ちょっと聞いてよ 2023年8月28日

きゅうりの水分でスープをつくる、無水もりおか冷麺がおいしい

夏は冷麺がおいしい季節。
おなじみ戸田久の「もりおか冷麺」はコシの強い麺と、酸味あるスープが特徴的で、筆者は夏といわず年がら年中食べている。なんなら毎日冷麺でもいい。

もちろんそのまま茹でて食べるだけで完璧においしいのだが、最近見つけた面白い食べ方がある。

それが、きゅうりの水分だけでスープを作る「無水」冷麺だ。

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。花を売った金で酒を買っている。

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おなじみ「もりおか冷麺」。一度は召し上がったことがあるでしょう。

パッケージの写真にもある通り、定番の具材といえばゆで卵、焼豚、きゅうりなど。
きゅうりの栄養価が意外と高い(カロリーが低いだけで、きゅうり100gあたりカリウムは約200mg)ことを知ってから、山盛りのきゅうりスライスを添えて食べるのがマイブームとなっていたのだが、あるときスライスきゅうりにスープの素をかけ、10分ほど放置してしまった。

するとどうだろう。きゅうりはくたくたになり、辛酸っぱいスープの素に漬けられた、おいしい浅漬けができていたのだ。

そこから、「きゅうりから出た水分でスープを作る」方法を思いついた。どういうことか、実際に作ってご覧にいれよう。

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必要最低限の材料は、もりおか冷麺の麺とスープのセット、きゅうり1本。以上。

キムチの素を全部入れる派の方は、味が濃くなりがちなため、きゅうりの量を増やすなどしてご調整いただきたい。

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まずはスライサーできゅうりを薄切りにする。薄く切るほど漬ける時間を短縮でき、水分もよく出るからだ。均一に薄切りにできる方は、包丁で切ってももちろん構わない。
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薄切りきゅうりに、もりおか冷麺のスープの素をかけて、よく混ぜ合わせる。きゅうりが漬かるのを待ちながら、麺を茹でる用のお湯を沸かす。

(いつもこの工程で、麺を茹でるのなら「無水」ではないじゃないかと思うのだが、よく考えたら無水カレーだってお米は水で炊いているのだ。)

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無水冷麺におすすめの具材は焼豚と卵、キムチ、そして白胡麻だ。

ゆで卵を作るのが面倒なときは(面倒じゃないときはないのだが)、耐熱容器に水を張り、卵を割り入れ、黄身に箸で穴をあけておく。500wのレンジでおよそ1分30秒加熱すると、やや硬めのポーチドエッグができあがる。

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お湯が沸いた頃のきゅうりの様子はこんな感じで、すでにおいしい浅漬けになっている。このまま白胡麻をふって食べてしまいたいくらいだ。

ここに、通常通り茹でて冷水で洗った麺を入れ、他の具材を盛り付けたら完成。

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きゅうりの無水もりおか冷麺。本来冷水200mlで割るべきスープは、きゅうりから出た水分でいい感じの濃さになっている。
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このレシピで特筆すべきは、「もりおか冷麺のあのうまいスープに漬かったきゅうりの浅漬けがたくさん食べられる」こと。スープ自体はやや薄味に仕上がるため、麺ときゅうりを絡ませながら食べるとちょうどいい。 ​​​​​​もちもち、かつパリパリ。
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玉子のまろやかさとも、焼豚の脂っこさとも相性抜群のさっぱりスープ。うだるような暑さの日は、ここにほんの少しお酢を足してもうまい。
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きゅうりの量や、コンディションによってスープの具合が変わるのも面白い。ついさっき撮影のために食べたばかりなのに、この記事を書いていたらまた食べたくなってきた。

戸田久のもりおか冷麺のファンの方は、よければ一度おためしいただきたい。
辛い漬物が好きな方にはきっと気に入っていただけるだろう。

 

(※戸田久のもりおか冷麺は、キムチの素も全て入れると1食あたりの食塩相当量が7.9gです。けっこうな量なので、食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください。)

一見、チルド麺に見えますが常温品です。

戸田久 もりおか冷麺 360g ×5個

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