朝ごはんがぶどう味のものしかない
まずは古代ローマ市民の1日の暮らしを見てみよう。
ローマ人は毎日、どんな気持ちでこの1日を送っていたのだろう。
現代日本で、このスケジュールで1日を過ごしてみることにした。
ローマ人の朝は早い
まずは朝。前日に「明日は古代ローマ人になるんだ!」とわくわくしながら寝たものの、始まってみたら普通に朝が早くて眠かった。
朝起きて、ローマ人がまずやることはこれである。
古代ローマ人は家の近くにある神殿にお祈りしていたらしいのだが、私の家の近くに神殿はない。
そそくさと祈り、「ねむい」以外の感情を持てないまま、次の予定に取り掛かる。
次の予定は朝ごはんだ。
古代ローマの食事を完璧に再現するとそれはもう別の企画になってしまうので、今回は「できるだけ同じ」ぐらいを目指すことにした。
古代ローマのパンは固かったので、ワインにつけてふやかしていたという。
パンをわざわざワイン味にしたうえ、飲み物がワインでデザートがぶどうなので、実質すべてがぶどう味である。
朝ごはんを食べて口の中がぶどう一色になったところで、次は仕事に取りかかる。
ワインを飲みながら5時間で仕事を終らせる
次はいよいよ始業である。
ローマでは朝から晩まで、仕事中も水のようにワインを飲んでいたという説がある。
現代日本ではワインを飲みながら仕事をするとダメなやつだと思われるので、代わりに目の前にワインを置いて仕事をした
太陽がうっすら傾いてきたら、今日の仕事は終了である。
仕事時間はだいたい5時間。普段せっせと8時間以上働いている身からすると、生きるとは何かと思わされる。
仕事が終わればそのまま昼ごはんを食べる。
朝が少ない分、昼はがっつり食べたらしいので、それにならって私もがっつり準備した。
ソーセージはなんと古代ローマの時代からあったらしい。
白米はなかったそうなので、もち麦でおかゆを作って食べてみた。
がっつり昼ごはんを食べたら、次は古代ローマ生活のハイライト「コロッセオでの観戦」だ。
平日15時の銭湯はいつもと違って楽しい
コロッセオは、剣闘士の闘いが見れる場所である。
それに習ってプロレスとかサッカーとかなにかの闘いを見ようとしたが、平日15:00から見れる闘いが現代日本にはまったくなかった。
人が何かと闘っているところを求めて、ゲームセンターにやってきた。
行く前は「人が闘っているところを安全地帯から見るのは趣味が悪いのでは?」とうっすら思っていたのだが、行ってみたら普通にうまい人が多くておもしろかった。
いまも昔も、人は一生懸命なにかをやっている他人を見るのが好きなのかもしれない。
コロッセオを楽しんだら、そろそろ1日は終わりである。
銭湯では、隣のおばちゃんと「熱い湯ねぇ〜」「そうですねぇ〜」などとたわいない話をしてゆっくりした。
休日に行ったことしかなかったので知らなかったが、平日の早い時間だと地元の人と会話を楽しめるらしい。