宝探し感がある
調べていて、ふたつの意味で宝探し感があった。一つは、公式が型番の一覧を出していないことの効果である。そもそもどんな種類があるのか、これで全部なのか分からない。終わりがない。
もう一つは、LUUPのポートだ。ポートは、その街のなかで今まで行ったことがない場所にあったりする。こんな景色があったのか、と発見する感じがとてもよかった。
もっとも多かったのはこのタイプで、全体の65%を占めていた。
全体的に、型番は
KK-254EJ-WT
KK-254BJ-WT
のように、真ん中の「E」とか「B」の部分だけが主に変わるので、調査のあいだぼくはこれを「E」という通称で呼んでいた。特徴はこんな感じだ。
・塗装:白とエメラルドグリーン
・ナンバープレート:小さい
・スタンド:センター
・6km/hボタン: あり
・スマホのホルダー:縦
「スタンドがセンター」とか「スマホが縦」とかの意味は、そうじゃないやつが出てきたときに説明します。
つづいてはこの写真のものだ。型番が長いので「D」と呼ぶことにする。全体の約1割。特徴はこんな感じ。
・塗装:白とエメラルドグリーン
・ナンバープレート:小さい
・スタンド:センター
・6km/hボタン: あり
・スマホのホルダー:縦
実をいうと「E」とまったく同じだ。目を凝らしていろんなところを一生懸命比べたのだが、違いがまったく分からなかった。充電池の違いとかなのか?
たぶん「E」が最新型で、「D」は一つ前の型なのだろう。そしておそらく今では E だけを生産して D を回収しているので、E だけが圧倒的に多いのだろう。
つづいては「C」だ。 これまでと結構違いがある。
・塗装:白とエメラルドグリーン
・ナンバープレート:大きい
・スタンド:センター
・6km/hボタン: なし
・スマホのホルダー:横
E や D と違う部分を太字にした。スマホのホルダーというのはこれだ。
他にも真ん中のディスプレイ部分の注意書きの紙が黄色くなっている。ハンドル部分の違いは運転するときに気づきやすいと思うので、LUUP利用者なら「あるある」と思うかもしれない。
外見の特徴はCとほぼ同じで、ぼくには区別がつかなかった。テールランプの取り付け角度が、Cはやや上を向いていて、Bは水平のようにも思ったが、気のせいかもしれない。
最大の特徴は塗装が黒いことだ。
・塗装:黒とエメラルドグリーン
・スタンド:片側
LUUPのウェブサイトによると、2022年2月にデザインを一新して車体を白くしたそうなので、この「B黒」はそれ以前の車体なのだろう。今回調べた限りでは5%しか残っていない。
スタンドの違いはこういうことだ。
ここも2022年にリニューアルされて、片側からセンターになっている。こっちのほうがより安定するとのこと。
型番の数字はぜんぶ254だと思っていたので、224を見つけたときは驚いた。
これの特徴は、
・後部のリフレクターにオマケがついている
・ハンドルの下の方向指示器がスライド式
で、テールランプの周りが他と違う。
そもそもテールランプやナンバープレートの位置が低い。そのせいで段差の乗り降りでナンバープレートが接触して曲がったのだろう。
逆にいうとこのあたりを着実にアップデートしているからこそ、いろんな型番があるのだろう。
というわけで型番としては6種類が見つかった。これで全部だろうか?
それがそうでもないようなのである。これは、LUUPの型番で検索して見つけた国土交通省の資料の抜粋だ。
まだ見ぬ「KK-254BJ-WT-4」という型番が存在している(していた?)ことが分かる。「KK-254BJ-WT」の時点ですでにスタンドはセンターなので、本当に細かいマイナーチェンジがあったのかもしれない。
さらに、国交省の別の資料「保安基準適合性等が確認された特定小型原動機付自転車の型式」によると、以下の型番が実際にあるようだ。
KK-254BJBK-3
KK-254BJBK-4
KK-254BJWT-3
KK-254BJWT-4
KK-254CJWT-3
KK-254CJWT-4
ぜんぶ今まで見てないやつである。
さらにさらにLUUPの「【デザインを一新!】LUUPの電動キックボードを紹介」という2022年のページには、
『LUUPの電動キックボードは(中略)11回のアップデートを行い』
と書いてある。つまり、2022年までに少なくとも12種類が作られているということだ。旧型のモデルは、回収されつつもレアなキックボードとして少しずつ残っているのだろう。
調べていて、ふたつの意味で宝探し感があった。一つは、公式が型番の一覧を出していないことの効果である。そもそもどんな種類があるのか、これで全部なのか分からない。終わりがない。
もう一つは、LUUPのポートだ。ポートは、その街のなかで今まで行ったことがない場所にあったりする。こんな景色があったのか、と発見する感じがとてもよかった。
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