特集 2021年3月3日

納豆巻きの納豆をもう落とさない選手権

納豆巻きを食べるとき、たまに失敗して反対側から1粒2粒こぼしてしまうことがある。

そこで、なるべくこぼさないで食べる方法を最近教わったのだけど、コンビニによってその成功率がマチマチなことに気づいた。何かに違いがあるのである。

というわけで、大手コンビニの納豆巻きで最も納豆が落ちないのはどこか調べてみることにした。

東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー)

前の記事:山形市で一番人気なのは大学の学食とそこから見る美しい夕焼けだった~地元の人頼りの旅 in 山形市~

> 個人サイト twitter

納豆が落ちにくい食べ方

選手権をとりおこなう前に、私が最近知った、納豆が落ちにくい食べ方をお伝えします。なお、この食べ方を前提に選手権は繰り広げられます。

001.JPG
普通に納豆巻きを食べると
002.JPG
あ~落ちる~! だって無防備だもの!
003.JPG
そうなる前に、巻いたときに余った海苔を千切って抑えにつかおう。

巻いた時に余った海苔を抑えに使う。蓋をする感じだ。ただ、それだけ。
それだけなんだけども、安心感が全然ちがうのだ。

そして、コンビニごとに安心感が異なる。言い換えれば、この選手権は安心感選手権でもあるのだ。

004.JPG
5つのコンビニの納豆巻きを準備した。売り切れてたりで集めるのに2時間かかった

セブンイレブンの納豆巻き

まずはセブンイレブンからその効果を見てみたいと思う。

005.JPG
すでに納豆がこぼれ落ちそうな写真のセブンイレブン
006.JPG
巻いたあと余った海苔を計測。およそ1cm。
007.JPG
これを千切り、食べる反対側に蓋をするように巻く。
008.JPG
食べる準備完了! すでにはみ出てますけど…

経験則から言っても、余った海苔の幅がすごく狭い。こうして見るとまるでTバックだ。見えちゃいけないものが見えちゃってるTバック。

この状態を見る限りおよそ納豆の落下から守れるとは思えないのだが、どうなんだろうか。

009.JPG
普通に食べて、納豆が落ちないか検証。
010.JPG
落ちそうだけど…落ちない!守りきった!

ハラハラしつつ守りきったセブンイレブン

最初から納豆がはみ出ていたにも関わらず、なんとわずか1センチの海苔が最後まで落下を防いでくれた。実はセブンイレブンの海苔は、今回のエントリーの中でも一番余りが少ないのだ。なのにこの守り具合、大健闘である。

これで皆さんにも余り海苔の凄さが伝わったことだろう。

いったん広告です

デイリーヤマザキの納豆巻き

011.JPG
有明海産の海苔使用を主張するデイリーヤマザキ。はたして。
012.JPG
幅は1.5センチ。
013.JPG
今回はノーはみ出しからスタート。きれいだ
014.JPG
お相撲さんのまわしのような安定感。
015.JPG
落ちずにフィニッシュ!

まあまあ安心のデイリーヤマザキ

さいご1粒顔をのぞかせたものの、無事落とさずにすんだデイリーヤマザキ。セブンイレブンはTバックの危うさを持っていたけど、今回は相撲のまわしのような安心感があった。もしかしたら有明海産の海苔も強さの秘訣かもしれない。

ローソンの納豆巻き

016.JPG
「中身増量」と書かれたローソン。
017.JPG
両端からからも、そしてごはんの上にまで飛び出る納豆…これは強敵だ!
018.JPG
デイリーヤマザキと同じく1.5センチ。
019.JPG
まわしじゃ足りないか…
020.JPG
この海苔の頑張りを見てほしい。
021.JPG
増量中の納豆VS海苔
022.JPG
こんなに頑張ってる海苔を私は今まで見たこと無い。なんだか泣けてくるな
023.JPG
でも残念!最後は盛大に落ちてしまった。

増量中の納豆には注意!

デイリーヤマザキと同じ幅の海苔をもってしても、増量中の納豆にはかなわなかった。これまで2社落とさずに食べれたけど、この食べ方も万能ではないのだと思い知らされることとなった。

ちなみに「細かく食べるから納豆が落ちるのであって、ひとくちを大きくすれば落ちない」という意見もある。すべての納豆巻きの納豆を落とさない方法にたどり着くにはまだいろいろ試す必要がありそうだ。

いったん広告です

ファミリーマートの納豆巻き

024.JPG
あ、これも有明海産の海苔使ってる。期待できるぞ。
025.JPG
2センチ。これまででトップ。ちょっと納豆が飛び出ているのが気になるが
026.JPG
蓋した姿はいい感じ!
027.JPG
でも食べ進めていくと…押し出てくる納豆たち
028.JPG
えっ…
029.JPG
落ちた! ガーン

蓋をしたときの様子から、こりゃ大丈夫! と大船に乗ったような気持ちでいたが、その思いとは裏腹に納豆は飛び出てしまった。慢心した私に納豆巻きの神様がそんな甘く無いよ、とお叱りにきたのか。

あの1センチTバックのセブンイレブンが守りきったのにも関わらず、こうして立派な蓋ができたとおもった2センチファミリーマートが守りきれなかった。。番狂わせだ。

しかし、もっとこう、心から安心して食べられる納豆巻きは無いのか…途方に暮れながら最後の納豆巻きへ。

ラストはミニストップの納豆巻き

030.JPG
一番安いミニストップ
031.JPG
ハワワワワ…!(なが!)
032.JPG
圧倒の6.5センチ! なぜこんなに余分をつくったのか
033.JPG
すべてを覆う蓋
034.JPG
納豆が出てくる隙がない!
035.JPG
最後まで動じない納豆巻き。なんて頼もしくてかっこいいのだろう。君の圧勝だ!

優勝はミニストップ!

という感じで、「納豆巻きの納豆をもう落とさない選手権」は文句なくミニストップが優勝となった。納豆を落とさなかった納豆巻きはいくつかあったものの、ミニストップの無駄とも言える海苔のでかさにはかなわないだろう。

皆さんもこの結果を参考に、できるだけ納豆を落とさない人生を歩んでほしい。


納豆が落ちてもおいしければそれでいいじゃない

海苔が必死に納豆を抑えている姿、そして逆に、抑えられてもあふれ出てしまう納豆の若いエネルギー。それぞれの奮闘ぶりが私の心を打った。泣ける。

だが選手権を終えて一番強く思ったのは「納豆巻き、どれもうまかった」である。

結果はミニストップが圧勝だが、美味しさはみんな満点だった。

036.JPG
一気に6本食べたのでお腹いっぱい! でも飽きがこない不思議
▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