デジタルリマスター 2023年8月28日

粘菌でマグネットを作ってみた(デジタルリマスター)

ねんきん、と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろう。記録が宙に浮いてしまったアレか、それとも特別便と銘打って送りつけられてくるアレか。

私が最近気になっているのは「粘菌」のほうだ。書店で偶然手に取った美麗な粘菌の図版集。そこに登場する粘菌らに、すっかり参ってしまった。あのバリエーション豊かな容姿、ドラマチックな生涯……、もともとその存在は知ってはいたが、伝聞と目の前の精細な写真とではインパクトが断然違う。

その感動覚めやらぬうちに。今日は、その粘菌を「マグネット」にしてみたいと思います。さあどこから話せばいいのか。

(菌類なので、たまにブツブツ・水玉な写真が出てきます。苦手な方はすいません、薄目でご覧ください)

2009年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

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> 個人サイト 妄想工作所

詳しくは買って見よう

「風の谷のナウシカ」(宮崎駿)や「ぷりぷり県」(吉田戦車)などの漫画で「粘菌」を知った、という方も多いかもしれない。私もその1人だ。あるいは南方熊楠ブームの際に初めて聞いたかもしれない。

「動物と植物の性質を併せ持つ菌」と聞けば俄然興味がわくが、その詳細について知る機会はたまたまなかった。手許にある本は、その名も「粘菌~驚くべき生命力の謎」(2007年・誠文堂新光社)。今も仕事の合間にめくっては「ハァー」とため息をつく、今や私のお気に入りの本である。まずは皆さんもいっしょに見ましょう。

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タマゴルリホコリ。これで2mmほど!
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わっさーとしたヤリミダレホコリ。
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本当にこういうものが倒木などに住んでたとは。
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花火でこういうのあった。
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イクラでこういうのあった。
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スポンジでこういうのあった。

まったくふざけた鑑賞の仕方で申し訳ない。でもこれほどまでにキャッチーな菌たち、まずは目で楽しみたいではないか。写真から沸き上がってくる、湿った森林の気配。元気に生活を送る粘菌たち。目をみはるような美しい色・形。

いっぽう、森林とはまた違った原因で湿っている我が家、その中で1日中パソコンに向かって仕事する自分。でもふと目を向ける先には粘菌が息づいている。そんな暮らしをしてみたくなったのだ。

本来なら、粘菌の一生や生活態様など説明するところだろうが、ここでは省く。あくまで「見た目」を追い、そっくりなものを工作して「マグネット」にくっつけようというのだ。そして身の回りでその粘菌マグネットを活用して、ステキなエコライフってものを送りたい。

で、さっそく材料を買ってきた。

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ザ・図画工作。

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