特集 2020年8月27日

「オロポ」というサウナドリンクについて考えた

オロナミンCのポカリスエット割り、略して「オロポ」である

「オロポ」というものを御存じだろうか。サウナ上がりに飲むドリンクとして、サウナ愛好家たちに好まれている飲み物だ。

それは端的にいえばオロナミンCをポカリスエットで割ったもので、サウナで失われたミネラルとビタミンを補うことができるという触れ込みである。

今回は、このサウナドリンク「オロポ」について少し考えてみたい。

1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー)

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サウナに通うようになってオロポを知った

私がオロポを知ることになったきっかけは、新型コロナウイルスの流行による外出自粛期間にまで遡る。今年の2月から5月までの約3ヶ月に渡る完全引き籠りの物忌み期間において、私の体は完全なる運動不足に陥り全身がバキバキになっていた。

6月になると健康センターやスーパー銭湯などの温浴施設が感染症対策をしつつ営業を再開したので、久方ぶりに足を伸ばせる風呂に入って凝り固まった体をほぐそうと思ったのだ。

少し調べてみると、私が住んでいる神奈川県の中央部には意外とたくさんの温浴施設が存在し、人工温泉や薬湯など多種多様なお風呂に加えてサウナを備えているところも多いと分かった。

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私が最初に訪れたのは、厚木市にある「東名厚木健康センター」であった
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かわいらしいラッコのキャラクターから「厚木ラッコ」と呼ばれ親しまれている

私はこれまでの人生において、ぶっちゃけサウナの良さがイマイチ分かっていなかった。ただ熱さと息苦しさを我慢して汗を流すことが健康に繋がるのだろうと、漠然と考えていた感じである。

ところが実際に体験してみると、これがなかなかどうして良いもので、とても楽しんで帰ることができた。その翌日には無性にサウナへ行きたくなってしまい、結局は初日から二日連続で足を運んだくらいである。以降、私は週二でサウナに通うことになる。

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サウナのある温浴施設には、もれなくレストランが併設されている
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ガッツリ系のメニューが多く、ビールなどの酒類やつまみも豊富だ

サウナは思ったていたよりもずっと体力を消耗するものである。サウナ上がりはとにかく腹が減るので何を食べてもうまく、そして夜はぐっすり眠ることができる。サウナは生きることの喜びを高めてくれるといっても過言ではないだろう。

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座間市にある同系列の「相模健康センター」、最近はこちらに行くことが多い

こうしてすっかりサウナにハマった私は、他にもどのような施設があるのかと色々情報を集めているうちに「オロポ」なる飲み物が存在することを知ったのだ。

オロポはサウナ上がりに飲むドリンクとしてサウナ愛好家に親しまれており、レストランで提供している施設も多いという。

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ラッコにはオロナミンC単品はあるものの、オロポは置いてないようだ
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代わりにサウナドリンクとして推しているのが「バナナとマンゴーのスムージー」だ
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フレッシュながら飲みやすく、確かにサウナ上がりにピッタリである

これはこれでとてもおいしいのだが、サウナドリンクの定番と謳われているオロポも飲んでみたいものである。もっとも、オロポは前述の通りオロナミンCをポカリスエットで割っただけのものなので、自分で簡単に作ることができるのだが。

ところで、オロナミンCとポカリスエットという組み合わせを聞いて、とある飲み物を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。オロナミンCやポカリスエットと同じく大塚製薬が販売している「MATCH(マッチ)」である。

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MATCHは オロナミンCにポカリを足したような味として知られている
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私はMATCHが大好きで、暑い時期の外出時にはいつもお世話になっている

MATCHはオロナミンCとポカリスエットをブレンドしてグレープフルーツのフレーバーを加えた商品とのことで、原材料や栄養成分もまさに両者を足して割ったような感じである。

