あこがれの大浴場
家のお風呂が寒すぎる。凍えるほど寒い。
「お風呂付きのジムに通えばいいんじゃない?毎日銭湯通うより安いし」と言う友人の一言で、私のお風呂ジムライフは始まった。
毎日通っているのだが、お風呂に入っている人は頭にタオルを乗せている人が多い。

とにかくほとんどの人が頭にタオルを乗せており、移動のときもずっと乗せたままなのだ。
頭に乗せたまま歩いている姿をみたとき、「あれ、もしかしてタオルを本型にすればモデルのウォーキング練習っぽい……?」と思った。
モデルさんがする練習で、姿勢を良くするため、頭に本を乗せて歩くトレーニングがあるらしいのだ。

お風呂場でモデルになるために、本型のタオルをつくることにした。
出来上がったのはこちら。


そのあとなんやかんやあって(後述)、なんと本当にプロのモデルさんが本タオルを頭に乗せてくれることになった。


すごい!!こんなことある!?
とりあえず作るところから説明していこう!
本型のタオルをつくる
本作りは、今までにないぐらいシンプルなイメージ図を描くところから始まった。

ただこれを描かないとサイズ感がすぐ狂ってくるので、ただの四角だけど重要な作業なのだ。
本にするにはある程度のページ数が必要なので、家にある白いタオルをかき集めた。

そんなに頻繁に通っている記憶はないが、タオルがあるということは行っているということなのだろう。 そういえば先月も行ったな。
こちらの白いタオルを切って端処理をし、ページにしていく。

表紙をつくる
さて、表紙はどうしようか。パッと見で本と分かるようなデザインにした方が良い。 新書っぽくするか、週刊誌っぽくするか……など色々考えたが、受験シーズンなので赤本にすることにした。せっかくなので東京大学にして、東大に行こうとしているモデルになろうと思う。

どうやら年によって一番上のラインと四角い枠の色が違うらしい。2024は紫だが、家に布がなかったので、2019年度版を参考に緑色のラインで作ることにしよう。
職場で東大の赤本についてずっと調べていたら、「もしかして、来年東大目指すのかな……」と若干職場がざわついていた。

かなり伸びる扱い辛い布でつくってしまったので、緑の布をミシンで縫い付けるのに何回も失敗した。縫ってはほどき、縫ってはほどき……を3回繰り返し、もう無理だと思って諦めた。東大に入るより難しい作業なのではないか。
それ以降一切作業せず、ちいかわの漫画を全話読み返す活動で3日過ぎていった。現実逃避を続けていたが、だんだんちいかわが生死をかけて毎日を生きてるのに、平和な世界で東大の赤本から逃げちゃダメだ!という気持ちになってきて、やっと作業を再開。手縫いでつけたら何とか形になった。


東京大学なんて贅沢な名だね!
あとはこれを縫い付けるだけ!!

あとは2024の文字を縫い付ければ……

苦労したところもあったけど、かなりかわいく出来たぞ! 完全に赤本だ!!