特集 2024年11月28日

高級紅茶専門店『マリアージュフレール』の紅茶ジャムを食べた人々の率直な感想

お味のほどは

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この日集まっていた人々のマリアージュフレールの認知率は0。ブランドイメージのフィルターをとっぱらった忌憚のない意見が聴けそうだ。

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質感は、一般的なジャムよりもゼリーっぽい

まずは、マルコポーロのジャムを食パンに乗せて食べてもらう。

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スプーンの裏で、押しつぶすように伸ばしながら塗る

 マルコポーロは、マリアージュフレールの代表銘柄。華やかな味わいが特徴だ。

はたして、そのジャムのお味は?

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「あ、おいしいですね。」

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「おいしいおいしい!」

おいしいらしい。よかった。

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「でも紅茶っぽさは意外と薄いかも」

ーでは何の味が?

「結構…レモン?はちみつ?みたいな…」

「花の味もする…?」

「美味しい。美味しいですよ」

どうやら、表現しづらい味らしい。
わたしも食べてみたが、たしかに紅茶以外の風味を強く感じる。

食べ合わせの問題だろうか。今度はスコーンに塗ってみた。

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マリアージュフレール公式は、食パンやスコーンに合わせて食べるよう勧めている。

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 「あ、このスコーン美味しい。」

「バターの風味がちゃんとしてて美味しいね。」

「ジャムよりもスコーンの存在感が強い。」

「うん。スコーン美味しいですね。」
 

『ジャムに釣り合うように…』と、美味しいパン屋で買ってきたスコーンだったのだが…。どうやら、良いもの同士の相性がマッチするとは限らないようだ。

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あれに似ている


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気を取り直して、次はダージリンのジャム。

 

お味はいかがでしょう?

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「こっちの方が紅茶ぽい味がする…。」

なるほど。

たしかに、マルコポーロがフレーバーティーであるのに対し、ダージリンはノンフレーバーティーだ。
香りが控え目な分、紅茶の風味をしっかりと感じられたのかもしれない。

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マルコポーロは香料入り
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ダージリンは香料なし

「こっちも美味しいですね。」「これは貰ったらうれしいやつだ。」「いいものを知ったなー。」と、皆が口々にコメントする中、べつやくさんが一言つぶやいた。

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「うん、なんか、これ、あれだね。」


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「純露みたいだね。」 

 

ー純露?

 

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「うん。純露みたいな味がする。」

 

ー純露みたいな味。


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「純露の紅茶味の方のジャム、みたいな。」

 

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※純露・・・昔懐かしのキャンディ。べっこう飴と紅茶のキャンディの2種入り。

わたしが内心『純露…』と思っていると、次々に『たしかに』と共感の声が上がった。

「たしかに、純露の風味に近いような…」

「ちょっと喉に良さそうな感じもしますし」

「見た目は煮凝りですけどね」

「あ~、言われてみれば…純露か〜」


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『おいしいけど、いまいち感想を表現しづらい』という空気が、『純露(紅茶味)』という共通認識のある味に例えることによって切り裂かれた。

やや盛り上がってくれたようでよかった。

ただ、マリアージュフレールのジャムが純露に例えられたのは、この日が歴史上初だとは思う。

 

ーこのジャムひとつ2600円くらいなんですけど、その価値は感じますか?

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「うん。2600円、納得ですよ。」

「喉を通る甘味が優しいんだよね。これは高級品の味わいだと思う。」

「口に残る風味も上品。安価なジャムみたいなトゲがないって言うか…。」

「パッケージも素敵だし、贈答品にもピッタリ。」

「なんか、全体的に『大切なもの』って感じがする。」

 

ーで、味は?

「純露、かもですね。」

 

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『見た目は煮凝り、味は純露。』


それが、何の先入観もなくマリアージュフレールのジャムを食べた人間の率直な感想であった。

⏩ 本当に純露の味なのか?

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