最近、旅行中にほとんど写真を撮らなくなった。誰かが撮ってくれるので、自分で撮る必要がないと気づいた。一緒に行った人の写真が私の思い出になる。
ちょっと前に、弟(私の9歳下の26歳)と上海に行ったときの写真を見返していたら、自分では絶対に撮らないような写真であふれていた。他人に写真を共有するときは「うまく撮れた写真」を送りがちだけど、こういう「その人にしか撮れない写真」こそおもしろいのだと気づいた。
参考までに、私が振り返ってパッと思い出す上海旅行の思い出は下記のようなものだ。
・人生初の上海蟹が美味すぎた
・建物がなにもかもでかすぎて驚いた
・渋谷よりもギラついた夜景
でも弟の写真を見ると、ぜんぜん違う視点から今回の旅を見ていたことがわかる。
とにかく動物を撮りまくる
まず最初に気になったのは、動物の写真が大量にあることだ。いや、気持ちはわかる。かわいいよね。撮りたくなる気持ちはわかる。だけれど、どこでも撮れるのでは?と思ってしまう。
いや、本当に動物がかわいくてしかたがないんだろう。その勢いが写真から伝わってくる。
同じものでも人によって視点が変わるし、弟の写真を並べると街角の風景がちょっと特別に見える。そういう細かい発見が積み重なっている。これこそ同行者の写真を見る楽しみだ。
古いデジカメで写真を撮る
弟はスマホだけではなく、古いデジカメを持ってきて撮っていた。
なぜデジカメで撮るのか聞いてみたら、「2000年代っぽくてエモいから」とのこと。「年齢的に2000年代の記憶ないだろ」とツッコみたかったが飲み込んだ。
若者の間でデジカメやトイカメラが流行っているというのは本当なんだなと実感した。
まあでも、この粗い質感が逆に、うっすら頭に残ってる記憶みたいな感じがする。年齢は離れているが、弟のエモい気持ちは理解できる。
日本でも撮れるキャラクターを撮る
キャラクターグッズをやたら撮っているのにも気づいた。犬以上に自分では撮らない写真だ。写真にも趣味がでるな。
10年後に見たときには、もはやどこで撮ったかも思い出せない可能性が高い。
撮っているときは、「キャラクターグッズなんて撮って意味ある?」と思っていた。
しかし、このポケモンカードの写真を見て、思い出した。このあと購入したカードを開けて、「中国語で書かれたこのカード、何のポケモンでしょう?」と二人でクイズをして、大盛り上がりしたのだ。
やっぱり、どんな場面も切り取って残しておくべきだなと改めて感じた。
このアイスはクオリティが高くて驚いた。撮りたくなるのもわかる。
あと、ピントがコナンに合ってないのも、旅行のライブ感があってよい。

