松をイメージしているという説も
「明治百年記念展望塔」について調べていると、『千葉県ニュースレター(20)』なんかには「明治百年記念展望塔は五葉松の形」という言葉がありました。
「展望塔のプレート」は「ランダムに分かれる枝先に茂る松葉」に、「プレートの下にのびる柱」は「老松の枝を支える柱」に見えんこともありません。
そもそも富津公園は松だらけなのに、展望塔も松に見立てられるなんて・・・。いよいよ、松ファンは明治百年記念展望塔に行く機運が高まってきましたね・・・!
富津公園の店は、マリンレジャーのオフシーズンで多くは閉まっていました。
散歩の鉄板コンテンツ「木」をふたりで見たり、周囲に人が絶無なのをいいことに歌を口ずさんだりしながら公園の奥へ奥へと歩いていくと、
いくつものプレートが、異なる階層にあらわれています。何が何だかわからず付いて来ていただけの四谷くんも驚いていました。
たしかにこうなるなあ
悪質なポップアップ広告も、横サイドはこんなにかっこいいんだったら許しちゃいそうです。
この「明治百年記念展望塔」という名前、どういう訳でついた名なのでしょうか。スタイリッシュすぎて、「明治」っぽくはない気がしてしまいます。
後日、国立国会図書館デジタルコレクション(いつもお世話になってます)で調べてみました。
なんでも、かつて建設省が「明治100年記念森林公園」を指定し補助金を出すプロジェクトがあったようで、昭和42年に富津公園が指定を受け、その時に建てられたから「明治百年記念展望塔」という名前なのだそうです。(『公園事業』vol.30,4、日本公園緑地協会、1970)
・・・めちゃくちゃ思った通りの理由でした。
昭和2年の新生児の人気名前ランキングで、男の子の一位が「昭二」、理由が「昭和2年生まれだから」だったのを思い出しました。
(明治100年記念森林公園は全国11カ所が指定され、東京の水元公園や、大阪の毛馬桜の宮公園も同じく指定を受けたみたいです)
7×7mの四角いプレート36枚をそれぞれ一本の柱で支えてピラミッド状に積み重ね、そんでもってそれぞれを階段でつないでいます。(『公園事業』vol.30,4、日本公園緑地協会、1970)
四角いプレートがすべて展望台になっていて、色んな景色が楽しめるし、混雑知らずです。
2人以上で行ったら、それぞれ別のプレートに立って合図を送りあうと楽しいです。階層がばらばらで、追いかけても追いかけても二度と会えない気がしてきます。
最も高いところにのぼった景色はこちら
右下の駐車場を改めて見て、みんな車で来てるのがありありとわかりました。
思っていたよりも海がきれいで、波打ち際ではしゃいだものです(一人で)。
でもやっぱり・・・
高いところにのぼって周りの景色を見るだけではなく、展望塔そのものを見るのもかなり楽しい。
しかし、車なし旅の宿命、バスが18:00で終わったりするので17:00くらいには出発しなければなりません。30分かけてバス停へと戻りました。
「明治百年記念展望塔」について調べていると、『千葉県ニュースレター(20)』なんかには「明治百年記念展望塔は五葉松の形」という言葉がありました。
「展望塔のプレート」は「ランダムに分かれる枝先に茂る松葉」に、「プレートの下にのびる柱」は「老松の枝を支える柱」に見えんこともありません。
そもそも富津公園は松だらけなのに、展望塔も松に見立てられるなんて・・・。いよいよ、松ファンは明治百年記念展望塔に行く機運が高まってきましたね・・・!
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