特集 2019年5月17日

「ラーメンを頭からかぶってしまった人」になれる帽子

麺が毛糸で出来ていれば、こんなことも簡単にできる

編み物で、麺を作るのにハマり始めた。麺に乗っている具を作るのも楽しい。

毛糸で出来た麺なので、頭からかぶろうが投げようが、どうとでも扱える。「うっかりラーメンを頭からかぶった人」というような写真も好きなだけ撮れる。

きっかけは2017年末に編んだラーメンだった。

島根県生まれ。毛糸を自在に操れる人になりたい。地元に戻ったり上京したりを繰り返してるため、一体どこにいるのか分からないと言われることが多い。プログラマーっぽい仕事が本業。(動画インタビュー

前の記事:タイ米でパエリアを作りつつ、平成米騒動を振り返る

> 個人サイト それにつけてもおやつはきのこ

以前編んでたラーメン

前に「麺」をテーマに編み物作品を作った。当サイトのライター玉置さんが作っている「趣味の製麺」という同人誌に寄稿するために。2017年末のことだ。

帽子にもお面にもなる麺を毛糸で編んで、それをマンガっぽくまとめてみた。

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このとき編んだ麺がこちらだ。チャーシュー、なると、味付け卵、メンマ、海苔、ネギ。

「肉の脂身をどんな層にしてやろうか」とか、「味付け卵の色は卵がまあまあ染みた感じにしてやろう」とか、そんなことを考えつつ作っていくのが好きだ。

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味がよく染みた油そばっぽい見た目になった
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溢れ出る、麺

ちょっと前(2018年末~2019年始)に地元である島根のギャラリーの一角を借りて、小さな展示イベントをやったのだが、そのときにこの麺はかなり活躍してくれた。

お客さんたちが進んでコント的な写真を撮りたがってくれたのだ。

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「おっとっと……こぼれるーー!!」(これは自分。後ろにちらちら写ってるのは展示物)
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子供ウケがよかった。お面はずっと前に編んだ般若。どうでもいいが、麺とか面とか紛らわしい

麺を使って存分に遊んではもらったが、だんだんこれひとつだけでは物足りなくなってきた。

このラーメン以外にも、もっと他の種類の麺も作ってみたい。

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えび天入り具だくさんうどんを編む

日本でメジャーな麺というと、とりあえずラーメン、うどん、蕎麦あたりだ。

なので、つぎはうどんを作ることにした。

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器から編み始める
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和風の土の器っぽいテイストにしようとしたが、なってるだろうか……

器が出来たので、スープを入れて、そこからニョロンと一本うどんを生やしてみる。

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ニョロン

欲を言うと、もっとスープに透明度が欲しいところだが、そこは仕方ない。麺を増やしていこう。

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麺よ、増えろ

つぎは具を作っていく。

まずはこんな感じに幼虫のようなかたまりを編む。そしてちょっとほわほわ気味の毛糸を用意する。

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幼虫のようなかたまりとほわほわ気味の毛糸

このほわほわの毛を幼虫っぽいやつにまとわりつかせ、更にオレンジ色のしっぽを付けると……

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えびの天ぷら

ほかには油揚げ、かまぼこ、ネギなど、うどんに入っていそうな具も追加した。

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うどんの麺って、実際はこんなに白くないだろう……とちょっと思うがまあいいか

ついでにずっと前に作ったものの、特に使い道がなかったきのこも投入してみた。

明らかに食べられる柄じゃないが、意外と馴染んでいる。

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たぶん食べたらアウトなやつ
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シンプルなざるそばを編む

つぎは蕎麦を編んでいこう。こちらも容器から編む。

最初に座布団のようなものを編み……

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小さい座布団っぽいものを編んだ

この上に、すだれっぽいものを装着させよう。本当のすだれは取り外せるが、今回は取れて欲しくないのでくっつける。

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すだれがくっついた

そして器の壁面をつける。これで蕎麦の器っぽくなってくれるか。

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蕎麦の器っぽくなった

またこの器から生えてるかのように蕎麦を装着。その上に海苔をかけると……

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うどんに比べ、だいぶ質素(この写真、なんでこんなに台も壁も写ってないんだ……。浮いてるっぽく見える)

ラーメンやうどんと比べるとかなりシンプルだが、これで完成としよう。

なんとこの蕎麦、ひっくり返すと角帽のようにも使うことができる。このまま外出しても意外と大丈夫なんじゃないか。

試しにライターの江ノ島さんにかぶってもらったら、こういう学生に見えた。違和感がまるでない。

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似合いすぎ
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ショートコント風に遊んでみる

これまでに作ったラーメン、うどん、蕎麦をすべて使うと、こんな遊びができる。

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「お待たせしましたー」
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「うわっ、つまづいた!!」「ギャーーー!!!」
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(スローモーション)
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「アアアアアアアア……」

ちゃんと麺をうっかりかぶってしまった人に見えるし、扱い方によっては躍動感も表現することができる。いい感じじゃないか。

部屋も汚れないし、思いっきり投げても壊れることもないし、身体に装着もしやすい。これは意外と小道具としてもいけるのでは!? そんな需要がどこかにあればいいなと思う。


増やしたい、麺

3種類できたところで、他の麺も作りたくなっている。つぎ作りたいのはナポリタンだ。沖縄そばもいい。最近、どういう麺なら作りやすいだろう? と、編み物視点で麺を見てしまいがちだ。具を作る楽しみもあるので、今後もバリエーションを増やしていきたい。

 

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