特集 2019年7月24日

ロシアでは兵器が身近だった

東京から一番近い外国の街、ウラジオストク

日本からすぐのロシアのウラジオストクに行ってきた。

西洋の街が日本からすぐのところにあって驚いた。

日本とは違う街並みで、高低差があって海もあり、シベリア鉄道の終点もあり、すごく写真映えする。

街並みはきれいなんだけど、目新しくて驚いたことがもう一つあった。戦車や兵器がずっと身近な存在だった。

変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

前の記事:日本の回転火鍋は、けっこう本格的な本場の味

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思っているより観光しやすくてお気に入りの街。
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突然の陸軍フェスタ

街の繁華街で陸軍フェスティバルなるものをやっていて、子供が戦車で遊んでいた。子供たちが戦車の上で飛び跳ねてたり、戦車の中に入ったりしてたのだ。

こんな気軽に乗れるんだっけ。目新しかった。映画の1シーンのようだった。日本では戦車を見ること自体あまりないですよね!?

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お母さんばかりが子供を連れてきている。
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軍人さんがにこやかにだっこして戦車に乗せていた。
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子供を連れてきたお母さんも自撮りをしていた。
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要塞博物館へGo!

で、ロシアで(ウラジオストクで)どれだけ軍が身近な存在か気になった。

ウラジオストクの見どころのひとつが要塞博物館だ。要塞にはびっしりと巨大な砲台がいくつも設置されている。

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それぞれがめちゃめちゃでかい!

別の場所にはウラジオストクについての子供の絵がたくさん飾られていて、その中に砲台が描かれている絵があった。

たくさん飾られているので、必ず砲台をつけなければいけないわけではない。描いた子はふるさと自慢で要塞の砲台を描いたのだろう。

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ほのぼの系砲台だ。
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さらに潜水艦博物館もある。
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潜水艦博物館の中には当時のプロパガンダ絵もある。
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身近な兵器グッズを探しに

スーパーや本屋にいったら何か見つかるんじゃないかと思って行ってみると、子供向けの戦争系おもちゃ商品が次から次へとみつかった。

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外国に行ったときは本屋に必ず行っている。いろいろ発見があるのだ。
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プーチンカレンダーもある。プーチン好きの方は買われたし。

ロシアといえばマトリョーシカ。人形in人形in人形の人形だ。

 ウラジオストクにもお土産屋でたくさんのマトリョーシカが売られていて女の子のデザインばかりだったけど、本屋で売られていた地元民向けのマトリョーシカには軍人デザインがあった。

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今回の旅行で発見したオンリーワンのおっさんマトリョーシカでもある。

さらに本屋には兵器の塗り絵や紙工作キットがあり、戦争すごろくがあった。

塗り絵というと、日本だと人とか動物とか建物や車とかのお決まりのデザインだけど、兵器はなかなか珍しい。

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塗り絵は100円でおつりがくる
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いろいろ買ってみた。


気になるのは、ロシアのおもちゃで教える敵は誰なのか、だ。そこで本を買ってみた。

見てみると宇宙人っぽいのが多かった。ロシアが子供に見せる敵は、宇宙人だった!

兵器の絵本は、しかるべき宇宙戦争に備えたコンテンツだった!?

いや、どこかの国とかリアリティのある敵じゃなくてよかったです(笑)

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ロシアの兵器のぬり絵は日本にはあるまい。買って楽しめるレアグッズだ。
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戦争すごろく。Google翻訳などの翻訳できるなにかを使えば楽しめる!
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他にもあるのだがどうも敵は他国ではなく宇宙からの侵略者が多いのだ。
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宇宙人の絵もまた身近にあった。例えば小さなボーリング場にもいた。
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宇宙人のかぶりものをする人も。宇宙人は敵でもあり味方でもある?

戦車もはたらく車

別の日のウラジオストクの広場ではパワーショベル数台による見世物がおこなわれていた。

そこにも人がたくさん集まってそれを楽しんでいた。パワーショベルも重機も戦車も働く車という意味では一緒なのだ。

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ロシア正教会と重機の組み合わせ。重機のおかげで厳かな教会がぐっと身近な存在になった気がした。
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