それならサウナ上がりもMATCHで良いじゃんと思うところであるが、そうではなくオロポが飲まれているからにはMATCHにはない良さがあるのだろう。それを確かめるべく、実際にサウナ上がりにオロポを飲んでみることにした。

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サウナ上がりに飲んで分かるオロポの良さ

オロポの実飲にあたり、自分でオロナミンCとポカリスエットを混ぜても良いのだが、せっかくなのでオロポを出している施設に行ってみることにした。実際にどのような形式で提供しているのか、ちょっと気になったからだ。

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訪れたのは海老名市にある「OYUGIWA」という温浴施設である
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サウナでたっぷり汗を流してからレストランへと向かう
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メニューを見ると、ソフトドリンクの中に「オロポ」の文字が
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デカデカとフィーチャーしていたりと、かなり推している感じである
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早速注文すると、氷一杯のジョッキと共にポカリとオロナミンCがそのまま出てきた
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自分で好きなようにブレンドして飲むようだ

結局は自分で混ぜるんかーいと心の中で突っ込んでみたものの、裏を返せば自分好みの比率で作ることができるということだ。

グラスが氷で満たされているので入る液体の容量はそれほど多くなく、最初にオロナミンCを全部入れてしまったので、ポカリがあまり入らず濃い目にできてしまった。

とりあえず飲んでみると、やはりMATCHに近い味である。最初は強かったオロナミンCの味も、ポカリを継ぎ足していくことで徐々に薄まっていき、ちょうど良い塩梅になっていった。

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もう一件、相模原市にある「JNファミリー」という施設にも行ってみた
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お風呂とサウナを十分に堪能した後、いざいざレストランへ
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オロポ一杯270円と破格の価格設定でビックリした
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こちらは既にブレンドされた状態で提供される
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サウナで乾き切った体にオロポが染み渡る!

オロポがMATCHと最も違うのは、オロナミンCの炭酸がポカリに希釈されて弱まっているという点である。MATCH自体も微炭酸で飲みやすいが、オロポはさらに炭酸が控え目で、グビグビと一気に飲み干すことができるのだ。

体がほてったままのサウナ上がりにおいて、氷でキンキンに冷えているというのも重要だ。ビタミンの爽やかな味わいと、喉の奥で感じられるわずかな炭酸の清涼感が、疲れてけだるい体にちょうど良い。

冷たくもがぶ飲みできてビタミンとミネラルを補給できる。なるほど、確かにオロポはサウナドリンクとして理に適った飲み物だといえるだろう。むしろサウナ上がりに限定せず、夏の暑い日に気付けや暑気払いとして飲むのも良いかもしれない。

【オロポ(オロナミンC×ポカリスエット)】
 
甘さ: ★★★☆☆
ビタミン感: ★★★★☆
オススメ度: ★★★★★
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イオンウォーターで作ったオロポ

そういえば、ポカリスエットやオロナミンCにはオリジナル以外にもバリエーションの商品が存在する。それらを使ってオロポを作ってみたらどうだろう。

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まずはポカリスエットのバリエーション「イオンウォーター」である

このイオンウォーターはサウナ施設の自販機にかなりの確率で置いてあるので、前から気になっていたポカリのバリエーションである。

大塚製薬のwebサイトによると、ポカリスエットは脱水時に水分とミネラルを補給するのに最適とのことであるが、このイオンウォーターは汗をかいていない日常シーンにおいて水分とミネラルを補給するために成分を調整した商品であるとのことだ。

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一口飲んでみると……ポカリよりもだいぶ薄めだが、スッキリしている

ポカリスエットの風味は残っているが、よりスッキリした味わいである。砂糖の代わりに甘味料のステビアを使っており、口の中でベタつかず後味サッパリ。なるほど、水やお茶の代わりとして飲むことを意識した商品なのだろう。

