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このくり太郎を食べる前に、まずは「バイバイン」のあらすじをかんたんに紹介したい。
お皿の上には美味しそうな栗まんじゅうがひとつ。食べたらなくなってしまうという当たり前のことに思い悩んでいたのび太。
そこでドラえもんの秘密道具「バイバイン」が登場。これをかけると5分ごとに倍になるのだ。最初は喜んでいたのび太だが、その指数関数的な増加により食べきれず栗まんじゅうだらけに。このままでは1日で地球が栗まんじゅうに埋め尽くされてしまうかもしれない!
なんとかして栗まんじゅうをなくさなければ…!
子供心に大きなインパクトを残したエピソードだった。大人になってから有名な話だったと知り、やはりみんな怖かったんだなと納得した。コロナ禍で思い出した方もいるんじゃないだろうか。
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産直スーパーで山積みにされていたくり太郎を見た時、バイバインだ!と興奮した。
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よく見るとそれほど原作の姿に似ているわけでもない…のだけど、そのアニメチックな大きさがどうしてもバイバインに思えてしまう。
子供心に恐怖した栗まんじゅうの存在感がここにある。
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画像検索してもらえればわかるが、原作&アニメの栗饅頭って一つ一つがこれぐらいデカく描かれている。そこにジャイアンたちまで集まっても最後の一つを食べきれないリアリティがあるのだ。
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2個買うと1148kcalである。3個食べたら成人男性の基礎代謝を超えてしまう。すごいことだ。
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想像以上にかたく練られた栗あんの存在感がすごい。しかし一切しつこさがない。質実剛健な和菓子だ。
比べてみると山崎の方が甘みが強く、バターなんかも入っていて洋菓子っぽさがある。くり太郎はその点自然な甘味で、良い意味で淡泊だ。
これならいくらでも食べられそう!と思うも…
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おいしいから口はくり太郎を求めている一方、着実にくり太郎で胸がいっぱいになる感覚がある。
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5分以上かかって食べきることができた。十二分の満足感だ。
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…なんてことは現実にはないのだが、シンプルにお腹が膨れておいしい和菓子だった。この物量にやられる感じがバイバイン体験だ。食べていて楽しさがある。
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なお、このくり太郎は戸田市のふるさと納税の返礼品にもなっており、頼むと48個届くそうだ。