食べながら答え合わせ
完成した日の夜は、骨格標本を眺めながらもういちど煮魚を食べた。
答え合わせだ。
おお、骨の場所がわかるから食べるのが楽だ。
そこは骨が少ないから食べやすい、ここに隠れた肉はうまい、とすいすいおいしく食べていく。
おや……、これは顎、ここは肩、と骨を外すうち、気がついた
なんか飛び出てる!
あぶないあぶない、慌てて骨を剥がして貼り直す。危うく今までにないかたちの鯛を生み出すところだった。世の古生物学者はこんなまちがいはしないんだろうか。それとももしかしたら、あの恐竜も実はちがう姿だったのかも……!ますますロマンが膨らむのであった。