あの言い表しにくい図形
レーダーチャートは便利だ。直感的に項目ごとの数値のバランスや傾向が分かる。
レーダーチャートの中の図形に注目すると、なんとも言えない歪な形をしている。
カクカクで、デコボコしていたり意外とそうでもなかったりする。
こんな形のものが身の回りにあったような気がしなくもない。見つけて、レーダーチャートにしてやろう。
家にあるものから見ていこう
まず、アクリル板にレーダーチャートのメモリを書いた。
ノートに補助線を引きながら正六角形を書き、上にアクリル板を載せてペンでなぞった。うまくいったと思う。
各項目には「素早さ」「体力」など、レーダーチャートにありそうな言葉を書いた。何の項目なのかは自分でも分からない。幅広く役に立ちそうなスキルではある。
体力があって、素早さと経験が無い。
ブラシの話だろうか。他に手がかりがないのでブラシの話なのだろう。
経験は自然と積むことになるので、是非素早さを伸ばしていって欲しい。
このようにしてしっくりくるものを探していく。
対象の角をチャートの項目のラインに合わせるとそれっぽくなるが、どうしても合わせきれない凸凹が出てきてしまう。できれば曲線もない方がいい。
もう少し探してみよう。
公園であの図形を探す
そうか。図形のそれっぽさばかり気にしていたが、メモリの見やすさも大事なのだ。白い背景の前にあるものじゃないとレーダーチャートにならない。
惜しいものはあるが、なかなかこれぞレーダーチャート、というものは見つからない。
魚の切り身だ!
この後スーパーに寄った。野菜やお菓子を流し見た後、かなりレーダーチャートっぽいものに突然出会ってたくさん買ってきた。
切り身にアクリル板をかざし、角と数値のラインが揃うように角度と距離を調整する。
初めて具体的な数値に目がいった。
リーダーシップ3.5、素早さ2弱、体力2、経験1強、機転2.5、技2、である。
経験が少ないのにリーダーシップのある、珍しい選手である。このメカジキは。
リーダーシップ1、素早さ2、体力2、経験1.5、機転3、技3、である。
基礎的な力は低いが機転と技で何とかしてしまうトリッキーなメカジキだ。
リーダーシップ1強、素早さ3、体力2.5、経験4、機転1、技1弱、のブリ。
経験を積んでいるのに機転が利かない。いや、経験を積んだからこそ頭が固くなっているブリなのかもしれない。
リーダーシップ3、素早さ0.5、体力0.5、経験4.5、機転2強、技2.5、のブリ。
経験の数値がかなり高いが、素早さや体力が低く不安である。もう現役を引退してコーチをしているブリなのかもしれない。
並べて見ると、チームスポーツの選手一覧みたいに見える。
割れせんべいも良いぞ
結論が出た。レーダーチャートのあの形、魚の切り身っぽいのだ。
今後、レーダーチャートの中の図形を見て「何かっぽいんだよなあ」と悩まなくてもいい。
レーダーチャートを見たら切り身を思い出し、切り身を見たらレーダーチャートを思い出していこう。


