マンタを料理する
さてマンタといえば、クジラなどを銛で獲って生活している南の島の漁師達を追ったドキュメンタリー番組で、島民がマンタをザクザクと切り分けているのを見て、すごい身の厚さだなと思った覚えがある。
発泡スチロールの蓋を開けて、その映像を急に思い出したのだ。すごい身の厚さだ。
内蔵の処理などはすでにやっていただいたので、調理は難しくないだろう。ネットでマンタの捌き方を調べるのも野暮なので、フィーリングでやっていく。カフェなのに大きなまな板とよく切れる包丁があって、本当にありがたい。
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マンタのフルコース
そんなこんなでマンタのフルコースができあがった。
夜中に車で家を出て、直江津港から朝のフェリーに乗って佐渡へと渡り、突然マンタの半身と渡り合ったので、体はものすごく疲れているのだが、頭だけはやたらと冴えている。
こういう予想外の展開こそが、自分にとっては旅の醍醐味だなと思った。
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マンタ(として売られていたイトマキエイ)は、未知の食材としてとてもおもしろく、なかなかおいしい魚だった。勢いで買ってみてよかった。そして半身にしておいて本当によかった。今思えばマンタジャーキーにして保存するという手もあったか。
食材としての特性がかなりわかったので、次はもっとおいしくできると思うが、漁師さんも狙って捕る魚ではないので、おそらく二度とマンタを調理する機会はないだろう。それでも、またなにか珍しい魚との出会いはあるはずだ。