これでオロポを作ったら、かなり薄めの水っぽい感じになりそうなものだが……まぁ、とりあえずやってみよう。

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とりあえずイオンウォーターでオロポを作ってみた

これが意外なことに、水っぽさはあまりない。……が、ポカリの存在感もまったくない。その分、オロナミンCが前面に立っており、これはこれでグビグビ飲めるビタミン飲料としてまとまっている感じである。悪くはないが、ポカリ特有のミネラル的な風味が皆無なので、普通のオロポよりも少しだけ物足りなさを感じた。

【オロナミンC×イオンウォーター】
 
甘さ: ★☆☆☆☆
ビタミン感: ★★★★★
オススメ度: ★★★☆☆

 

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ロイヤルポリスで作ったオロポ

お次はオロナミンCのバリエーションとして、ロイヤルポリスを試してみよう。その名の通り、オロナミンCにローヤルゼリーエキスとプロポリス抽出物を配合したもので、普通のよりもちょっとだけ高い。

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ラベルもハチミツのような黄金色でロイヤルな感じである
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これでオロポを作ってみる。見た目は普通のオロナミンCを使ったものと変わらない
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少し後味が違うかなという感じで、おおむね普通のオロポと同じだ

チビチビと味わいながら飲んでみたが、ぶっちゃけ普通のオロポとあまり変わらない。違うのはハチミツっぽい味が含まれているのと、心なしか酸味が感じられるくらいだろうか。

まぁ、これはこれでうまいし、ローヤルゼリーの成分が入っているということで体には良さそうではあるが、サウナ上がりに飲むオロポにあえてロイヤルポリスを使う意味はあまりないかもしれない。

【オロナミンCロイヤルポリス×ポカリスエット】
 
甘さ: ★★★★☆
ビタミン感: ★★★★☆
オススメ度: ★★★★☆
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他メーカーのビタミンドリンク×スポーツドリンクはどうだろう

改めてオロポについて考えていると、ふと、そもそもなんでオロナミンCとポカリスエットなんだろうと思った。

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大塚製薬の自販機には当然ながらオロナミンCとポカリが揃っている
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要するにオロナミンCはビタミンドリンク、ポカリはスポーツドリンクである

つまるところ、オロポはビタミンドリンクとスポーツドリンクを掛け合わせた飲み物ということで、サウナ上がりに適しているのだろう。

だが大塚製薬に限らずとも、ビタミンドリンクやスポーツドリンクは多くの飲料メーカーが販売しているではないか。何もオロナミンCとポカリスエットにこだわる必要はあるのだろうか。

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例えばコカ・コーラの自販機を見ると……
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ビタミンドリンクもスポーツドリンクもあるではないか

というワケで、色々な飲料メーカーのビタミンドリンク×スポーツドリンクを試してみようと思った。ひょっとすると、オロポよりもサウナ上がりに適した組み合わせを発見できるのではないだろうか。

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コカ・コーラ「リアルゴールド×アクエリアス」

まずはコカ・コーラの「リアルゴールド」と「アクエリアス」だ。リアルゴールドはローヤルゼリーと高麗人参エキスが入っており、ハチミツの味が強くて結構甘めである。ポカリと共にスポーツドリンク界の双頭を担うアクエリアスで割ったら、どのような味になるだろう。

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どちらも有名なドリンクだが、個人的にはあまり飲む機会がない
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リアルゴールをアクエリアスで割ってみた。オロポより色合いがやや薄いだろうか

単体で飲むと少し甘さが気になったリアルゴールドも、アクエリアスで割ったらかなり薄まった。オロナミンCより炭酸も控え目でゴクゴクいける。アクエリアスはポカリよりサッパリしているので全体的に少し薄めであるが、うん、まぁ、悪くはない。

……が、惜しむらくは後味だ。アクエリアスは甘味料としてスクラロースを使っている。私はスクラロースやアセスルファムKなど人工甘味料の後味が苦手なので、これらが入ってるとそれだけで「ウッ」となってしまう。

