お手軽ぬか漬け生活
スーパーに、賞味期限の近い商品などが放りこまれた「割引きワゴン」があるとついチェックしてしまいます。
先日そこで出会ったのが「ぬかチューブ」。初めて見る商品ですが、どうやらチューブ状の「ぬか漬けの素」で、野菜と一緒にラップに巻いておくと簡単にぬか漬けができるというものらしい。
ぬか漬けは大好物ですが、かつで何度かぬか床に挑戦し、手入れを怠ってダメにしてしまった経験がある僕としては、そりゃあ試してみますよね。
野菜100gに対して25gのぬかチューブを加え、全体にまぶしてラップで巻いて、8時間〜32時間を目安にお好みの浸かり具合で食べる。というのが基本的な使いかた。
ですが、何度か作ってみた経験上、そこまで厳密に重さは計らなくても、およそ食材の表面にぬかが行き渡れっていれば目分量で大丈夫。「食品用ポリ袋で漬けても問題ない」とのことで、楽なので僕はそっちを採用。また、漬け時間に関しても、ぬかみそのなかに沈めるわけではなく、表面に覆わせるだけなので、32時間を超えてもあんまり古漬けっぽくなることはありません。
つまり、けっこうアバウトに使っちゃって大丈夫というわけ。
液漏れなどのないよう、念のため袋を二重にして、冷蔵庫に放りこんでおけば、
もちろん、おばあちゃん秘伝のぬか床で漬けたような幽玄なうまさとまではいきませんが、それでもちゃんとぬか漬けで、ちゃんと美味しいんです。
気軽にあれこれ漬けられるのもいい
ところで、ぬかチューブのパッケージ裏には、おすすめ食材として「うずらのゆで卵」なんて記載もあります。
そうか、ぬか漬けって別に野菜だけに限定しなくてもいいし、ぬか床に影響が出てしまうわけじゃないから、動物性のものも気軽に漬けられるんだ! そりゃ〜楽しいぞ。
というわけで、何気なくこんな食材を漬けてみることに。
袋を揉んでぬかをなじませ、
表面をさっと洗い流して水気をよく拭けば、
これがですね〜、どれもうまかった!
ほんのりとしたぬかの風味が楽しいゆでたまごに、塩気とコクが増したチーズ。なかでも特に良かったのが笹かまで、たったひと晩漬けただけなのに食感がぎゅぎゅっと凝縮され、旨味や鼻に抜ける香りがものすごく多層的になった感じ。
よ〜し、こうなったらもう、思いついた食材をなんでもぬか漬けにしていく「ぬか漬け部」を立ち上げるしかない! ……と思ったら、10年以上も前にすでに玉置さんがやってましたね。さすが!
ぬかチューブは、1本300円台後半くらいで売られていることが多く、それできゅうり7本ぶんと聞くと、ちょっと割高に感じる人もいるかもしれません。
ですが、でっかい容器を保管するスペースや、日々手入れをする手間、さらには、せっかくのぬか床をダメにしてしまった時の絶望を考えると、ずぼらな僕にはあまりにもぴったりな商品だなと。
ありがとう、ぬかチューブ!