甲府のハイカラはつつしみがある
以前、「明治時代から存在するものだけで1日を過ごしたい in銀座」という銀座のハイカラっぷりについての記事を書いたことがある。さすがに銀座にはかなわないけど、甲府のハイカラは街角にひっそりとある感じがよかった。
甲府のハイカラは、つつしみ深いのだ。
![8075A448-B101-4608-98F7-A5993D0BEF32.jpeg](https://dailyportalz.jp/application/files/4216/9802/5376/8075A448-B101-4608-98F7-A5993D0BEF32.jpeg)
先ほど紹介した談露館だが、実はシャトレーゼ傘下のホテルになっている。あの超リーズナブルな洋菓子チェーン、シャトレーゼはホテルまでやっていたのだ。
そう、甲府はシャトレーゼの街でもあるのだ。
ハイカラな甲府を知ると、巨大洋菓子メーカーであるシャトレーゼが甲府発なのもすんなり納得できる。
甲府駅南口にあるシャトレーゼテラス甲府丸の内店は、そんなシャトレーゼのお菓子たちをイートインできる夢のような場所だ。
さらに、ここでしか食べられない1500円のパフェがあるのだ。
あのリーズナブルなシャトレーゼで1500円。これは食べなきゃ。
ハイカラな街出身だけある、シャトレーゼの底力。これはもう、タカノとか千疋屋とかそういうジャンルのデザートだった。
太宰治の『新樹の言葉』に、道玄坂を小綺麗に整頓したようなハイカラな街として出てくる甲府銀座。
祝日の朝なので閉まっているお店も多かったが、例えば川崎銀座がチェーン店ばかりなのに比べて、がっつりと歴史を感じられる商店街だ。
江戸時代からあるお店だが、実はここ、戦前は甲府に2軒ある地元のデパートのひとつだったのだ。(もう一つは甲州街道沿いの岡島)
まさに甲府の流行発信地だったのだろう。
デパートはなくなり、その跡地も今はドーミーインになってるけど、和菓子屋は健在だ。
六曜館が休みだったので、訪れたもう一つの老舗喫茶店、ダン。
ここが最高だった。
トーストの絶妙なカリモチ感もよかったのだが、何よりひとつひとつ仕事が丁寧で、ああ良いもの食べてる…!って感じがする。
サラダのドレッシングも、セットによって変えてある。
このホットケーキ、これまで食べた中で間違いなくベストだった。
懐かしのホットケーキのジャンルでありながら、どうやったんだというくらいフカフカしてして柔らかく、ピュアな味がする。
最近のシュワシュワ系とも違う、オーソドックスなのにこのフワフワ感。すごかった。
このお店のモーニングがあるから、街の文化の香りが一段上に引き上げられるような、そんなお店でした。
以前、「明治時代から存在するものだけで1日を過ごしたい in銀座」という銀座のハイカラっぷりについての記事を書いたことがある。さすがに銀座にはかなわないけど、甲府のハイカラは街角にひっそりとある感じがよかった。
甲府のハイカラは、つつしみ深いのだ。
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