人工甘味料を使っている分、カロリーは控えめなのだが、体力を消耗したサウナ上がりにはむしろカロリーが必要なので、その点でもサウナドリンクとしては微妙だろう。人工甘味料の後味が気にならないという人が、日常シーンで飲むには良いかもしれない。

【リアルゴールド×アクエリアス】
 
甘さ: ★★★☆☆
ビタミン感: ★★★☆☆
オススメ度: ★★☆☆☆

サントリー「デカビタC×グリーンダ・カ・ラ」

続いてはサントリーだ。ビタミンドリンクは「デカビタチャージ」のフレーズで有名な「デカビタC」、スポーツドリンクは「グリーンダ・カ・ラ」である。

「グリーンダ・カ・ラ」は「ダ・カ・ラ」というスポーツドリンクのバリエーション商品であるが、今や「ダ・カ・ラ」はすっかりなりを潜め、いつしか「グリーンダ・カ・ラ」の方が台頭していた。

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昔のデカビタCは茶瓶だったが、今は缶が主流のようだ
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グリーンダ・カ・ラが透明なので、クリアで鮮やかな色合いだ

デカビタCはビタミンの味が強く、なおかつ甘めであり、オロナミンCよりビビッドな印象だ。グリーンダ・カ・ラは単独で飲むと少し水っぽい感じであるが、デカビタと組み合わせることでビタミンと甘さがプラスされ、ちょうど良い塩梅になっている。まさに互いに不足している点を補い合ったマリアージュだ。おぉ、これは良いぞ。

炭酸もほど良く残っており、ゴクゴク飲むと爽快感がある。グリーンダ・カ・ラ特有の華やかなフルーツの風味がビタミンを引き立てており、心地よい風のような、物凄く爽やかな味わいだ。後味もスッキリとキレがある。個人的にはオロポを越えた飲み物かもしれない。

【デカビタC×グリーンダ・カ・ラ】
 
甘さ: ★★★★☆
ビタミン感: ★★★★☆
オススメ度: ★★★★★

キリン「メッツアルギニンV×キリンラブズスポーツ」

お次はキリンビバレッジである。スポーツドリンクはその名もズバリ「ラブズスポーツ」、ビタミンドリンクは自販機にあった商品の中で最もそれっぽかった「メッツアルギニンV」を使用した。 アミノ酸の一種であるアルギニンを多く含んだドリンクで、筋肉の成長や血流の改善効果、免疫力の向上などに良いらしい。

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アルギニンVは他社のビタミンドリンクに比べて量が多い360ml缶だ
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量が多い分(?)色がかなり薄めであるが、さてはて味はいかに

ビタミンドリンクは鮮やかな黄色でビタミン感を演出するのが一般的であるが、メッツアルギニンVはうっすらとしか色がついてない分、どちらかというと普通の炭酸飲料寄りである。

ラブズスポーツは甘さが少なく、その分、ミネラルの味やクエン酸の酸味が強めだ。あと、甘味料としてスクラロースとアセルスファムKを使っているので、好みが分かれることだろう。

この組み合わせはどうかと思ったが、意外にも割とイケる。味はややケミカルで、悪く言えばトイレの芳香剤みたいであるが、かなり薄まっているのでむしろ駄菓子っぽい味といえるかもしれない。

アルギニンVはビタミンドリンクとして味が弱いので多めにブレンドするのが良さそうだが、それだと少し甘い上に炭酸が強くなるので、サウナ上がりにゴクゴク飲むには微妙だろう。

【メッツアルギニンV×キリンラブズスポーツ】
 
甘さ: ★★☆☆☆
ビタミン感: ★★☆☆☆
オススメ度: ★★☆☆☆

アサヒ「ドデカミンストロング×スーパーH2O」

今度はアサヒ飲料のドデカミンストロングとスーパーH2Oだ。このドデカミンストロングもまたアルギニンの配合量を謳っており、他にも朝鮮人参、ローヤルゼリー、ガラナ、マカなど体に良さそうなモノがたくさん入ってる。それらの効果はイマイチ分からないが、「とにかく効きそう」と思わせてくれる勢いが感じられる。

