マン盆栽と略しては なりません
まずうちの盆栽を紹介しよう。話はそれからだ。
盆栽には詳しくないが、いい枝ぶりだと思う。そして静謐。ただしテレビと並んでいるので、バカみたいな番組が流れていると、松のたたずまいとその画面との落差がすごい。松にバカにされているように思うから不思議だ。それはさておき。
お店にはモダンな器のものや動物型の器もあって、なかなか楽しい。私も器、作れないかしらとずっと思っていた。そしてあるものに目をつけた。マンホールだ。なぜかというと…
まあ、まずは路傍のマンホールを観察しに行こう。話はそれからだ。
路上観察で「ツボ庭」なんて分野があるけども、この穴にしっかりセルフガーデニングしてあるのも、その類といえるだろう。道を歩いていてミニミニツボ庭を見つけると、その面積分くらいは嬉しくなる。
前々からやってみたかった。マンホール型の器、その穴にコケや草をあしらってみたい。マンホール、さっそく作ろう!
原寸大にする勇気はありませんでした
そうと決まったら東急ハンズに素材を買いに行こう。もう素材のイメージはできている。発泡スチロールより手軽に加工できる、もっと発泡したアレだ。名前はわからないが、アレだ。
素材売り場でいろいろと素材を比較し、何度も感触や厚みを確かめ、何とかイメージどおりのものを買ってきた。
次は型紙作り。近所で撮って来たマンホール画像を引き伸ばして印刷し、型紙にする。
実寸がどれくらいかは計ってこなかったが、あまり大きいと間延びする。草を生えさす穴がけっこう小さいのだ。でもコンパクトにし過ぎると、キレイにまとまってしまいかねない(毎度の杞憂ですがね)。ここらへん、デフォルメか写実かで、(頭の中で)だいぶもめたが、今回は40cm径に落ち着くことにする。
もめてる場合じゃない。
20mm厚の板はただ丸く切ればいいのだが、上に乗せる5mm厚のほうは、マンホールの模様を透かし彫りにしたい。その2枚を重ねれば、手っ取り早くマンホールっぽくなるだろうと思うのだ。
このときまで、気付かなかった。マンホールの模様、これを1個1個切り抜かねばならないことを。それも2回。
大変ではあったけど楽しい作業だった。お、すでにマンホールの風格あり。このまま順調にマンホールとなってほしい。先生は願ってやみません。
次も楽しいぞ。次は下地と塗装だ。うちにマンホールがやって来る!