古賀市が好きだ
私の実家は今、北九州にあるのだけれど、実家に帰った際に、たまに古賀市に行っている。古賀海岸は歩くだけで楽しく、千鳥ヶ池を見る度に心が落ち着く。うまく説明できないのだけれど、ちょうどいいのだ。全てが。図書館も綺麗だし、歴史資料館なども整備され、スーパーなどももちろんあるので生活しやすいと思う。昔、私が住んでいたし。
住んでみたいと思う街がある。人によりその条件は様々だろう。自然が豊かとか、大都市まで近いとか、いい波がやって来るとか、教育のレベルが高いとか、いろいろあるはずだ。
福岡県に古賀市という地域がある。ここを歩いていると、いつかこの街に住んでみたいな、と思う。ここに住んで妻と子供と暮らすのだ。そんな未来が見えた。ということで、古賀市を紹介したいと思う。
誰しも好きな街があると思う。私の場合は、北九州だったり、鹿児島だったり、北海道(特に道東)だったりする。いつか住んでみたいな、と思ったりもする。そこでの生活を想像したりするのだ。その街で温かい家庭を築く自分を。
福岡県にある古賀市。玄界灘に面し、1955年に古賀町となり、1997年からは古賀市となった。博多駅まで古賀駅からだと20分ということもあり、ベッドタウンとして人口を伸ばした街だ。30年ほど前だろうか、それまで何もなかった場所にゲームのように戸建ての家がどんどんと建った。
私は古賀市に3年ほど住んでいたことがある。とてもいい街だったと記憶している。博多まで20分、小倉まで1時間という交通の問題だけではなく、古賀市自体に魅力を感じた。ということで、古賀市の魅力を伝えたい。
海のある生活に憧れる。春夏秋冬いつだって海に行きたいと思っている。歩いて行ける距離で海は美しく砂浜があることを求めている。同時に観光地化されていないと嬉しい。地元の人だけの海みたいなのがいいのだ。
先にも書いたように古賀市は玄界灘に面している。美しき海があるのだ。しかも、人は少ない。住民だけの海という感じで、釣りをしている人もいれば、散歩している人もいる。遠くには相島も見える。
見渡す限り、海岸線が続いている。住んでいた頃は母と弟、私でこの海によく出かけた。シーグラスを見つけたり、貝殻を拾ったり、海は飽きることがない。年中いいのだ。海の顔が違う。季節毎というか毎日違う。だから海はいいのだ。
海岸に至る直前に防風林がある。青い空、青い海、白い砂浜、緑の防風林が、私の心を奪った。住んでいた当時の私は小学校の低学年。そんな可愛い私の心をこの景色が奪ったのだ。
海水だけでは満足できない。淡水も欲しい。それも流れていない淡水。古賀市はそこも抑えている。千鳥ヶ池があるのだ。千鳥ヶ池公園として整備され、遊歩道もあれば、アスレチック広場もあり、多目的広場もある。
もし住むとなれば千鳥か花見東1丁目辺りに住みたい。小学校、中学校も近く大きな病院やJRの駅もある。何より千鳥ヶ池公園があり、古賀海岸へも歩いて行ける。うちの子を千鳥小学校に通わせれば、池も海も日常的に遊びに行けるはずだ。子供いないけど。
住む街で一番大切なことはなんだろう、と考える。教育のレベルや、仕事場への通いやすさなどを考えるかもしれない。しかし、結局のところ、一番大切なのはムーミンがいるかいないか、ではないだろうか。ムーミンのいない人生は考えられない。
ムーミンを希望と考えよう。希望のある生活とそうでない生活、どちらがいいだろうか。誰だって希望のある生活がいいはずだ。ムーミンは希望なので、ムーミンがいない生活は考えられないわけだ。
古賀市には木となったムーミンがいるのだ。子供の頃、ムーミンを見ていたし、大人になってからも映画を見たし、ハニーズのムーミンコラボの服が欲しいけれど女性用しかなくて困っているくらいムーミンが好きなのでムーミンがいる街は嬉しい。
私が欲しいハニーズのムーミンコラボの服は、ミイのやつだ。オーバーサイズ気味で男性でも着ることができる服が出ると嬉しい。ちなみにハニーズはなんと福島県の会社。古賀市のある福岡県とは1文字違いですよ。
ムーミンは街に必要として、次の問題はハートだ。ハートのある街とない街ではどちらがいいだろうか。ハートを失った人々が暮らす街にはなんだか惹かれない。しかし、ハートのある街だったらどうだろう。暮らしたくなるはずだ。
私はハートを大切に生きている。ハートなのだ。ハートが触れ合うことでハートは増えてハートな生活が送れ、ハートな人生となる。私のハートと妻のハート、そして子供のハート。ハートが溢れる毎日。ハートが全てなのだ。私には妻も子供がいないけど、古賀市にはハートがあるのだ。
