カーディガンでわかる属性
冒頭で、筆者の学生時代のトレンドはオーバーサイズのカーディガンと書いたが、どうやらこちらも全国共通のようだ。
イーストボーイを着てるとオシャレというのは身に覚えがある。「ブレザーの裾から出して萌え袖にする」という回答はとても多く、同時に「裾からカーディガンを出すのは禁止だった」という回答もあった。流行りすぎると校則で禁止されるリスクがある。
カーディガンやセーターはアレンジのバリエーションが豊かなようで、ボタンホールにかわいいヘアピンを挿すとか、一周回って首が詰まったデザインがオシャレとか、多種多様な着こなし情報が集まった。
しかし、色については暗黙のルールが存在する学校が多いようで、中にはこんな回答も。
破壊のかぎりを尽くされるジャージ
回答を全体的にみても、制服のアレンジはまだかわいいものだ。せいぜいネクタイの芯を抜いたり、スカートを捲ったりするくらい。問題はジャージである。
七分丈にすればかわいくなるという発想は、一体どこから来るのだろう?
安くない金額で買ったはずの指定ジャージも、オシャレのためなら切ってしまう。校則違反と叱られてもダサいよりはマシなのだ。
「切りジャー」が地元の田舎の造語でないと分かって安心したのも束の間、見慣れぬ文字列が目に飛び込んできた。
チャック開け閉め問題、きわめつけがこちら。
このほかにも、ジャージの破壊についての報告が多数あがっている。
筆者もダメージ加工に憧れて、体育館で膝部分を溶かした経験があるが、同時に膝本体も火傷したので絶対に真似しないでほしい。
そのほかにも「手首や足首の部分に切れ込みを入れる」や、「名前の刺繍を抜く」などの回答も多かった。
興味深いことに、ジャージの次に破壊の対象にされているのはカバンのようだ。ぺしゃんこにするために針金を抜いたり、中敷きを取ったり。中には「風呂につけて柔らかくする」なんて職人もいた。
おそらく「経年劣化だ」と言ってしまえば校則違反にはならないこと、普通に使っていてもボロボロになりやすいアイテムということで、ジャージと鞄がもっぱら餌食になっていたのであろう。
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