静岡県民の安全意識の高さ
静岡県には、リーダー旗以外にもローカルスクールアイテムがあふれている。
例えばこちら。
地域によるかもしれないが、今でも小学生が持って歩いているのをよく見かける。
静岡県ではメジャーすぎてホームセンターでも気軽に買える。
デイリーポータルZをはげます会会員の方々が集まるはげましひろばでも話を聞いた。
京都で育ってたので、初めて見て驚き。
幼稚園~高校まで学生時代はすべて静岡県内で過ごしたため、わたしも他地域にはないと知った時の衝撃はすさまじかった。
年に何度も行われる避難訓練でも用いるので、今でも秒速でかぶれる自信がある。
魅力あふれる通学アイテム
岐阜の小学生が自転車に乗る時にかぶる「シェルメット」というものがあります。
黄色い、表面が貝殻のように波々になったヘルメットです(たぶん緩衝用)
僕は小5のときに市内から町に一度転校しているのですが、転校先の学校ではみんなヘルメットのことを「シェルメット」と呼んでおり、「田舎にきたから言葉もなまってるんだな…」と思っていました。それが商品名だと知ったのはしばらく後のことです。
石川 大樹さん
石川少年が「シェルメット」と呼ぶ同級生を冷静なまなざしでじっと見ている図が頭に浮かんだ。
まさかの商品名である。
気になるシェルメットの写真はこちらから→株式会社サギサカウェブサイト
こちら、岐阜寄りの愛知県です。
シェルメットの別名として「カボヘル」が登場。
貝に見えるか、かぼちゃに見えるかはあなた次第…
ちなみにわたしには、和菓子の「手毬」に見える。
一般的に、小学生のカバンといえばランドセルですが、私の地域は「ランリック」でした。安くて軽くてイエローの警戒色が特徴です。
今年で登場から50年です。公式サイトで生い立ちを見たら感動して涙が止まらなくなりました。
あきひでさん
「ランリック」は、ランドセルが高価で買えない家の子がいじめを受けていたことをきっかけに、学生用品販売会社マルヤスが開発したカバンだそう。
今も京都や滋賀、大阪の一部の小学校で採用されている。
その想いと使いやすそうなデザインにグッと来て、思わず注文しそうになった。
ランリックはこちらから確認→ランリックウェブサイト
北海道小樽市のみで使われる「ナップランド」。
ランドセルの代わりに使う、ナップサック(リュックサック)風のランドセルです。ランドセルより軽いので扱いやすく、軽い撥水性能もあるので帰り道に雪にまみれても大丈夫。坂の多い小樽の子ども達向けに地元の鞄店が要望を受けて開発したそうです。
小樽の小学校はナップランドが普通だったので、いわゆるランドセルと違うことに気がつかずに育ちました。
hide10さん
一般のランドセルと違うことに気がつかず育ったなんて…すごい普及率!
「ランド」で終わるあたりどことなくテーマパークっぽく、名前だけでウキウキする。
ウェブサイトそのものもかわいいナップランドはこちらからチェック→ナップランドウェブサイト
宮城県内「黄色い手帳」。
き〜いろい手帳は「み〜んなを守る」ではじまるテーマソングは宮城県民なら知らない人はいないはずです。地元の放送局が1970年代から配布している手帳で、県内の新小学一年生全員に配布される障害保険付きの交通ルールを覚える手帳です。県内の一年生はみんなランドセルにぶら下げています。
wikiによると同じような運動を他県でも行っているらしいですが、宮城県がいちばん歴史が古いと思います。
遠藤エイゾウさん
こちらは放送局発信の通学アイテム。
きっと高学年になるにつれて年季が入っていくのだろう。
チャリ通にもそれぞれの文化が
わたしの通っていた中学校(兵庫県加古川市)では自転車通学の子はかまぼこ板で作ったナンバープレートを荷台に針金で付けていた記憶があります。
1年1組1番だったら「1101」みたいな…地域ではなく学校のローカルルールだと思いますが。
ERIKOさん
泥除けに貼るシールみたいなものだろうか。
ベースがかまぼこ板というところに温かみを感じる。
1級、2級があって、2級は家の周り、1級は学区内を乗れるという事で、学年全員校庭で簡単な試験をしました。ただ、特に免許がなくて乗っていても怒られた事はないです。
自転車の安全教室はあったが、免許制度まではなかったので驚き!
1級免許を持っていると、リーダー旗のようにリスペクトされるに違いない。
まだまだあるぞ~文房具編
神戸市内の小学校でのみ使われている学習帳『神戸ノート』も広義のローカル学校グッズでしょうか。神戸であればコンビニでも普通に買えますが、その他地域では影も形もないという。
ショウワノートの営業が「神戸だけはジャポニカが売れない」とぼやいていたとか。
きだて たくさん
表紙がポートタワーや東遊園地という神戸の名所で飾られている神戸ノート。
地元愛にあふれる素敵なローカルスクールアイテムである。
長野県のみで使われる白文帳というノートがあるそうです。長野の子供はこのノートで漢字練習するそうです。
西村 まさゆきさん
白文帳について調べていたら、「長野県だけのものだと知ってショック!」「長野特有のものだということをナニコレ珍百景で初めて知った」というコメントがあった。
当該地域にいると、その地域独自のものだということすら気づきにくい。
命札、色付き帽子、そもそも指定がない
属すカテゴリーがわからなかったが、初めて知っておもしろかったローカルスクールアイテムがこちら。
長崎では夏休みの小学校のプール開放時にはかまぼこ板に名前住所を書いた板を管理人の方に渡して、プールを使用するルールがあります。[命札]と呼ぶそうです。
つっぽてさん
万能なかまぼこ板が再び登場。以前ライター西村さんが調査していましたね。
名前の重みがすごい。
所沢の一部地域の小学生は黄色いお揃いの帽子ではなく、学年ごとに赤・青・黄色・緑など6色バラバラの色付き帽子をかぶる。名札も帽子と同じ色になる。
(防犯上の理由で何年生が何色かは言えない)
塩狸さん
これはわたしが住む地域でもそうだったので、他地域ではみんなお揃いの黄色帽子をかぶっているとこの時初めて知った。
逆ドッキリだ。
これは新しい!自由なスタイルがアメリカっぽい!
好きなものを着られるのはうれしいが、よそから来ると初めは戸惑ってしまいそうな独自文化だ。
このようなローカルスクールアイテムを大募集中!
あなたの地域だけに留めておかず、ぜひ全国的にお披露目してほしい。
投稿はハッシュタグ #ローカルスクールアイテムDPZ をつけてツイートで投稿してください。
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