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ドデカミンの分かりやすさ、嫌いじゃない
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色もしっかりと濃く、効きそうな感じである

これまで色々試してみて、スポーツドリンクに人工甘味料が使われていることは少なくないと分かった。このH2Oもまたカロリー控えめとのことで、アセルスファムKが使わている。想定外だったのは、ドデカミンにも人工甘味料が使われていることだ。

ガラナやマカの薬っぽい複雑な風味は好みなのだけど、それ以上に人工甘味料の味が気になってしまい、ゴクゴクと一気に流し込んでしまった。カロリーを気にする人には良い組み合わせなのだろう。

【ドデカミンストロング×スーパーH2O】
 
甘さ: ★★★★☆
ビタミン感: ★★★☆☆
オススメ度: ★★☆☆☆

ダイドー「エナジージムストロング×ミウプラススポーツ」

最後はダイドードリンコの「エナジージムストロング」と「ミウプラススポーツ」である。私の周囲にはダイドーの自販機が多く、これらの商品も横目で見てはいたが、これまで買ったことはなかった。この機会にその味を確かめておこうじゃないか。

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ミウはボトルがツイストしてる。ダイドーは缶やボトルの形状が凝ってる印象だ
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ブレンドしてみると、ややライトな色合いである

エナジージムは単体で飲んでもビタミン感がやや控えめな印象だ。ミウはレモンの酸味やミネラルの風味を少し感じるものの、どちらかというとフレーバードウォーターに近いサッパリとした味わいである。それを掛け合わせた結果、やはり薄めなデキとなった。

ゴクゴク飲むことはできるのだけど、ビタミン感が少ないので爽快感はあまりない。少なくともサウナ上がり向けではないだろう。

エナジージムストロング×ミウプラススポーツ
 
甘さ: ★☆☆☆☆
ビタミン感: ★★☆☆☆
オススメ度: ★★☆☆☆
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くそ暑い中、サウナ気分を盛り上げるため風呂場で飲んだ

というワケで、5つの飲料メーカーのビタミンドリンクとスポーツドリンクでオロポを作って試してみた。一括りにビタミンドリンク、スポーツドリンクといっても、メーカーごとに含まれる成分が違ったり、カロリー控えめであったり、水に近い味わいであったりと、コンセプトの違いで特色を出している感じがした。

結局、サウナ上がりという限定したシチュエーションならば、カロリー控えめのものではなく糖分をガッツリ補給できるものが良いだろう。となると、結局はポカリスエットが最適解という結論になるのでしょうな。

一方、ビタミンドリンクの方はビタミンの補給という大義はあるものの、どちらかというとポカリに爽快感を与えている面が大きいのではないかと思う。なのでオロナミンCに限定する必要はなく、好きな味のビタミンドリンクで良いのではないかと思う。とはいえオロナミンCはポカリと同じ大塚製薬の自販機で買えるし、120mlというサイズがポカリと合わせるのにちょうど良いので、だからこそオロポが普及したのかもしれませんな。


定番になったのは理由がある

というワケで、今回は「オロポ」について少し考えてみた。色々と試してみて、サウナ上がりに飲むドリンクとして定番となったのにも理由があるのだとなんとなく理解することができた。

なお、ポカリスエットなどのスポーツドリンクは吸収の効率を考えて作られている製品なので、オロポのように別の飲み物を混ぜたりするとその効果が薄れてしまう。なので熱中症対策など、即効性を重視する場合はオロポとかにはせずそのまま飲みましょう。

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今後もサウナと共にサウナドリンクを楽しんでいきたい

やはり王道はオロナミンCと…

ポカリスエット。比率は1:1がいいそうです。

大塚製薬 ポカリスエット 300ml×24本

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