特集 2022年1月13日

後輩に指摘される練習をする

練習すれば慣れるはず

気づけば社会人も9年目。仕事でも年下が増えてきた。

たまに敬ってもらえるが、その分指摘された時のダメージが昔より大きくなっている。怖い。

これからされる指摘にそなえて、リアクションを練習しておけば怖くなくなるのではないか。

1990年沖縄生まれ。営業日のお昼休みに(ほぼ)毎日更新する「今日の休憩」というブログを運営しています。

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練習会をひらく

今回は友人と「後輩に指摘される練習」をしていきたい。

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参加者の郡司さん(下)と私(右上)が主な練習希望者である。左上の鳴海さんは私の元上司で、先輩上級者としてご参加いただいた。
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実際に言われた指摘や失敗

まずは実際にされた指摘について話し合うことにした。

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郡司「僕、結構後輩に言われるんですよ。パワポの資料で間違いがあった時に『なんでこんなの間違うんですか!?』」とか
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思ったより強めに指摘されていて笑ってしまった。「でも後輩に指摘されてるっていいことだよね」「本当にそう、理想の状態」

郡司「すぐ謝れる時もあるけど『うーんそう…そうだね!』と受け入れるのに時間がかかる時も多いです」

本当にそうなのだ。一度間違えると、今後指摘されなくなったり気を使われたりしそうで怖い!

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郡司「かと言って指摘されすぎても、散歩中とかに俺って…とへこむ時間がくるし…複雑」わかる…わかるの嵐である
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「資料のここ間違ってません?」を例に練習 

恐怖は練習で潰すしかない。後輩に言われた場合を想定し、パターンを脳にすりこみたい。

では「資料のここ間違ってません?」と言われた瞬間、何を言うのが正解なのか? 

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鳴海「『ごめん!前のバージョン送ってた!』でごまかせるんじゃない?」
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「絶対ダメだしそんな先輩いやですよ」「後輩から『旧バージョン』ってあだ名つけられますよ」袋叩きにされる

悪い例を聞いて「ミスを認めずごまかす」がだいぶよくないことがわかった。素直に謝ったり、感謝するのが一番いいのだ。人間の基礎である。

私たちは、しばらく後輩役と先輩役にわかれ練習を重ねてみることにした。 

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後輩役「よざさん、この資料の数字違うんですけどこれって…?」
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先輩役「ウッ………………… あっ ほ、ほんとだ!ごめんね、ありがとう うん!うん。ちょっと…み、見直してみるね」
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與座「……全然できない!!!!」あまりのできなさに笑われてしまった。練習なのに指摘されると心臓がすごい速さで縮む

そうして慣れるまで3人で「ありがとう」や「本当に助かりました」などを練習した。 

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実践 〜本物の後輩を呼ぶ〜 

せっかく練習したので、実践に近い状態で力を試してみたい。助っ人を呼ぶ。 

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社会人3年目で、前職後輩の中園さん(右下)だ。中園さんはエクセル(スプレッドシート)のプロである。対して、私たち3人はエクセルを使わずに生きてきたタイプだ

そこで、私たちがエクセルの練習問題に挑む様子を見てもらい、中園さんにバシバシ指摘してもらうことにした。

練習問題は「1から100までの数字を1列に打ち込め」である。

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早速左から「手打ちで100まで入れようとする者」「なぜか全て1になる者」「2以降が2ばかりになる者」が集った
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ドン引きする中園さんと「え?あれ?」という先輩衆。最悪である

「よざさん間違ってますよ」「郡司さんここはこうです」と中園さんがどんどん指摘する。

一瞬心臓がギュッとなる。でも私たちは練習したのだ。

すぐに「ありがとうございます!」とか「どこを直したらいいでしょうか!」と秒で返すことができた。練習はすごい!

少しへこむが、心の準備ができていたのですぐに言えた。「ここ進研ゼミでやったやつだ!」のマンガのように脳が対応を覚えている。

このあとも「それコピペした方が早いと思います」と言われたら「ありがとうございます!」と返す。軍隊のような先輩後輩のコールアンドレスポンスが続いた。

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 後輩に感想を聞く

おどろくほど指摘されたが、無事練習通りに感謝したり、謝ったりすることができた。私たちはよい先輩になれたはずだ。

中園さんに言われてどうだったか聞いてみると

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中園「うーん、ありがとうとか嬉しいんですけど…みなさん棒読みが多すぎて、感謝してないなって思いました」
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脳に雷が落ちた。心にもない「ありがとう」を言われたら私だって嫌だ。当たり前だった。

 よい先輩ではなく、とんだマニュアル社会人ができあがってしまっていたのである。盲点です。

中園「先輩が嫌いで言ってるわけではないので、素直に反応してもらえると一番いいですね。『そんな方法あるんだ…本当にありがとう』とか」

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全くその通りすぎてタジタジになってしまう

ただ、練習することによって「指摘される」ことにはかなり慣れた。傷つく度合いが減ったと思う。

次後輩に指摘された時はムッとせず、自分の非をすぐ認めたいなと思いました。

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〜おまけ〜

この会を終えた夜

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「””後輩””に指摘されるのが怖い」と年齢で区切ること自体気色悪いのでは、という思いにかられる
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先輩に言われてもへこまないのに、後輩にいわれたらけっこうへこむ。 この卑しい気持ちはどこからくるのか…自分の心をほると

 

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「後輩にかっこよくみられて尊敬されたいから」というダサい原因が見つかった つらい

「年齢関係なくご指摘はしっかり受け止める」という刺青でもほろうかなと思った日でした。


ジェネレーションギャップも怒られる

どういう指摘をされるか?と議論した時に「はらたいらに3000点、と例えたら後輩に怒られた」というものがあった。

たしかに幅広い年代がいる中で、昔のクイズ番組はよくないのかもしれない。そういう指摘をされた場合もすぐに謝ろうと思いました。

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「野球で例えると嫌な顔をされるので、例える前に『これから野球で例えるけどいい?』と許可をとる」という鳴海さん。全員「それなら嫌じゃないかも」「そこまでして野球じゃないとダメですか?」となんだかんだ楽しい練習会でした。

 

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