それであれば良かった
受付に戻り更衣室で着替えていると、ひと足先に着替えた父と受付の方の会話が聞こえてきた。
「どうですか、パターゴルフもやってみると結構面白いでしょう」
「面白かったですね〜。親子で来たからより楽しかったです」
実は日程的にちょっと無理を言ってしまっていたのだが、そう思ってもらえたなら良かった。ちょっとうれしかった。
![IMG_3061 (1).JPG](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/7817/1932/2455/IMG_3061_1.jpg)
少しずつ試行錯誤しながら、順番にコースを進めていく。
数ホールこなして分かってきたのは、経験者は一つ一つの所作がとても丁寧ということである。
聞けば先に打った私の力加減やその結果を観察したり、地形や自分の調子なども全て折り込みながらどう打つべきか考えているらしい。
私は父が打つ時「めちゃめちゃに外してくれないかなあ」としか考えてなかった。浅はかだった。あと単純に恥ずかしい。
また、遊んでいて感じたのだがこのパターゴルフというスポーツは自分のメンタルにもかなり左右される。
入らないかもな〜と思って打つとそもそもパターにボールがうまく当たらなかったり、逆に調子良く進めている時は自信満々にいいショットが出せたりする。
自ずと精神が鍛えられる。いいスポーツだ。いいスポーツだよこれ。
プレイ中、ふと父のパターが気になったので見せてもらった。
どうやら私が借りてきたパターは一番ベーシックな型で、父のパターは反発力がいいとか、上側のラインがボールをまっすぐ飛ばすための補助になるとか色々改善されたものらしい。
えー、いいな。いいやつじゃん。
年々色々な改良が重ねられたモデルが販売され、吟味しながら買いそろえるのも醍醐味の一つだと言う。ああ、なんか分かるな、そういうの。冒頭に出てきたゴルフバッグはきっと「おれだけの最強のクラブセット」なんだ。
遊んで楽しい。集めて楽しい。
パターゴルフ、というかゴルフに人がやみつきになる理由がなんとなく分かってきた。
その後もプレイを続け、約2時間で18ホール回ったところで終了。
そこそこ良い勝負をしていた瞬間もあった気がするのだが、蓋を開けてみれば合計で65対85。20打も差をつけられてしまった。これが年季の違いってやつか......。
でも楽しかった。満足しました。
受付に戻り更衣室で着替えていると、ひと足先に着替えた父と受付の方の会話が聞こえてきた。
「どうですか、パターゴルフもやってみると結構面白いでしょう」
「面白かったですね〜。親子で来たからより楽しかったです」
実は日程的にちょっと無理を言ってしまっていたのだが、そう思ってもらえたなら良かった。ちょっとうれしかった。
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