ここ乙幡家では来年の干支作りが最盛期を・・・
用意したのはビーズ、針金、オーブン粘土、グルーガン、100円ショップで買ったスポンジ、などなどなど。いずれも手芸店や材料店で「これは粘菌に適しているか?」という基準で買ったものばかりだ。あの日あのとき武蔵野で、あれだけ粘菌のことを念頭においている人はたぶん私だけだったろう。
とにかく作業にとりかかろう。ホワイトボードなどを粘菌マグネットで覆って、ナウシカ気分にひたりたい。ならば職人のごとく、数多く作らねばならないのだ。
ここで原稿を書くとき、いくらWebでレイアウトの自由度が高いからといって、制作工程の写真を全て入れるわけにはいかない。しかし載っける当方としては、それだけ試行錯誤や逡巡したあとをぜひアピールしたく、よっていつも写真の選定に迷う。
今回も、いろいろと迷走した結果、丸々3日も粘菌作りに費やしてしまったということをぜひ知ってほしいと思い、一文を付け加える次第だ。
要は、「大変だったんじゃー!」ということだ。
使える!「糊銃」
他、ぜひ紹介したい道具がある。今回の粘菌作りに多大なる貢献をしてくれた、グルーガンだ。
これが、ねっとり・つるんとした粘菌の表面を表すのに都合がいい。文字通りグルー(棒状の糊)を高温で溶かしながら接着するものだが、最近は透明なグルーだけでなくいろいろな色が売られているのだ。皆さんも菌類などを表現するときはぜひ、ご一考ください。
マグネットの部分は、100円ショップで調達。何の飾りもない、両面テープ付きの「素マグネット」が売られていて、今回の企画のヒントになったのだ。
マグネットに粘菌を植えつけるわけだが、土台は簡単に発泡スチロールにした。でも後でけっこうグラつくので、土台もオーブン粘土にすりゃよかった、とたった今後悔しています。
植えつける作業は、まるで菌を1つ1つ丁寧に栽培しているみたいでいとおしい。これは私が育てたんだ!という気持ちになる。