かまくらを作ろう
かまくらの作り方にはいくつか方法があるようだが、今回は降り積もった後に除雪され出来た雪の壁からかまくらを削りだす方法でいく。石窟寺院とかと同じやり方だ。この方法だと一から雪を積んでいくよりも効率良くでかいかまくらを作ることが出来るのだそうな。
まずおおまかに作りたいかまくらのサイズを決め、その大きさを円形にかんじきで踏み固めていく。写真ではわかりにくいが足の下には背丈くらいの雪が積もっている。達人はここまで教えてくれた後、自分の仕事があるから、と去っていってしまった。
かまくら作りはここからが本番だった。
まずは形を掘り出す
かまくらになる部分の上部を踏み固めたら、今度は下に降りて雪壁からかまくらを掘り出す。ここが一番肝心であり大変な作業だ。ひとかき毎に雪の重みが増していくような気がする。そして着ている服も一枚ずつ減っていく。
掘り出した雪は上に上げ、それをまた踏み固める。これの繰り返しで徐々にかまくら型が出来上がっていくのだ。写真だと電線くらいまで積んだみたいに見えるが、そんなわけはない。せいぜい2メートルくらいだ。
ちなみにこのくらい掘り出すまでに2時間くらいかかっている。達人ならばすでに掘り終えて中で酒飲んでる時間帯だ。穴を掘るのがかまくら作りだと思っている人(2時間前の僕だが)にとってはまだスタート地点にも立っていないわけだ。
慣れない雪の重みに悪戦苦闘しながらもかまくらの外形がほぼ完成した。いよいよこれから内部の形成にかかる。