読めるものを選べ
ロシアで勢い、サイコロを買った。6面にキリル文字のロシア語が書いてあるものだ。鉛筆のように転がしてなにか決めたり、命令したりするものかもしれない。
ところが何が書いているかわからないどころか、文字すら読めず、お土産を買うなら最低でも文字がわかるのを選ばないといけないなと思った。
ロシア土産を考えた。
欧米土産でいえばとりあえずチョコレートかナッツ、韓国土産ならキムチ、中国土産なら中国茶だろうか。
ロシアといえば、マトリョーシカではないだろうか。女の子の絵が描かれたマトリョーシカを持ち帰ればオッケーなのか。それで「ハラショー」(※ロシア語で「よい」)なのか。女の子の描かれたマトリョーシカ以外のお土産の可能性を探った。
ロシアのお土産屋を見るとマトリョーシカだらけだ。本当にマトリョーシカしかないのか。ずらーっとマトリョーシカが並んでる姿は圧巻だ。
一見すると圧倒されるけれど、よく見ると小さい人形ほどやる気がなくなって手抜きになるのが見える。以前ライターの小野法師丸さんは、「だんだんダメになっていくマトリョーシカ探し」という記事で、「あきらめや投げやり感を覚えるあの瞬間がいとしい」と書いている。
僕も無数のマトリョーシカを前に同じことを思った。人間臭くてたまらなくてハラショみがある(※ハラショー=よい)。
マトリョーシカは、その名が女性名だからというのもあるかもしれないが、女性が描かれているものが定番だ。
確かにマトリョーシカらしくてお土産にいい。でもおみやげにはベタな女性のマトリョーシカは嫌だ、という人もいるだろう。そんな貴方に!きれいなお姉さん以外が描かれているマトリョーシカも見つかった
ぼくが見つけたのは、中国の習近平国家主席のマトリョーシカだ。
習近平氏のマトリョーシカをあけると、中からは胡錦濤元国家主席が。胡錦濤氏の中からはさらに江沢民元国家主席がでてきた!なかなかわくわくがとまらない。
リアルに売ってるのが全てではない。ロシアのオンラインショッピングサイト「ヤンデックス」で、翻訳機能を利用して検索していくと、様々なマトリョーシカが見つかった!
プーチングッズもあるけれど
さてマトリョーシカ以外のお土産はどうだろう。ぼくはプーチングッズを買った。
なにせロシア土産を検索しようとすると「ロシア 土産 プーチン」と検索サジェストが表示されるほどベタなお土産なのだ。きっと他国でいうチョコレートくらい、ロシアではプーチングッズがメジャーだ。
たまたま見つけたのがシベリア鉄道のクッションで、衝動買いしてしまった。ただシベリア鉄道グッズはレアでそうそう見つからず、定番のお土産とは言い難い。
マトリョーシカよりも実用的なおみやげが欲しい!という人にはトランプがお勧めだ。
様々な絵柄のパッケージが売られていて、その上コンパクトでオリジナリティがある。なにせロシアのトランプは36枚しかないのが普通なのだ。
普段とは枚数が違うトランプで遊び方を考察すると面白い。
例えばババ抜きは問題なくできるけれど、7並べをやろうものなら、7の場所はかなり端でゲームバランスが崩れる。ポーカーだとストレート系が出しにくい。
トランプはショッピングモールなどで売られているので、気軽に買える変わったお土産としてオススメだ。きっと渡された方も渡した人の個性を覚えてくれるのではないか。
ロシアで勢い、サイコロを買った。6面にキリル文字のロシア語が書いてあるものだ。鉛筆のように転がしてなにか決めたり、命令したりするものかもしれない。
ところが何が書いているかわからないどころか、文字すら読めず、お土産を買うなら最低でも文字がわかるのを選ばないといけないなと思った。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |