特集 2019年6月27日

こしあんとつぶあんでオセロをしたらどうなるか

見分けがつくでしょうか。

いにしえからある有名ゲーム、オセロ。「あれ黒と白ひっくり返すだけなのにおもしろすぎないか」という話を友人とした。

黒と白が対になっているから面白いのかもしれない。ならば、対になるものはなんでもオセロにできるのではないか。こしあんとつぶあんでもできたらすごい! という実験です。

1990年沖縄生まれ。現在はOLとして活動しています。営業日のお昼休みに毎日更新する「今日の休憩」というブログを運営しています。 (動画インタビュー

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「両面あんこのコマ」を作る

今回は「つぶあん」と「こしあん」でオセロをしたい。まずは一番重要なあんこのコマをつくっていく。

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つぶあんとこしあんを足りなくなるビビりから750gずつ買った。見分けはつくのだろうか。心配だ。
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あんこを入れるべく、本来は化粧水やビーズなどを入れるプラスチックケースも買う。両面同じにするためにフタだけ使います。
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バターナイフでつぶあんをすりこみ……
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片面完成!意外とつぶがみえる。
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もう片方にこしあんをすりこみ、2つのキャップをマスキングテープで止めたら……
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あんこコマの完成です。こちらはさっきも見ていただいたつぶあん。
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こちらはこしあん。写真でもそうだが、肉眼だとそれなりに区別がつく。じっくり見れば全然いける!
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作業風景を後ろから撮ってみた。自分史上でも最高レベルの悲壮感がでた。

まずはオセロを思い出そう

あんこコマが完成したので、もう遊べるのだが比較するためにまずはオセロで遊んでみる。

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「オセロしようぜ」で来てくれた最近ボードゲームにハマっている友人の井指さん。「あんこが?なに?」とまだよくわかってないようだ。
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「最初4コマだっけ」「片方が黒で片方が白って決めるやつだ!」オセロ底辺の会話が続く。
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そして久しぶりやったオセロ、むちゃくちゃおもしろい。こんなにシンプルで誰でもできるゲームがあるだろうか。「角を狙う」とか一通りのことを思い出した。
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勝敗はこちら。白が私なのでボロ負けである。しかし今日は結果は関係なしに「つぶあんとこしあんでオセロはできるのか」を知りたいので全然悔しくない。あんこでは勝つ。

6×6でつぶあんこしあんオセロ開始

本来なら8×8の64コマがオセロ公式ルールだが、64個もあんこを詰めるメンタルを持っていなかった。ので簡略盤の6×6の36コマにする。

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こちらが6×6盤。印刷して作った。結構戦略が変わるらしい。

井指さんはあんこコマを見るのがはじめてだ。大事に箱で持って来たので開けてもらう。

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「……あー!なるほどね〜」友人が気遣いのギアをフルで入れたのがわかった。「頑張って作ったから褒めなきゃ」という優しさが身にしみる。
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「えーとそうだな。茶色い。茶色いね」
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「あ!でもよく見たらつぶあん、こしあんだ!よくできてる!!」ようやく正式にテンションが上がったようだ。よかった。

まずはコマをとりわけ、つぶあんこしあんを選んで自陣に置く。

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わたしはこしあん。井指さんはつぶあん。私の方のこしあんを覚えていただいて…
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逆のコマを見ると結構違いがはっきりしている。「つぶあんって琥珀みたいだな」と、ガラスにつめたつぶあんだけに使う感想が出てきた。

思ったより見分けがついてしまっているが大丈夫だろうか。少し不安になってくる。

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「まずはつぶあんとこしあんを4コマ並べればいいんだよね」「そうです」
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最初の4コマがでそろった。
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「あっれ…これわかんないな」「茶色い、ただひたすら茶色い」黒と白のコマのわかりやすさから一転、似た色だが対になるものがオセロ盤に並ぶと人は笑ってしまうらしい。
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ガイドがないとこう見える。これは「つぶあん4コマ」「こしあん4コマ」の場面である。わかるだろうか。
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「これ二段階考える手間があって大変だ」と言う。 黒と白の時は次どこ置くかすぐ考えられてたところが、まずつぶあんとこしあんを見分ける作業を毎回しなくてはいけないのだ。
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「あと、自分はこしあん派なのにつぶあんのコマ担当になるとちょっとテンション下がる」と井指さん。いま好み言うんだ、と思った。

中盤に入り、かなり見分けられるようになってペースもあがってきた。

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私「あ、これはこしあんなので」井指さん「つぶあんじゃない?」
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全然見分けられてなかった。一段階見分けるストレスが一周回っておもしろい。 オセロ強い人も一段階弱くなる気がする。
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また、照明の角度によってはかなり引きで見たり近づいてみたりしなければならない。いろんな壁が私たちを阻んでくる。
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それでも、よくよくみたら見分けられはするので真剣に勝負はできた。
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そしてあんこになっても負けている。大量のつぶあんに囲まれるこしあんが見えるだろうか。
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ほぼ終了間際になると「同じ色のコマをオセロ盤に並べている人」というサイコパスみたいな写真が撮れることもわかった。

ここで試合終了だ。脳の疲労がすごい。そしてほんのり手がベタベタする。結果を見てみよう。

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「オセロの起源があんこじゃなくてよかった」と思わざるを得ない写真。全然わからん。
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こしあんだけに印をつけたらこう。結果負けた。角をすべてつぶあんが制覇している。手前がすべてつぶあん、ということはわかるだろうか。

つぶあんこしあんオセロのいいところは、見分ける時間でで思考力が奪われるため、気が散って自ずとハードモードになるところだ。難しいオセロをやりたい人はぜひあんこでやるといい。

しかし、一番の気づきは「相手のコマをひっくり返しても同じ色だと全然うれしくない」ということだった。

「オセロは黒と白であるべき」「そりゃ流行るわ」と改めてオセロの凄さに気づく。しかも、あんこはマグネット機能もない。ハードもハードすぎる。でも脳が混乱して笑ってしまうなぞの愉快さはあった。

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「せめてこしあんと白あんでやりたかった」と「それはもうオセロだな」という意見を言い出す井指さん。あと「人の目がきになるのでやる場所を選ぶ」としきりに言っていた。

ペアになるものはなんでもオセロにできそう

今回はつぶあん、こしあんだったが2つが似ていて対に見えるものはすべてオセロにできそうだと思った。「ぬ」「め」や「昭和」「平成」、多分Kinki Kidsでもできる。そしてそれらで遊んだ後もきっと「本家オセロは完璧」という結論になるのだろうということもわかった。ただ遊ぶつもりがオセロ考案者への尊敬が高まった日でした。

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