判定も自動化したい。
今回は「誰が最初に叫んだか」をゲームマスターが判定していたが、できればここも自動化したい。WebブラウザでQRコードリーダーを作り、どの端末が何を読み取ったかをサーバーに送信すればできそうだ。読み取った瞬間に画面からQRコードが消えたら、ますますシューティングゲームっぽい。今後の課題とさせてください。
QRコードを使ったシューティングゲームを考えた。大きな画面に動き回るQRコードを映し出し、いち早くカメラで読み取るというものだ。遊んだらけっこう盛り上がった。
QRコードは便利だ。カメラで写すだけでテキスト情報を読み取ることができる。その歴史は古く、デンソー(現在は分離し、デンソーウェーブ)で1994年に発明された。もともとは工場の部品管理のための物だが、今ではQRコード決済やポスターなど、日常場面でも使われている。
そんな便利なQRコードを、あそびに使いたい。考えたあそびの仕組みはこんな感じ。
これはつまり、誰が一番早くQRコードを読み取れるかというゲームである。動き回るQRコードに翻弄される人間たちの姿が目に浮かぶ。
さて、動き回るQRコードは、Webページで表現することにした。ここから実際に遊べます。
このくらいの速さや大きさだと簡単だが、もっと速くて小さくなると途端に難しくなる。このあたりは画面の大きさや周囲の環境に応じて調整が必要だと思う。そこで、URLのパラメータを変えればQRコードの大きさや動く速さを変えられるようにした。
あとは、このWebページをプロジェクターで大きく投影し、遊んでもらう。楽しみだ…。
編集部におじゃまし、QRコードシューティングで遊ぶことにした。参加してくれるのは編集部の安藤さん、藤原さん、石川さんの3人だ。
レベルは1から10まである。ひとつQRコードを読み取るごとに1ポイントが入る。より多くのポイントを獲得したら優勝とする。
まずは筆者がゲームマスターで、編集部の3人がプレーヤーでやってみる。
ちなみに、レベルが進むと速度もどんどん速くなる。しかも、途中から同時に2個出たり、3個出たりする。速いし多いし大変だ。
これを繰り返し、レベル9の終了時点で石川さん6ポイント、安藤さん4ポイント、藤原さん4ポイント。いよいよ、次のレベル10が最後である。
安藤さん「最後は10ポイントにしましょうよ」
そこまでいうなら…。と、最後のレベルはひとつ10ポイントになった。これで、誰にでも優勝のチャンスがある。
あっという間に終わったが、なかなか盛り上がった。QRコードを引いて撮影すると小さすぎて読み取れず、かといって寄りすぎるとフレームに収めにくい。意外と戦略性があるようだ。
ここで発生したのが「QRコード読み取りアプリ、何を使うか問題」である。アプリによっては、読み取り速度をアピールしているものがあり、(本当かは分からないが、)やはり、そういうアプリを使いたくなる。
筆者は専用のアプリを入れず、iPhoneにデフォルトで入っているカメラアプリのQRコード読み取り機能を使ったが、惨敗してしまった。やはり、QRコード読み取りアプリはよく考えて選んだほうがよさそうだ。シューティングゲームでいうところの、自機の性能に関わる部分だ。
せっかくなのでプロジェクターを天井にも投影してやってみる。一体どうなるんだろう。
こうなってくるといよいよアトラクションという感じがする。プロジェクターを複数用意して部屋全体にQRコードを表示すれば、イベントとかで盛り上がりそうだ。
今回はプロジェクター1台で遠くから天井に投影していることもあり、QRコードの歪みが大きくなってしまう。そうなるとなかなか読み取ってくれない。
実は、もうひとつの楽しみ方も用意している。早撃ち勝負だ。今度はQRコードが動かない。ここから実際に遊べます。
白い画面のときに表示されているQRコードはダミーであり、それを読み取ってしまうとお手つきになってしまう。赤になったあとに素早く読み取るというゲームだ。QRコードが動かないので、単純に所作の早さだけで決まる。
今回は「誰が最初に叫んだか」をゲームマスターが判定していたが、できればここも自動化したい。WebブラウザでQRコードリーダーを作り、どの端末が何を読み取ったかをサーバーに送信すればできそうだ。読み取った瞬間に画面からQRコードが消えたら、ますますシューティングゲームっぽい。今後の課題とさせてください。
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