答えはシンプル
困っている人を助けるつもりで、真摯に対応していたら、いつのまにか人が集まってくるようになった――。
「どうしてそんなにテレビに出ているんですか？」という質問から始まった取材だったけど、そこには打算とか計算とかはなく、ただただ真っ直ぐな気持ちがあったのだった。
僕もこれから締切に追われたら「成長しちゃうなぁ」と思うことにしよう。まだまだ人生伸びしろだらけである。
取材協力：株式会社アキダイ
アキダイがガチャガチャに!?
秋葉社長の「苦手なことこそチャレンジする」という姿勢は、今も続いている。
遠方から講演会を頼まれたり、テレビのバラエティ番組に出たり、八百屋とは関係ないオファーも「やったことがないからやってみよう」と引き受けるようにしている。
極めつけはこちら。
この「値札マスコット」、なんと秋葉社長の声でしゃべるのだ。
「ハイいらっしゃいませ～。甘くておいしいみんなのアイドル、栄養満点のプレミアムバナナが入荷しておりま～す。いかがですか～？」
秋葉さん わざわざ渋谷のスタジオまで行って録音したんですよ。プロの方に「この波形はボイトレやってる一流歌手と変わらないレベルですよ」って褒められちゃいましたね。いやぁ、「いらっしゃいませ」が褒められてすいませんって（笑）
ちなみにこのガチャガチャ、秋葉社長のアクスタ（！）もあって値札に立てられる。
ガチャガチャやアクスタになったら、もう国民的キャラクターだ。ちいかわレベルである。
23歳で「アキダイ」を始めたころは、こんなことになるなんて思わなかったんじゃないですか？
秋葉さん そうですね。本当、いろいろ苦労しながらやってきたので。オープンのときもそうだし、倒産の危機も何回もあったし。でも振り返ると、やっぱり苦労したことって意味があるんだと思いますよ。苦労を乗り越えたらこそ、成長もありますから。
最近はもう、大変なことがあると「これは成長しちゃうな」って思っちゃいますね。これを乗り越えたら成長しちゃうなって。もう成長しなくてもいいんですけどねぇ（笑）。