このハートは人為的に彫られたもので、その周りには再生や不滅などを示す盃状穴が120個以上彫られている。1789年に古賀市内の別の神社に設置されたものが、古賀神社に移設された。歴史あるハートなのだ。昨日今日のハートではない。歴史あるハートが古賀市にはあるということだ。
私は観光に出かけても、基本的にはだだっ広いところを好む。開放感が欲しいのだ。同時に守られている感も欲しい。上京して驚いたのは守られている感がないことだ。攻め込まれる、と思ってしまった。
遠くに山が見えるというのがポイントなのだ。上京して驚いたことは、周りに山がないことだった。山はあって欲しい。私は山登りを趣味とはしていないけれど、山は見えて欲しいのだ。これを私は守られている感と呼んでいる。
公園でもなんでもいい、先に書いたようにだだっ広いところが欲しいのだ。ワクワクするから。走り回れる感じが私のハートを熱くする。千鳥ヶ池や古賀海岸もそうだったけれど、古賀市にはだだっ広いところが多いのだ。
子供を遊ばせるのにもだだっ広いところはいい。私に子供はいないけど。さらにほぼ90度の滑り台があればベスト。ジェットコースターより怖い。だって直角に落ちていくのだから。
私はこの滑り台がある公園を好む。この滑り台があるだけで、いい公園だと認識する。古賀市にはあるのだ。写真は古賀グリーンパーク内にあるもの。ムーミンがいて、ハートがあって、ほぼ90度の滑り台。古賀市は完璧なのだ。
食事面も古賀市は優れている。海があり、池があり、ムーミンがいて、ハートがあり、だだっ広く、食事も美味しいのだ。今回は古賀市なので「焦がし」を紹介したい。古賀市だからあるのだ、焦がしが。
古賀市には「ニビシ醤油株式会社」の本社があり、青柳醤油もある。その青柳醤油が出しているのが「焦がし醤油」。パッケージには「魔法の一滴」と書かれており、かけるだけで燻製の香りになる醤油だ。
今回焦がし醤油で食べるのは、古賀市で50年以上の歴史を持つ「くまや蒲鉾株式会社」のかまぼこ。ちなみにこの量で450円なんだぜ。安い。古賀市のふるさと納税の返礼品にもこの会社のかまぼこは含まれている。
香ばしい。とても香ばしい。燻製なんてしてないのに燻製の味。確かに魔法の一滴だ。燻製をする手間が省ける。全てが燻製味。古賀市の焦がしは素晴らしいのだ。
「博多ぶらぶら」で有名な博多菓匠左衛門も古賀市の会社。その会社が出しているのが「むぎ古賀市」。これが美味しい。しっとりとパサパサの感じが絶妙で、栗が高級感を醸し出している。古賀市に行ったら今後は必ず買うと思う。
花見園が製造販売している「こがしティー」。ネーミングが素晴らしい。お茶の「ティー」をつけることで、古賀シティーという英語になっている。感動のネーミングだった。ほうじ茶であることもネーミングからわかる。
花見園は「ハンチャヤ」と子供達の間で言われていた。半分がお茶屋さんでもう半分で駄菓子を売っていたからだ。今は看板に「ハンチャヤ」と書かれているけれど、子供達の間でそう呼ばれていると知って、看板を新たに作る時に書いたそうだ。
古賀市の壮大さを感じられる味だ。古賀市に行ってからこれを飲むと、古賀市の海や池や山が思い出される。自然な甘味が感じられるし、パッケージがオレンジというのもいい。私はオレンジ色が好きなのだ。
北九州のソウルフードである「資さんうどん」が古賀市にもある。千鳥ヶ池公園から歩いて行ける場所だ。やはり資さんうどんの存在で街の価値は大きく変わってくる。あると街の価値は私の試算では3兆倍に跳ね上がる。古賀市にはあるのだ。素晴らしい。
肉ごぼ天うどん(大盛)とぼた餅とおでん。最高な組み合わせだ。私は千鳥か東花見1丁目に住みたいのは、資さんうどんに歩いて行ける距離だからというのもある。本当に美味しい。別に古賀市名物みたいなことはないのだけれど、資さんうどんは美味しいのだ。その店舗がある古賀市は素晴らしいということなのだ。
以上が古賀市の魅力の一部となる。全部は書けない。すごい文字量と写真の枚数になるから。美しい海と池と山があり、だだっ広く、食事も美味しい。博多への通勤も可能。住みたいと思うはずなのだ。昔、私が住んでいたし。
私の実家は今、北九州にあるのだけれど、実家に帰った際に、たまに古賀市に行っている。古賀海岸は歩くだけで楽しく、千鳥ヶ池を見る度に心が落ち着く。うまく説明できないのだけれど、ちょうどいいのだ。全てが。図書館も綺麗だし、歴史資料館なども整備され、スーパーなどももちろんあるので生活しやすいと思う。昔、私が住んでいたし。
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