戦車もはたらく車
別の日のウラジオストクの広場ではパワーショベル数台による見世物がおこなわれていた。
そこにも人がたくさん集まってそれを楽しんでいた。パワーショベルも重機も戦車も働く車という意味では一緒なのだ。
日本からすぐのロシアのウラジオストクに行ってきた。
西洋の街が日本からすぐのところにあって驚いた。
日本とは違う街並みで、高低差があって海もあり、シベリア鉄道の終点もあり、すごく写真映えする。
街並みはきれいなんだけど、目新しくて驚いたことがもう一つあった。戦車や兵器がずっと身近な存在だった。
街の繁華街で陸軍フェスティバルなるものをやっていて、子供が戦車で遊んでいた。子供たちが戦車の上で飛び跳ねてたり、戦車の中に入ったりしてたのだ。
こんな気軽に乗れるんだっけ。目新しかった。映画の1シーンのようだった。日本では戦車を見ること自体あまりないですよね!?
で、ロシアで(ウラジオストクで)どれだけ軍が身近な存在か気になった。
ウラジオストクの見どころのひとつが要塞博物館だ。要塞にはびっしりと巨大な砲台がいくつも設置されている。
別の場所にはウラジオストクについての子供の絵がたくさん飾られていて、その中に砲台が描かれている絵があった。
たくさん飾られているので、必ず砲台をつけなければいけないわけではない。描いた子はふるさと自慢で要塞の砲台を描いたのだろう。
スーパーや本屋にいったら何か見つかるんじゃないかと思って行ってみると、子供向けの戦争系おもちゃ商品が次から次へとみつかった。
ロシアといえばマトリョーシカ。人形in人形in人形の人形だ。
ウラジオストクにもお土産屋でたくさんのマトリョーシカが売られていて女の子のデザインばかりだったけど、本屋で売られていた地元民向けのマトリョーシカには軍人デザインがあった。
さらに本屋には兵器の塗り絵や紙工作キットがあり、戦争すごろくがあった。
塗り絵というと、日本だと人とか動物とか建物や車とかのお決まりのデザインだけど、兵器はなかなか珍しい。
気になるのは、ロシアのおもちゃで教える敵は誰なのか、だ。そこで本を買ってみた。
見てみると宇宙人っぽいのが多かった。ロシアが子供に見せる敵は、宇宙人だった!
兵器の絵本は、しかるべき宇宙戦争に備えたコンテンツだった!?
いや、どこかの国とかリアリティのある敵じゃなくてよかったです(笑)
別の日のウラジオストクの広場ではパワーショベル数台による見世物がおこなわれていた。
そこにも人がたくさん集まってそれを楽しんでいた。パワーショベルも重機も戦車も働く車という意味では一緒なのだ。
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