はじめての宮古島。ミヤコトカゲは何とか見られたが生息密度はかなり低いなという印象だった(もちろん私の探し方が悪かったり、彼らが隠れ上手というのもあるだろう)。
また再訪する時も、このうそみたいにきれいな海を、渋かっこいいミヤコトカゲが岩の上から興味なさそうに眺めていてほしい。
探索4日目の昼すぎ、人気のない海岸でこれまでのようにパノプティっていた。(望遠レンズを持ってあたりを見回していた)
そういえば私は記事にあまり自分の写真を出さない。匿名で顔出しをしないライターさんもいるが、本名で引っ込み思案の自分はいったい何なんだ、みたいなことを考えながらトカゲの出現を待っていた。
カマキリをくわえたイソヒヨドリから目を戻すと、5mほど先の岩の上で、岩肌より少し黒ずんだトカゲが海を眺めているかのようにじっとしていた。
何枚か撮影したところでミヤコトカゲは素早く身をひるがえしてファインダーから消えた。1/1250秒のシャッターがブレながらもなんとかその姿をとらえていたが、すぐに岩陰に隠れてしまった。
しかし、ここは粘るべしというか、他にはあきらめて宮古そばでも食べに行くぐらいしか思い浮かばなかったのでその場にとどまっていると、少し離れたところに転がっているブイをミヤコトカゲがするすると登ってきた。
せわしなく走り回るが遠くには行かず、消えては近くのすき間から顔を出し、SASUKEみたいにアスレチックな角度も楽々と登る。一定の距離を取ってトカゲを追い、しっとりと観察した。
スマートなスタイルに岩礁と同化するようなモザイク調のテクスチャーやカラーリングも実に魅力的だが、個人的に推したいのは足、特に指だ。
ほっそりした長めの足には色違いのうろこが敷き詰められ、そこから伸びる5本の指は優雅で繊細、まるで工芸品のような美しさだった。この指でストリートピアノなんて弾かれたらもうたまらない。
すばらしいプロポーションを存分に見せつけてからミヤコトカゲは岩のすき間に姿を消した。さすがにもういいだろと思ったのだろう。望遠レンズごしにもらったミヤコトカゲの目線を土産に帰路についた。
はじめての宮古島。ミヤコトカゲは何とか見られたが生息密度はかなり低いなという印象だった(もちろん私の探し方が悪かったり、彼らが隠れ上手というのもあるだろう)。
また再訪する時も、このうそみたいにきれいな海を、渋かっこいいミヤコトカゲが岩の上から興味なさそうに眺めていてほしい。
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