走る! アクリルフィギュア
今回試しに作ってみた愉快なメンツを紹介したい。
ものすごいスピードで走り去っていった。私はもうプルバックのおもちゃを純粋に楽しめる歳ではないが、モチーフが大人向け(?)なためか、じんわりと染み入ってくる楽しさがあった。
もともと「走る」ものが素材になっていると、それだけで面白いのだ。
普段はできないことができると、背徳感と共に楽しさが押し寄せてくる。たとえば、実際に非常ベルは押せないけど、おもちゃの非常ベルだと存分に押し放題! というような。
この飛び出し坊や(とび太くん)は、元になった看板は存在するものの、各地でいろんな人がオマージュした亜種看板がたくさん作られている。それに習って、このアクリルフィギュアの図柄も、私が自分なりに描いたものを使用している(よく見ると足の部分が変)。そんな謎のこだわりによって、より愛着のあるおもちゃに仕上がった。
走るという要素を持ちつつ、「追いかける」という動きがあることによって、複数体組み合わせたときの面白さが出せないかと思ったのだ。
ひとりでこんな小芝居をして楽しむ40歳の初夏である。バカボンのパパの歳になるまで、あと半年。
どのアクリルフィギュアも、動きが付いたことで生き生きとして見えるようになった。「キャラが走っているポーズのアクリルフィギュア」と、このプルバック機能付きスタンドを組み合わせれば、思いもよらぬ遊びが生まれそうな気がする。新たな商機にならないだろうか。