結果発表

正直、やっちまったかと思った。エンドロール終了と同時に「尿意ドンッ!」でトイレに駆け込み、なんとかギリギリ間に合った。
ドリンクを飲みつつ作品を鑑賞していたら、30分くらいで早くも下腹部に重みを感じ始めた。1時間経つ頃には重みは明確な尿意に変化し、ラスト30分くらいは脂汗が垂れていた。

今回、松たか子主演の『ファーストキス 1ST KISS』という異常に泣ける恋愛映画をチョイスしたことに救われた。涙と鼻水の緊急放流がなければ決壊もあり得た。

調子に乗り過ぎたせい?
やはり餅に尿意抑制効果はないのだろうか?よくよく考えてみると、餅ではなく私に問題があった可能性も否定できない。「餅を食べれば大丈夫」という慢心から、昼食時・みはし・映画館とガンガンに水分摂取してしまったのだ。

ドーピングだってある程度できる奴がやるから効果があるのだろう。事実、一緒に餅を食べた妻はまったくトイレの心配がなかったという。彼女も普段からトイレの近さに悩んでいるので、きちんと水分摂取を抑制して挑戦していた。
One more time, One more chance
反省した私は、後日もう一度だけ餅尿意実験に挑むことにした。今回は尿意周到にある程度自分を律し、ちょっとだけやんちゃな振る舞いをするに留める。


まったく水分を取らないと餅の効果も分からないので、今回も劇場でドリンクだけは購入する。せめて当たり前の楽しみは取り戻したい。

ちなみに最後にトイレに行ったのは映画開始時刻の2時間前。普段は上映直前にもトイレに行っておくのだが、今回はどうなるか?

結果発表

なんと、今回は大成功!いや、より正確に言うと映画開始時点で30%くらいの尿意を感じていたので嫌な予感がしたが、そこからまったく事態が深刻化することはなかったのだ。

それどころか帰り道も帰宅してからも、しばらくトイレには行かなかった。餅、やっぱり効果あるのか?
私達は前進し続ける
昔から「膀胱にも筆の誤り」という言葉もあるように失敗もあったが、あくまで私個人の実感としては…
①大量の水分を摂取しても尿意を抑え込む力は餅にはない |
というものであった。餅とは関係ない③が、地味に心に重くのしかかる。
あと正直に言うと映画鑑賞には向かない副作用もある気がする。それは「眠気」である。1回目も2回目も、劇場の椅子に座った瞬間気絶するように寝てしまい、予告編が終わると同時に偶然意識が戻ったので助かった。これは明らかにいわゆる「血糖値スパイク」によるものだと思われる。
安藤さんは激しい運動をするから良いが、私はただ餅たくさん食って寝て太っていく人、になる可能性もある。
効果があるとしても、尿意か眠気か選ばなきゃいけないのか…。
まったく華のない記事になってしまったが、今後も中年以降のリアルに迫っていきたい。普通の幸せを手放さないためには工夫も必要。私と同じ、あるいは上の世代、いや若くても同じような悩みを抱えている方がいたら、試してみる価値はあると思う。餅、美味いし。
ここから

会員特典コンテンツです
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。