インターバル(初代西野水道に向かうにあたって…)
この章では、2代目西野水道を通り抜けてから初代西野水道に突撃するまでの、インターバル的な僕の動向をお伝えしようと思う。特に「西野水道のご紹介に必ず必要だ」という章ではないので、あなたが2・3分の時間も捻出できないギリギリを生きている方なのだとしたら、次の章までワープしてほしい。
前章で琵琶湖から2代目西野水道の出口まで戻ってきて気付いたんだけどさ。
手前が2代目の出口だ。じゃあ奥は何だ?たぶんだけど、初代西野水道の出口だ。ならばそっちを覗いてみようか。そっちから駐車場まで戻れば、「行きは2代目、帰りは初代」と、無駄なく2つの水道を体験できる。

現在地はここだ。ま、上の矢印によってこのあとの僕の挫折がバレちゃっているかもしれないけど、そこはナイショな。
奥の方に、すごく狭いトンネルが見えた。高さは180cmくらい、幅はお相撲さんくらいのスケールだ。ドキドキするけども、入ってみようぜ。
内部も当然狭い。しかも漆黒だ。照明なんぞない。
こんな道が2代目と並走するように続いているので、最低でも200mはあるのだろう。入口から20mくらいは外界の太陽光が届くのだが、その奥は一体どのようになっているのであろうか…?
おっ、頭部ダメージ軽減システムだ。頭上にプラスチックのカバーがあることで、洞窟の天井部分に頭を削り取られる悲劇を回避できる、画期的なツールだ。背の低い僕には関係ないが、180cm以上の人にとってはありがたいよね。
あ、ちょっと待って。足元。足元がシャバシャバなのだ。水が流れているのだ。引退しているとはいえ、水道だからな。往時を思い出して流れているのかもしれない。これはマズいぜ。スニーカーの中がグッチャグチャになりかねない。
動画でも撮影してみた。写真と比べるとリアルな暗さがわかるので、見てほしい。僕、こんなところを1人で歩いているのだぜ。完全に怪しい人だ。
いや、怪しい人ではないな。「怪しい」ってのは、他人から見られて初めて起こる事態だ。今はここには誰もいないから、怪しいとすら思われない。ひたすらに孤独。1人。
僕は数10m進んだところでUターンした。決して初代西野水道に屈したわけではない。これは勇気ある撤退だ。僕にはすぐにでもリベンジする算段があったのだ。
冒頭でチラッと触れた、初代西野水道に向かう道の方面に小屋があったでしょ。そこには初代水道攻略のための装備が用意されているのだ。そのウワサを知っていたので、僕は2代目水道を引き返し、スタート地点間近にあるこの小屋までやってきたのだ。
ほら、ヘルメットがある。これで守備力が15ポイントくらいアップする。懐中電灯もある。視認性がバリバリに向上する。
長靴もある。これらは全部無料。ありがたすぎる。
そうなのだ。これはロールプレイングゲームと一緒なのだ。洞窟などのダンジョンに行く前には、装備を整えるだろ?さっきの僕はそれを全然実施していなかったのだ。装備が必要だったのだ。
僕は長靴を履き、そして懐中電灯を手に取った。ヘルメットはいらぬ。僕はチビなのできっと洞窟の天井に頭をぶつけないからだ。それに、正直に言うとヘルメットを被るのは、あんまり好きではないからだ。
小屋の中には西野水道の説明アナウンスの流れるボタンもある。RPGでも、洞窟の近くの村で古老が洞窟の由緒とか注意点とか話してくれる。それと同じだ。
ボタンには大人用と小人用があった。僕は小人用にしよう。簡単な説明じゃないと理解できないから。…ちなみにアナウンスは小人用でもまあまあ難しかった。
長靴をペッタンペッタンいわせながら歩きだすと、「恵荘上人と村人の像」というのがあった。恵荘上人っていうのは、初代西野水道を作った人だ。完成し、村人が喜んでいる図だ。
このあと初代西野水道を制した僕も、左側のメンバーの一員となってバンザイしたいぞ。

ついてきているか?今はここだ。
いよいよ初代水道に向かうという緊張感、あなたにも伝わったか?
ダンジョン(初代西野水道)、登場だ…!!


