。写真は上定食ですが1000円の日替わりなんかでも満足度十分です。
鶏飯・郷土料理「愛かな」 (名瀬・ホテルサンデイズ奄美内)
ごはんに鶏肉、たまご、しいたけなどを乗せて熱いだし汁をかけていただく郷土料理「鶏飯」、 奄美大島には「ひさ倉」「みなとや」などの名店がありますが1時間以上待ちは覚悟しなければならないほど大混雑します。で、地元の方に聞いた穴場がここ。ホテルの中のレストランなのでかなり盲点なのですが「ここの鶏飯は実はうまいよ」と言われ行ってみたらまじでうまっ!。澄んでいながらしっかり旨みとコクのあるだし汁が素晴らしい。
そして何より席数も多く、さくっと入れるのが良いです。穴場とはまさにこういうことを言うのだなと、奄美にいかれた際にはぜひ。
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