横須賀なら毎日これができる
「朝から軍艦を見て出社する」というエクストリーム出社。東京湾に軍艦が来るのは不定期なため、次回またいつこれができるかわからない。
しかし、横須賀なら毎日軍艦が見られる。
ということは、その気になれば年中「軍艦見てから出勤」ができるのだ。その気になれば……。
東京国際クルーズターミナルには、国際ではあるがクルーズではないタイプの船が停泊していた。 全長284メートルの巨大軍艦、イギリス海軍のプリンス・オブ・ウェールズだ。
この写真を撮れただけで、「早起きしてよかった……」と思った。特に軍艦に詳しいわけでもないが、「期間限定のでかいもの」を見られてうれしいという思いがつよい。圧倒的なパワーを感じる。
周辺は絶えず遠くで工事をしているような重低音が響いていた。これが航空母艦の音か。そこにいるだけで存在感がある。
船に並ぶ戦闘機はF35Bというものらしい。おしりしか見えなくて残念。
この軍艦にどのような歴史があり、また、現在どのような役割を持っているのかが気になったので調べた。
PRINCE OF WALESと名のつく艦艇はこれが8代目で、最も有名な7代目は1941年に日本軍の航空攻撃により撃沈されたようだ。それから時を経て、2019年にこの8代目がイギリス海軍に就役。いまでは世界中を回って様々な演習に参加しているそうだ。
なので日本人の私がこうして「軍艦だー!」と記事にしているのは、PRINCE OF WALESからすれば「どの面下げて騒いでんねん」ということなのかもしれない。しかし、やっぱり見たら記事にしたい。歴史と現在への正しい理解を持ったうえで。
当たり前だが、プリンス・オブ・ウェールズは訳すと「ウェールズ公」となる。現在のウェールズ公はウィリアム皇太子だ。そういえばウェールズってどこだっけ……。
答えはもうちょっと後でお伝えするとして、他にも写真をお見せしたい。
忘れつつあるが、ふだんはここに豪華客船が泊まるのだ。ここに軍艦があることがやっぱり面白い。
さてと、満足のいく撮影ができたし、帰るか……。 一瞬本気でそう思ってしまったが、私はここから出勤するのだ。まじかよ勘弁してほしい。
8時半はふだん家を出る時間だ。エクストリーム出社で時間を巻くことってあるんだ……。
会社に着いたらまずは替えのシャツに着替え、コーヒーを飲んで頭もスッキリさせ、いつもより少し早く始業した。その日の仕事は万事快調だった。ふつう、面白イベントは退勤後にある。しかし、今日の私はすでに面白イベントをこなした状態だ。それにより謎の優越感と心の余裕があり、いつも以上に仕事に集中できた。
退勤した直後に電池が切れたように眠気が襲ってきた。巨大軍艦にパワーをもらった気がしていたが、むしろ体はパワーを消費していた。そりゃそうか。その日は21時に就寝した。
「朝から軍艦を見て出社する」というエクストリーム出社。東京湾に軍艦が来るのは不定期なため、次回またいつこれができるかわからない。
しかし、横須賀なら毎日軍艦が見られる。
ということは、その気になれば年中「軍艦見てから出勤」ができるのだ。その気になれば……。
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