デジタルリマスター 2023年8月25日

暗渠歩きのたのしみ(デジタルリマスター)

川の姿を想像しながら歩きます

暗渠っていうのは、フタをされた川のことだ。むかしは川だったけど今は道になっているところ。

そういう経緯があるので、暗渠は街の区画や大通りの方向を無視して、好き勝手にくにゃくにゃ進んでいたりする。その自由気ままな感じが好きだ。

街を歩いていると、そういう「ここはむかし川だったに違いない」と思える道に出くわす。にぎやかな大通りと違い、ちょっとさみしくて、狭くて、くねくねした暗渠。先日もぐうぜんその一つに出くわしたので、そこを歩きながら、暗渠のたのしさを紹介したいと思います。

2009年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。


暗渠は街にひそんでいる

たとえば、先日見つけた暗渠がこれ。どこにあるか分からないくらい、ひっそりしてますよ。

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どこが川だったか、分かりますか?

上の写真は、東京の環七という大きな道を歩いているところ。暗渠の入口はここにある。

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正解はコチラ
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近づくと・・
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若林「橋」!川もないのに!

「川もないのに!」と無理に驚いたキャプションをつけてみたけど、たんなる地味な道じゃんと思われる方もいるだろう。うん、実際そうだし。

でもぼくにとっては「暗渠のはじまり」と思ってわくわくする光景なのだ。これから、暗渠歩きをどうしてぼくが楽しいと思うか、そのポイントを怒涛の勢いで紹介します。

地味だけど、もう少しお付き合いください。

ポイント1: 海につながってるワクワク感

たとえば上の写真の地味な道には、「若林橋」という橋の欄干が見えている。つまりむかし川だったんだろう。だから川下をずっと辿っていけば、どこかで海に注いでいるはず。それはどこだろう。

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道沿いに案内板があった

案内板によるとこの道は「烏山川緑道」というらしい。

調べてみると、烏山川は目黒川に合流するらしい。目黒川といえば、春には花見で大勢の人出がある大きな川だ。その河口はこんなことになっている。

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目黒川の河口にかかる「アイル橋」。どーん!
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目黒川の河口から海側をのぞむ。どーん!

だからたとえ目の前に見ている道が、せまくて地味で超さみしいとしても、逆にそうであるほど、河口の雄大さとのギャップにぐっとくる。

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さっきの地点から川上に進んだところ。もはや単なる路地裏。

こんな単なる路地裏が、あの大きな河口の源流になっているのだ。それを知ったとたん、このさみしい道がぼくには特別な道に見えてくる。

それが、ぼくの思う暗渠歩きのたのしみその1です。

⏩ 次ページに続きます

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