網があがってきた
さあ、あとちょっとで今日の成果がわかる。あの網があがった瞬間に、今日一日のみんなのテンションが決まるのだ。
もの凄いドキドキ感。
お願いだからなにか掛かっていてください。
まだ網が上がりきる前に、網を引っ張っている右側から歓声があがってきた。みると網に無数の小魚が掛かっている。
カタクチイワシが大漁だ
網に入ったその魚は、どうやらカタクチイワシのようだ。張った網の中にうまいことカタクチイワシの群れがいたらしい。よし、昼飯にメザシが食える。
膨らむ期待
カタクチイワシの掛かった網を引っ張っていくと、イワシ以外にもポツポツと獲物が掛かっている。
この調子なら、かなりの獲物が期待できるのではないだろうか。
カタクチイワシが捕れたということは、それを狙う大型魚がいる可能性だって高い。
網の中身を確認
みんなで引っ張ってようやく上がってきた網の中に、なにかが入っている。
みんなが網の先端に集まってくる。
毎年、この瞬間が楽しくて地引き網をやっているようなものだ。きっと参加者のみんなも同じだろう。
今年は何が捕れただろうか。
漁師さんが網を広げた瞬間、「アオリイカ!」「メジナもいる!」「おお、クロダイ!」「カワハギだ!」「ハコフグ!」と飛び交う魚の名前。
大の大人達が興奮して魚の名前を大声で連呼している。目に付いたものの名前を全部口にしないと気が済まない子供みたいな状態だ。超ハイテンション。
本日の漁獲
地引き網には念願のアオリイカを筆頭に、今日集まってくれた友人達に行き渡るくらいの魚が網に掛かってくれていた。大漁とはいえないけれど、それでも充分だ。
本当によかった。
魚が捕れたので浮かれる
地引き網で無事に魚を捕ることができたところで、みんな好き勝手に浮かれだす。
男性陣がワーイワーイと浮かれていたら、女性陣が網に掛かった大量のカタクチイワシを一生懸命はずしていた。
イワシの存在をすっかり忘れていた。悪かったってば。
さあ、この捕れた魚を美味しくいただこう。