コードがいっぱい入った状態よりも、最後のが一番「タコ足が配線してるっぽい」感じに見えた。こんなに単純でよかったのか。
作るにあたって、機能性や使い勝手のよさまで複雑に考えてしまっていたようだ。どうも色々と盛り込み過ぎてしまう傾向にある。
「物事は複雑に考えすぎないほうがいい」。そうタコから学んだ気がした。
延長コードを使用してコードが繋ぎまくられてる状態のことを「タコ足配線」というが、あれの「タコ」っぽい要素というとせいぜい「足がたくさん」、「ごちゃごちゃしてる」ぐらいのことだろう。
よく考えてみてほしい。あれのどこがタコだろうか。
せっかくならもっと「タコの足から配線されてる感」を味わいたい。そんなアイテムを作ってみた。
※本当にこの状態で使うと燃えたりする危険性があるのでマネしないでください
「おっ、タコの足から配線されてるぞ……!」と実感できるような代物を作りたいという思いから、こんなものを考えてみた。
ついでに持つところをつければ、モバイルバッテリーを入れて持ち歩いたりもできるかも⁉
かなりざっくりだが、構想はこんな感じだ。細かいことは考えずに作り始めてみよう。
個人的に一番やりやすい「毛糸で編む」という方法で進める。まずは足を8本作るところからだ。
これを筒状にして足を作る。足に線を通しやすくするために、チャックで開閉できるようにしよう。
これだけだとただの筒でしかないので、吸盤を編みこんでいく。するとほら、どう見てもタコの足!
この8本の足を繋げていくとこうなる。
つぎに顔にあたるパーツを編み、つぎに頭……(と思ってたら、タコの顔の上にある頭っぽいパーツは実は胴らしい。そうだったのか……)
こんな感じでタコの全身が編みあがった。上からも物を出し入れしやすいよう、巾着にしてみた。
目をつけよう。ちょうど海外の通販サイトで衝動買いした目のパーツがたくさんあるので、つけてみる。
ちょっと気弱な感じにしてみようかな……と、目を装着したところで、できたー!!
できあがったタコにコードを仕込んでみよう。延長コードをタコの中に入れて……
つぎに足のチャックを開け、充電用のコードを入れる。
事前に考えてた手順に沿って、延長コード×2と充電用ケーブル×8をタコに仕込んだところ、なんとこうなった。
なんかタコ苦しそうだし、コードがごちゃごちゃしすぎててどうしよう。絡まったコードも、タコがあることでどう絡まってるのかより分かりづらくなってしまってる。
延長コードをモバイルバッテリーに変えたら、だいぶスッキリしてタコも楽そうになった。
使い勝手を考えると、8本もコードが入ってるのは多すぎるんじゃないか。
もう「スマホを充電するためだけに使う」ぐらい割り切ってもいい気がしてきた。これでも「タコの足から配線されてる」のには変わりない。
そんなこんなで、部屋の隅っこで配線してくれるタコが完成したのだった。これが本当のタコ足配線だ!!!
コードがいっぱい入った状態よりも、最後のが一番「タコ足が配線してるっぽい」感じに見えた。こんなに単純でよかったのか。
作るにあたって、機能性や使い勝手のよさまで複雑に考えてしまっていたようだ。どうも色々と盛り込み過ぎてしまう傾向にある。
「物事は複雑に考えすぎないほうがいい」。そうタコから学んだ気がした。
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