串鳥のスペシャリテはつくね

お通しだけで串鳥のことがすっかり好きになりかけているけど、本番はここからである。友人たちのススメに沿ってメインの串物を注文していきたい。
まずはつくね。

普通の焼き鳥屋さんならプレーンと月見の二種類くらいのものだろう。それが串鳥ではメニューブックの半ページを占めるほどに充実している。自信ありの一品である。

つくねは外がパリッと仕上がっていて、歯を立てるとぷしーっとうまみ汁が弾け出す。食感は肉がゴロゴロとしていて噛み締めるよろこびがあり、しっかりとした肉味があじわえる。
そしてすぐに追いかけてくる唐辛子の爽やかな辛味。割と本格的な辛さで汗がにじむ。そのぶん冷たいビールとの相性は抜群だ。

なお激辛青南蛮つくねをおいしくたべるために、取引先から伝授されたtipsは「必ず2本以上頼むように」であった。一本ではぜったい足りないほどうまい、という意味である。
親子3代の愛を受けて
「北海道南部のやきとりは豚肉」というネタはよくテレビでも取り上げられる。串鳥でも豚はメニューの先頭を堂々と飾っており、もちろんうまい。


焼き鳥って何を頼もうかと品定めする時間も含めてご馳走だから、豚肉メニューも充実していて目移りするのが楽しすぎる。ありがとう、北海道の豊かな焼き鳥文化。


この日は繁華街の店舗だったので、当たり前に居酒屋の客層だったけど、別日に訪れた郊外型店舗では少し様子が異なる。
親戚の集まりみたいな団体や、ママ友&子どもたちみたいなグループをちらほら見かける。ファミレス使いできるタイプの居酒屋なのだ。
串鳥の創業は1980年。40年といえば「子どものころから通っていた」という知人が大人になって家庭を持ち、また子どもを連れてくるのに十分すぎる時間軸だ。
北海道の土地にしっかり根付き、親子3世代から愛されるフェーズまできている串鳥。強いぜ。
