ちょっと聞いてよ 2022年5月26日

「ぬかチューブ」がずぼらな自分にちょうどいい

チューブ状のぬか漬けの素「ぬかチューブ」と出会ってから、自分には無理とあきらめていた「ぬか漬け生活」が、あまりにもお手軽に楽しめているんです! 紹介させてください!

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

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お手軽ぬか漬け生活

スーパーに、賞味期限の近い商品などが放りこまれた「割引きワゴン」があるとついチェックしてしまいます。

先日そこで出会ったのが「ぬかチューブ」。初めて見る商品ですが、どうやらチューブ状の「ぬか漬けの素」で、野菜と一緒にラップに巻いておくと簡単にぬか漬けができるというものらしい。

ぬか漬けは大好物ですが、かつで何度かぬか床に挑戦し、手入れを怠ってダメにしてしまった経験がある僕としては、そりゃあ試してみますよね。

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「ぬかチューブ」
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絞り出してみると、まさにぬかみそ

野菜100gに対して25gのぬかチューブを加え、全体にまぶしてラップで巻いて、8時間〜32時間を目安にお好みの浸かり具合で食べる。というのが基本的な使いかた。

ですが、何度か作ってみた経験上、そこまで厳密に重さは計らなくても、およそ食材の表面にぬかが行き渡れっていれば目分量で大丈夫。「食品用ポリ袋で漬けても問題ない」とのことで、楽なので僕はそっちを採用。また、漬け時間に関しても、ぬかみそのなかに沈めるわけではなく、表面に覆わせるだけなので、32時間を超えてもあんまり古漬けっぽくなることはありません。

つまり、けっこうアバウトに使っちゃって大丈夫というわけ。

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こんな感じにざっくりまぶして

液漏れなどのないよう、念のため袋を二重にして、冷蔵庫に放りこんでおけば、

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翌日には
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程よい浅漬かりのぬか漬けになっている

もちろん、おばあちゃん秘伝のぬか床で漬けたような幽玄なうまさとまではいきませんが、それでもちゃんとぬか漬けで、ちゃんと美味しいんです。

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夏の夕方のぬか漬け&チューハイ、最高!
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気軽にあれこれ漬けられるのもいい

ところで、ぬかチューブのパッケージ裏には、おすすめ食材として「うずらのゆで卵」なんて記載もあります。

そうか、ぬか漬けって別に野菜だけに限定しなくてもいいし、ぬか床に影響が出てしまうわけじゃないから、動物性のものも気軽に漬けられるんだ! そりゃ〜楽しいぞ。

というわけで、何気なくこんな食材を漬けてみることに。

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笹かま、6Pチーズ、ゆでたまご
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こんなふうに絞って

袋を揉んでぬかをなじませ、

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なるべく空気を抜いてしばる
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翌日

表面をさっと洗い流して水気をよく拭けば、

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おつまみ3種のぬか漬け完成

これがですね〜、どれもうまかった!

ほんのりとしたぬかの風味が楽しいゆでたまごに、塩気とコクが増したチーズ。なかでも特に良かったのが笹かまで、たったひと晩漬けただけなのに食感がぎゅぎゅっと凝縮され、旨味や鼻に抜ける香りがものすごく多層的になった感じ。

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こいつは優秀な酒のつまみですな〜

よ〜し、こうなったらもう、思いついた食材をなんでもぬか漬けにしていく「ぬか漬け部」を立ち上げるしかない! ……と思ったら、10年以上も前にすでに玉置さんがやってましたね。さすが!

クラブ活動:ぬか漬け部

ぬかチューブは、1本300円台後半くらいで売られていることが多く、それできゅうり7本ぶんと聞くと、ちょっと割高に感じる人もいるかもしれません。

ですが、でっかい容器を保管するスペースや、日々手入れをする手間、さらには、せっかくのぬか床をダメにしてしまった時の絶望を考えると、ずぼらな僕にはあまりにもぴったりな商品だなと。

ありがとう、ぬかチューブ!

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