詳しくは買って見よう
「風の谷のナウシカ」(宮崎駿)や「ぷりぷり県」(吉田戦車)などの漫画で「粘菌」を知った、という方も多いかもしれない。私もその1人だ。あるいは南方熊楠ブームの際に初めて聞いたかもしれない。
「動物と植物の性質を併せ持つ菌」と聞けば俄然興味がわくが、その詳細について知る機会はたまたまなかった。手許にある本は、その名も「粘菌~驚くべき生命力の謎」(2007年・誠文堂新光社)。今も仕事の合間にめくっては「ハァー」とため息をつく、今や私のお気に入りの本である。まずは皆さんもいっしょに見ましょう。
まったくふざけた鑑賞の仕方で申し訳ない。でもこれほどまでにキャッチーな菌たち、まずは目で楽しみたいではないか。写真から沸き上がってくる、湿った森林の気配。元気に生活を送る粘菌たち。目をみはるような美しい色・形。
いっぽう、森林とはまた違った原因で湿っている我が家、その中で1日中パソコンに向かって仕事する自分。でもふと目を向ける先には粘菌が息づいている。そんな暮らしをしてみたくなったのだ。
本来なら、粘菌の一生や生活態様など説明するところだろうが、ここでは省く。あくまで「見た目」を追い、そっくりなものを工作して「マグネット」にくっつけようというのだ。そして身の回りでその粘菌マグネットを活用して、ステキなエコライフってものを送りたい。
で、さっそく材料を買ってきた。