JR御徒町駅を出てすぐです
JR御徒町駅の改札を出て左に歩いてほしい。そうです、道があったでしょう、そこでいったん止まって下さい。右を見るとアメ横商店街の入口がありますよね。
右にはアメ横、そして左にはファッショナブルなビルが建っていると思う。ありましたか。
そのビルがなんだかわかるだろうか。
多くの人が「ユニクロのビル」と認識しているのではないだろうか。僕も最初はそう思っていた。JR御徒町駅を出たところにあるユニクロ。わかりやすいので待ち合わせに使ったこともある。
だがしかしである。このビルのテナント表記を見てもらいたい。
確かにユニクロが入っているビルなのだが、一階にユニクロと吉池が混在しているのがわかるだろうか。
吉池とは
吉池というのは創業90年を超える人気の総合デパートである。
僕はこの吉池の存在を知ってから、このビルをユニクロのビルではなく、正しく「吉池のビル」と呼ぶようになった。
先ほど一階にユニクロと吉池が混在していると言ったが、それがどういうことなのか説明したい。
吉池へようこそ
同じビルのフロアなのに急に世界が変わるのだ。
シンプルでソフィスティケイトされたユニクロから、活きがよく混沌とした吉池へ。村上春樹は日常にひそむ非日常への扉を小説に描いたが、あれと同じだ。
この記事、鮮魚店がユニクロの隣に急にあるからおもしろい、というだけの話ではない。吉池の鮮魚店は純粋に素晴らしいのだ。
たまにオオグソクムシとか見たことない魚が売られていたりするし、なにより種類の多さと鮮度の良さはピカイチである。いまピカイチとか言わないのか。
吉池は地下へと続く
吉池の良さはこの鮮魚フロアにとどまらない。地下へあとツーフロア展開されている。
地下一階は野菜とか総菜、パンなど。地上の世界が滅びたあとの地下都市くらいの勢いで発展している。
ちなみに僕はものをむかずに食べる「むかない安藤」という活動を10年くらい続けているのだが、吉池に来るとまだまだ見たことがない食品が売られているので、あと5年10年は続けられそうな勇気をもらえる。
地下二階はお酒、そして日用品のフロアである。
正直吉池の良さはこんなものではないのだけれど、あとはぜひ行ってみて体感してほしい。すべてのフロアで買い物すると歩きすぎてふらふらになるだろう。いつ行ってもお客がたくさんいるので、前日しっかり寝て水分補給をしてから行くといいと思う。
エキサイティングな買い物を終えて一階まで上がってくると、そこは再びユニクロである。
ああ、現世に帰ってきたな、と思う。
吉池に行きたい
上野、御徒町周辺は情報の密度が濃いのでネタに困ったときとかによく行くのだけれど、吉池には純粋に行きたくて行っているように思う。写真映えするカフェではなく、好きな人と一緒に行きたい喫茶店のような存在。
行けないときはXを眺めてがまんしています。