朝が来ました
さあいよいよ今回の旅のメインイベント、スーパーホテルの朝食ビュッフェの時間だよ!
どれ、奈良名物を思う存分食べまくりましょうかね。
しかし待て、焦るな。
まだ盆と皿を持つことは許されない。
我々ははやる気持ちをどうどうと落ち着かせ、まずはすべてのメニューを見定めることにした。
奈良名物だけではなく、ビジホらしいビュッフェの定番メニューがずらりと並んでいる。
何も考えずに端から順に皿に盛っていくと失敗する。負け戦だ。
そう、朝食ビュッフェとは己との戦いなのだ。
勝ち→「お目当てのおかずをバランス良く一通り味わうことができ、最後のデザートまでスマートに到達。和食から始まり、あわよくばパンもいただく」
負け→「欲望のままトングを走らせお皿は山盛り。余計なもの(ウインナー1本でいいのに2本とる等)が多すぎてお腹がはち切れる。白ご飯2杯食べつつ、カレーまで食べようとする。結果、パンもデザートも断念。悔いが残る」
さあ、今、戦いが始まる!
ぱおぉ〜、ぱおぉ〜(ホラ貝を吹く音)
魅力的なビュッフェであればあるほど、肝心なのは取捨選択だ。
「まずは出来立てのものを狙おう」
我々の意見は一致した。
ちょうどスタッフの方が「お豆腐出来立てですよ〜」と声を掛けてくれた。
おおお〜ありがたい!
見るからになめらかで美味しそうな豆腐だ。
記念すべき第一品目にふさわしい。
じゃあ、席に戻りいただきますか⋯
しかしその時、またスタッフの方が声を掛けてくれた。
「肉吸いも美味しいですよ〜」
に、肉吸い⋯!?
「難波の吉本の劇場の近くのお店の名物です。吉本の芸人さんがまだ売れない頃によく注文していたんですよ」
とても丁寧に説明をしてくれた。
肉吸い、つまり奈良ではなく大阪名物なのだが⋯。
でもまあいいとしよう!
大阪に住む我々も、肉吸いは存在は知っていたがまだ味わったことはなかったのだ。
出来立てふわふわ豆腐と肉吸いをスタンバイ。
まずは出来立てふわふわ豆腐。
優しい。温かい豆腐のありがたいことよ。
そして肉吸いを一口食べてビックリ。
肉も美味い。出汁も美味い。うどんも美味い。つまり肉吸いは100点満点だ。
姉「これ、もっと食べたい」
妹「ずーっと食べていられるな!」
しかしそういうわけにはいかない。なるべくたくさんの種類の料理を味わうこと、それがビュッフェの良さなのだからして。
ここからは各自、真剣勝負のビュッフェ対決となる。
まずは姉のターンだ。
姉がまず注目したのは、柿の葉寿司。
「新幹線の上りに乗る前には必ず買う」というほど柿の葉寿司が大好き。
そして柿の葉寿司をメインとした姉皿が出来上がった。
サラダ、明太子ポテサラ、ブロッコリーのおかか和え、だし巻き玉子、カニカマ天、柿の葉寿司2個、茶粥
続いて妹皿はこんな感じだ。
サラダ、明太子ポテサラ、ブロッコリーのおかか和え、カニカマ天、焼鯖、だし巻き玉子、ハンバーグ、ウインナー、茶粥
品数は多いのだが、量が少ない。すごくわびしい感じの皿となった。
姉「えっ、そんだけでええの?」
妹「ええねん、ええねん」
これは妹が練りに練った戦略なのである。
「ついたくさん取りすぎてしまう」
それがビュッフェに賭ける全人類に与えられた課題だ。
では、「取らなさすぎる」という方法はどうだろう。
もちろん足りない。
足りなければ追加をすればいいじゃない。
姉「肉吸い、もう一杯食べようかな〜」
妹「私ももう一杯欲しいと思ってた!」
我々は美味しすぎて感動した肉吸いを再びいただくことにした。
ねっ、ほらね。ビュッフェでは「足りない」くらいがちょうどいいのだ。
ここまでで妹の腹は7分といったところ。
そしてまたまたスタッフの方が声をかけてくれた。
「焼き立てパンも美味しいですよ〜」
はいっ! もちろんいただきます!
誰しもが朝食ビュッフェにて「ご飯にしようかパンにしようか」と、迷ったことがあるに違いない。
答えは1つ。
「どちらもいただく」だ。
「ウフフ、特におすすめなのは、こちらです」
うっわ! なにこのパン! 確かに美味しそうだ!! メープルシロップを包み込み香ばしいピーカンナッツをトッピングしたデニッシュらしい。
恐ろしいほど美味い。
妹はスマートに最後の皿として、パン2つ、ヨーグルト、プチケーキを選ぶことができた。
姉は柿の葉寿司を2つ食べてしまったこともあり、パン1つ、プチケーキでギブアップだ。
姉「健康診断で医者からお腹いっぱい食べたらあかんて言われててんけどー」
もう遅い。
大興奮で幕を閉じた朝食ビュッフェ。
今回の奈良の旅で一番思い出に残ったのは、ふわふわかき氷よりも何よりも大阪名物の肉吸いであった。
お土産には柿の葉寿司をどうぞ


