デジタルリマスター 2023年3月7日

親不知で親不知を抜く(デジタルリマスター)

ここ数年、右下の親不知の調子が悪い。疲れが溜まったり体調が悪かったりするとジクジク痛むのだ。ひどい時はその場にうずくまってしまうほど痛い。きっと抜いた方がいいのだろう。分かってはいるが痛みが消えると病院に行く気がなくなる。歯を抜くなんて怖くてたまらないのだ。とはいえ、このまま親不知を放置しても良い事はない。多分、悪化する一方だ。そのうちまた痛み始めるに決まっている。抜くしかないのだ。でも怖い。どうしよう?

新潟県の親不知まで行って親不知を抜くというのはどうだろうか。そこまで遠出すれば引き返す事も出来ないし、なんとなく縁起も良さそうだ。

2007年12月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年神奈川県生まれ。デザイン、執筆、映像制作など各種コンテンツ制作に携わる。「どうしたら毎日をご機嫌に過ごせるか」を日々検討中。


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> 個人サイト すみましん

新潟県親不知へ

新潟県の「親不知」とは、JR北陸線の親不知駅を中心に、青海・市振両駅の間約15キロに渡る地域の総称である。

なぜこの地が親不知と呼ばれるようになったのか? その由来には諸説あるらしいのだが、その中の一つが悲し過ぎる。平清盛の弟・頼盛が越後に転勤になり、それを追った夫人がこの地を訪れた時、誤って2歳の子供を波に奪われてしまった。悲嘆にくれた夫人が、

「親知らず
 子はこの浦の波まくら
 越路の磯のあわと消えゆく」

と歌を詠みそれが地名になった、という言い伝えである。歌を詠んでる場合じゃないほど悲しい話だ。

そんな親不知で親不知を抜くために、まずは東京から上越新幹線で越後湯沢を目指す。

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Maxとき317号で東京から越後湯沢へ
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親不知行きの切符
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東京から1時間ちょっとで越後湯沢到着
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特急はくたか号に乗り換える

東京は晴天だったのに越後湯沢に着くと小雪が舞っていた。たった1時間で東京とは寒さの質が違う。冬が本気だ。

ここで特急はくたか号に乗り換え糸魚川に向かう。

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雪がどんどん深くなる

越後湯沢から糸魚川までの所要時間も1時間ちょっと。その間、トンネルが多く、それを抜ける度に雪が深くなっていく。車掌さんが車内アナウンスを噛んでばかりいて、僕の後ろにはずっと咳をしているおばさんがいる。そして、僕はこれから親不知を抜こうとしている。

ああ、不安でたまらない。

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糸魚川駅到着

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