短い記事 2021年11月30日

ゴムパッキンを犬として愛でる

大好きな漫画のひとつである「動物のお医者さん」にこんなシーンがある。

1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。

前の記事:沼にハマって知ったこと「沼は意外と綺麗」


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佐々木倫子『動物のお医者さん』 白泉社 花とゆめCOMICS 8巻30頁、第10刷 1993年発行より引用

主人公のハムテルが少年時代に文集に書いた詩なのだが、犬と暮らした経験のある人たちの大半は共感するのではないだろうか。
そう、犬の口にはゴムパッキンがついているのである。

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これがゴムパッキン。つまりはくちびる。

触ると柔らかくてぷにぷにしている。かわいい。
肉球といい、鼻といい、犬の毛の生えていない部分は総じて愛しい。

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下の方はひだになっている。

犬の口にはゴムパッキンがついているならば。

話は変わるが、我が家には小さい柴犬がいる。名は与太郎。
彼との生活は大変楽しいものではあるが、それでもまだ叶えたい夢がある。

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SNSを見るとありがたいことに、複数のわんことのハッピーライフをおすそ分けしてくれているアカウントがたくさんある。
2匹でじゃれあったり、一緒に寝たり、ほほえましい様子を見ていると、筆者もこんな生活を……と夢見てしまうのである。

しかし、この夢をかなえることは簡単ではない。だって命なんだもの。

そんなときに思い出したのが冒頭のゴムパッキンである。

犬の口にはゴムパッキンがついている。
つまり、ゴムパッキンがついていれば、もうそれは犬なのでないだろうか。

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この命題の真偽、アタイが明かしてみせるさ!

犬耳にゴムパッキンをつける

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ここにゴムパッキンがあります。

(白いゴムパッキンしかなかったので自力で塗りました)

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フェルトで作った犬耳もあります。

この2つを両面テープでくっつけます。以上。

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犬です。

今この瞬間をもって、弊世帯の構成員は人間1人、犬2匹となった。
こんなに簡単に夢がかなってしまうなんて……!

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犬なので当然餌を食べます。お口に合うかな~?
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笑ってるのね~かわいいね~
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コラ与太郎!ゴムパキオのでしょうが!!申し遅れましたがゴムパキオと命名いたしました。

はじめは喧嘩をしたり、先住犬がストレスで元気がなくなってしまったり、トラブルがついて回るものだ。
与太郎も突然現れたゴムパキオを気に入らず、食べ物を横取りしてしまったのだ。大目に見てあげよう。

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お互い慣れるまでお散歩は別々で。
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パキオはお外がまだこわいのかな??こっちだよ~!
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まだ緊張して耳を下げてしまっているが、与太郎は少し慣れてきたみたい。
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打ち解けたみたいだしボール遊びをしてみよう!いくよ!せーのっ!
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あっ
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ちょっと、後ろ……
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パキオが……

こうして与太郎とゴムパキオとの3人暮らしは幕を閉じた。
ウルルン滞在記よりも短い、ほんのひとときだった。

それでも、パキオは筆者に大切な経験をさせてくれた。
フェルトの温かい触り心地を愛おしく思い、パッキンのゆがみに表情を見出して、母性をくすぐられる。
パキオはたしかに生活に潤いを与えてくれたのだ。

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心なしかお兄さんの顔をしている与太郎

かなしんでいるものの、パキオが恋しくなったらすぐに会うことができる。耳を両面テープでくっつければいいので。
犬と暮らしたいと思っている方がいたら、ゴムパッキンで手軽にわんこを迎えてはいかがだろうか。
パキオは願いさえすればいつでも現れ、あなたの心に寄り添ってくれるだろう。

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