納豆が落ちてもおいしければそれでいいじゃない
海苔が必死に納豆を抑えている姿、そして逆に、抑えられてもあふれ出てしまう納豆の若いエネルギー。それぞれの奮闘ぶりが私の心を打った。泣ける。
だが選手権を終えて一番強く思ったのは「納豆巻き、どれもうまかった」である。
結果はミニストップが圧勝だが、美味しさはみんな満点だった。
納豆巻きを食べるとき、たまに失敗して反対側から1粒2粒こぼしてしまうことがある。
そこで、なるべくこぼさないで食べる方法を最近教わったのだけど、コンビニによってその成功率がマチマチなことに気づいた。何かに違いがあるのである。
というわけで、大手コンビニの納豆巻きで最も納豆が落ちないのはどこか調べてみることにした。
選手権をとりおこなう前に、私が最近知った、納豆が落ちにくい食べ方をお伝えします。なお、この食べ方を前提に選手権は繰り広げられます。
巻いた時に余った海苔を抑えに使う。蓋をする感じだ。ただ、それだけ。
それだけなんだけども、安心感が全然ちがうのだ。
そして、コンビニごとに安心感が異なる。言い換えれば、この選手権は安心感選手権でもあるのだ。
まずはセブンイレブンからその効果を見てみたいと思う。
経験則から言っても、余った海苔の幅がすごく狭い。こうして見るとまるでTバックだ。見えちゃいけないものが見えちゃってるTバック。
この状態を見る限りおよそ納豆の落下から守れるとは思えないのだが、どうなんだろうか。
最初から納豆がはみ出ていたにも関わらず、なんとわずか1センチの海苔が最後まで落下を防いでくれた。実はセブンイレブンの海苔は、今回のエントリーの中でも一番余りが少ないのだ。なのにこの守り具合、大健闘である。
これで皆さんにも余り海苔の凄さが伝わったことだろう。
さいご1粒顔をのぞかせたものの、無事落とさずにすんだデイリーヤマザキ。セブンイレブンはTバックの危うさを持っていたけど、今回は相撲のまわしのような安心感があった。もしかしたら有明海産の海苔も強さの秘訣かもしれない。
デイリーヤマザキと同じ幅の海苔をもってしても、増量中の納豆にはかなわなかった。これまで2社落とさずに食べれたけど、この食べ方も万能ではないのだと思い知らされることとなった。
ちなみに「細かく食べるから納豆が落ちるのであって、ひとくちを大きくすれば落ちない」という意見もある。すべての納豆巻きの納豆を落とさない方法にたどり着くにはまだいろいろ試す必要がありそうだ。
蓋をしたときの様子から、こりゃ大丈夫! と大船に乗ったような気持ちでいたが、その思いとは裏腹に納豆は飛び出てしまった。慢心した私に納豆巻きの神様がそんな甘く無いよ、とお叱りにきたのか。
あの1センチTバックのセブンイレブンが守りきったのにも関わらず、こうして立派な蓋ができたとおもった2センチファミリーマートが守りきれなかった。。番狂わせだ。
しかし、もっとこう、心から安心して食べられる納豆巻きは無いのか…途方に暮れながら最後の納豆巻きへ。
という感じで、「納豆巻きの納豆をもう落とさない選手権」は文句なくミニストップが優勝となった。納豆を落とさなかった納豆巻きはいくつかあったものの、ミニストップの無駄とも言える海苔のでかさにはかなわないだろう。
皆さんもこの結果を参考に、できるだけ納豆を落とさない人生を歩んでほしい。
海苔が必死に納豆を抑えている姿、そして逆に、抑えられてもあふれ出てしまう納豆の若いエネルギー。それぞれの奮闘ぶりが私の心を打った。泣ける。
だが選手権を終えて一番強く思ったのは「納豆巻き、どれもうまかった」である。
結果はミニストップが圧勝だが、美味しさはみんな満点だった。
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