はげます会限定記事(途中から有料) 2023年9月5日

5000円あげるから、なんか食べてきなよ~新潟の牡蠣小屋の力を知ってくれ~

デイリーポータルZ編集部より「5,000円あげるから好きなものを食べてきていいよ」と言われた。

このサイトにそういう太っ腹な企画があるのだ(たとえばこれとかこれ)。

せっかくだからなにか贅沢なものを食べたい!

そうだ、長年の夢だった牡蠣小屋で、牡蠣を思う存分食べてみよう!

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「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。

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> 個人サイト 日本海ぱんく通信

新潟市中央区、新潟のうまいものが集まるピア万代

やってきたのは、新潟駅から徒歩20分に位置する新潟のうまいものが集まる市場「ピア万代」。

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ピア万代

お魚市場や、飲食・レストラン、イベントゾーンなどが集まった観光施設であり、新鮮な魚介類が豊富にある。

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新潟の新鮮な食材が集まる市場

こちらの施設に牡蠣小屋はあり、そのお店がこちら。

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波止場のかき小屋

港食堂別館、波止場のかき小屋である。

新潟では数は少ないが通年営業しているかき小屋がある。新潟県は加茂湖や真野湾をはじめ、実は牡蠣の名産地だ。とはいえ地元に住んでいるとあまり縁はなく、実を言うと前から一度ここに来てみたかったのだ。

編集部さん、いい機会をありがとう。

なお、今回はひとりでやってきた。5000円分、ひとりじめしたい。

さあ何を食べようか?

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計算しながらメニューを眺める

しばし考え、まずは以下二点を決定。

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がんがん焼き「海鮮」2,310円

一つ目は、缶一杯に貝類を詰め込んで缶ごと蒸し焼きにする豪快な浜料理「ガンガン焼き」から、牡蠣以外の味も楽しめる〝海鮮〟をチョイスした。

ガンガン焼きを食べるのも初めてであり非常に楽しみである。

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いくら丼 1,650円

二つ目は、丼ものの中から全人類が愛してやまないと個人的に思っている「いくら丼」を選んだ。

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お一人さま…ですよね?

発注のため注文口へ行く。

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注文口

女性スタッフさんから「おひとり様ですか?」と聞かれ、「そうです」と答えると、一人分の箸や水を用意してくれた。

つづいて「ご注文は?」と聞かれたため「がんがん焼きの海鮮と、いくら丼をお願いします」と言うと、少し驚いた顔をされ「お一人さま…ですよね?」と念を押されたので「そっそうです…」と答えた。

こんなに一人でたくさん注文するなんて、どう思われてるんだろうと考えると急に恥ずかしくなり「えーと、はは、そうなんです、今日は、5,000円分食べるっていう、たはは…」と、しなくてもいい来店の意図をモゴモゴ説明。

しかしモゴモゴ過ぎてスタッフさんの耳には届いておらず、すでに奥の厨房へ入って調理に取り掛かかられていたので、数秒間ひとりで大量注文の言い訳をする人となってしまった。

いくら丼じゃい

とはいえ、これから夢の時間がはじまると思えば多少の恥じは大したことない。ここまでの金額3,960円の会計を済ませてせっかくなので波止場の見えるテラス席へ移動する。

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テラス席

波止場のかき小屋の名前通り、波止場を眺めながら食事をとることができる最高の席だ。

そして数分後、運ばれてきたのがこちらである。

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いくら丼!!!味噌汁と小鉢付き

一杯1,650円!

私はいままでこんなに高い丼を食べたことがあっただろうか?

ない!多分!

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いくらドーーーン!

さて、人生最高価格丼に、わさび醤油をひと回しかけて、かっこむ!

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くぅぅぅ

わさびが効きすぎて思考停止した表情ではない、おいしくて感極まった表情である。

新鮮ないくらがプチッとはじけるたびに、口中にトロッとした液体が広がって行く。その状態でご飯をワシワシとかっこむ。

プチッ、トロッ、ワシワシ、のくりかえし。

天国か。

 

 

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