特集 2023年4月11日

新型コロナが生んだ民芸・オリジナルマスクコレクション

観光みやげとしてのマスク

ハンドメイドではないが各地の観光地や観光施設では趣向を凝らしてローカル味がにじみ出ているオリジナルマスクが登場している。

石垣島ではみんな大好きご当地乳業、ゲンキ乳業のオリジナルマスクを見つけた。

(たぶん)石垣島のほかでは手に入らない、ゲンキ乳業のキャラクター「ゲンキ君」をあしらったマスク。紋様が南国情緒をかきたてる。

 石垣島と同じ八重山諸島の西表島から水牛車で海を渡って行くことができる由布島のみやげにもマスクがあり、だいぶ突破したデザインのラインナップであった。

海の色を映したような青空にキビ畑、そこにはおじー飛び出し注意の警告、ハレーションを起こしそうなほど情報量が多い。

 

由布島のアイドル、水牛......ってうんこもいるじゃねえか。

南国からもういっちょういこう。奄美大島の立体マスク。

マスクにいる黒い生物は奄美諸島の固有種、アマミノクロウサギである。

転じて北海道、先日ミンクを取材した千歳水族館にもオリジナルグッズの中に布マスクが仲間入りしていた。

マスコットキャラクターのサモン君。瞳がピュアすぎて正視できない。

名古屋県の東山動物園は背中に分厚い装甲を持ち、あらゆる攻撃をシャットアウトする最強哺乳類ラーテルを日本で唯一飼育展示している。グッズのラーテルマスクはそのイメージのせいかめっちゃ高性能に見える。

いかなるウイルスも撃退しそうなラーテル。

 強そうといえばやはり神の加護、鎌倉文化の象徴、源氏の氏神八幡神を祀る鶴岡八幡宮のマスクなんかどうだろうか。

神聖な神の使いとされる二羽の鳩で描かれた「八」がワンポイントであしらわれている。
さすが荘厳さが違う。

マスクのイメージキャラとしてはこれが最強ではないだろうか。宝塚の手塚治虫記念館で目があったブラック・ジャックのサージカルマスクである。

医療用マスク クラスⅡに適合。ウィルスやPM2.5を防ぐだけでなく、人工血液のバリア性なども備えたその名に恥じぬクオリティ。

 

140年以上前、現在のマスクの原型ともいえる「レスピレーター(呼吸器)」がイギリスから日本に入ってきた時は東京などの都会では医療用としてよりファッションアイテムとして人気を博したという。
※参照:東洋経済ONLINE 「なぜ日本はマスク好き?その意外な歴史的背景」

コロナ危機に際し、鼻口を守るだけでなく装いとして個性的な形状デザインで各地に現れた粋な民芸マスクたちは次の危機に備え、タンスの中にひそんでいるのだ。

せ、説得力しかない。

マスクケースも紹介したかったが長くなってしまったのでまたの機会にします。

ケースもいいぜ 
 

記事中で伊藤さんが見つけていたブラックジャックのマスク、なんとAmazonにもありました。(サイバーシティガールの布は探したけどありませんでした)

ブラック・ジャックのサージカルマスク

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