はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「麒麟の代わりに、撮影中に近所の少年が来る」。みなさんも麒麟を見ていきましょう。
わりと人気の大河ドラマ「麒麟がくる」が大好きだ。
まぁ僕の嗜好はさておき、そんな麒麟が、アレの影響で放送休止となってしまった。マジかよ。麒麟がこない。毎週来てくれてたのに。
そこで、麒麟がこないだなんて耐えられないので今回は、なんとか麒麟を来させてみたいと思う。
明智光秀が主人公の大河ドラマ「麒麟がくる」が大好きで、毎週欠かさず見ているのだが、

アレのせいで放送休止となってしまった。まずい。麒麟がこないだなんて。大打撃。麒麟なんとか、来てほしい!

でも、そのためには、一体どうすれば……あの長い首さえ、具現化できれば、なんとかなるのだが…。(え、そのキリンなの?)

厳密には、難しい漢字の麒麟、いわゆる伝説上の幸運をもたらす霊獣、なのだが、時が時だけに、カタカナのヘボいキリンでもやむをえないだろう。

が、多摩動物園には来てくれても、うちには来てくれない。
でもなんとか長いモノで…来てくれてる感じに……はっ!そうや! あれを利用すればいいんや! ということで、注目したのがコチラ。

犬の散歩の際に犬に付けるリード。これって最近のは、犬の動きにつれて自在にびよ~んと伸びる仕組みになっている。ならば、それを応用して!

そのリードに、横断幕のように布をつける形で、そこにキリンの長い首をびよ~んと(&端に体も)具現化して、

犬が近づいて来ると、(リードに付けた絵も伸びて)ほぼ麒麟となって、来る!はずだよね!ね!ねッ !(つまり顔だけ犬キリン) ではやっていこう。

そこで用意したのが、布。この際、そこそこデカい布ならなんでもいいので、実家ならではな

布団カバーを利用する。さすが実家なんでもある。(勝手に)使っちゃおう。で、

片面を(勝手に)切っちゃおう。うすさ的にも丁度いいかも。

デカすぎる、が、まずは全貌をイメージする。片端はリードの首輪に着けるので、犬の首輪からの高さ、片端は人間がリードを持つので、その高さ、そして斜めとなるリードに沿いつつ、地面にも沿いつつな、それらを満たすような台形となるだろう。

サイズが足りないので、布団カバーを(勝手に)切って、張り合わせてなんとかしよう。そこで早速、正確な犬の高さを測るべく、

ひもメジャーを投入。測ろうとすると、もも、すこぶる嫌がる。
なんでなの、いいじゃん。結局、だいたい35cm。高いんだか低いんだかリアクションしにくい数字。
一方、逆サイにて、人間がリードを持つ高さは、

約50cmでいいだろう。つまりはこんなイメージスケールにて、麒麟を具現化すべく、このヨコ長の台形の布に描いていく。…ん、キリンって基本タテ長では?と、早々に抜本的な違和感が浮かぶが、

気にせず早速下書きを。この左端は、ももの首がいい感じで繋がるイメージにしとこうぜ!

で、太マジックで一気に、チョー横に伸ばしてくれることにしよう。
キリンの生態など、知らない。って首はまだしも、キリンの身体も、このヨコ長の中に描かなければならないのか。ウソん。

ではやむなく、不良座りしてもらうことにしよう。キリンの生態など、知らない。でもキリン、TPOには応じてくれるはず。そしたら、ふと。何か視線が。

ももだ。何かしてると、いつもふと来る。
しかもONにて。もも、いま大事な絵を描いているんだよ。
チョーON。

続いては着色。大好きなアクリル絵の具。まずはキリンなりに、

バカっぽく黄色で塗りたぐる。そして

バカっぽく茶色で模様も描いていく。そして当然のように

飽きる。最近すぐ飽きる。これもすべてはコロナのせい。「鬼滅」第2部を無理やり思案した後、またそんなキリン的ありがちカラーを施していくが、首、長すぎて

空きスペースが。よし、ならそこには、今回

いちばん伝えたかったメッセージを、実際のドラマのタイトル題字のように、訴えることにしよう

麒麟がこない、と。こう訴えられても、困るだろう。
では、そんなこんなで完成した、麒麟布の全貌が、コチラ!

!! 長ぇッ!!

そしてなんかスゴい状態になっている。キリンの生態など、知らない。ではこれを、リードが伸びるにつれコチラにに来るかのように、現れるようにしたいので、リードから吊るすべく、

安全ピンで、何箇所か繋ぐことにする。

まず首輪のところは、がっつり固定しつつ、

各所につけていく。この作業もまた面倒くさい。最近すぐ面倒になる。これもすべてはコロナのせい。ではそんな準備を施した結果、
散歩リード、デフォルトで

だいぶバグった状態に。が、これで散歩をすれば、歩いてくれるにつれ、リードびよ~んと伸びていき、見事な首の長いキリンが、そこに現れるはずやでぇッ!!

そうして、いざ広場へ。

前方には、事情もわからずたたずむもも。
では、麒麟の降臨をめざして、さぁもも、こっちへ来い!

というわけで、もも、わけもわからず、やって来るが、それとともに

リードが伸びていき、まさに麒麟が、現れていく!
そして、いざその全貌を改めて見ると、このように!!

!! 麒麟キター!!!!!
ってチョー立ち止まってるけど、見事に布が広がって、顔はちゃんとももにつながって、顔は犬だけど麒麟!が、

来てくれたのであったー!!! やったぜ!
まぁ実際には、文字通り、麒麟はこない、のだが。でも来たことにしようぜ!!

ちなみにその実、風がすこぶる強く、ペランペランに布がめくれあがり、麒麟が飛んだり、撮影は難航を極めたのであった。ホント、外って困る。

と、みごとに麒麟となった我が愛犬を見ていると、やがて僕自身も、
麒麟になりたくなってきたの。そこで、何の迷いもなく、僕も

愛犬の首輪を着用。

YES、サディスティック。あら首輪って着けられるのね。なかなかの苦しさだが、そうしてさっきと同様に、犬のように

四足歩行にッ!! 完全なる変態だが、世間体は気にせず

こうして、あらためてやって来た、その結果!

!! 麒麟キターーーーーーーーーーーー!!
と、見事に麒麟が来たのであった! まぁ厳密には、文字通り、麒麟がこない、のだが。

できるかぎり、首に合うようにすべく、完全に地にひれ伏す僕。ふと、自らのヒトとして底辺に堕ちた事態に、いたたまれない気持ちになるが、
ももも励ましてくれたようで、前向きに生きていこうと思った。

と、そんな世間体を無視した、屋外での愚行からの帰宅後、

左下あたりで、くつろぐもも、だが、ふとその上方にて。情報量の多い家だが、その中でもひときわ異質な、この

!?

顔面ボーン!! なんともイイ感じの顔面がッ。そうこれ、実は絵のデッサン用に使うやつ。邪魔なので、なんとなく天井近くに飾ってあるのであった。

って、はッ!! もしやこれ、位置的にも、今までの愚行よりも遥かに、麒麟として最適なのでは!ってことで、導かれるように

いったんしまった麒麟リードをまた開放して、これにつなげて、再び伸ばしてみた、その結果!

麒麟キターーーーーーーーーー!!!
と、あらためて!麒麟が降臨!! 今までの誰より、いちばん麒麟っぽくなれたのであった!

なってない気もするが、今大会では見事にチャンピオン。最初からこれで済ませばよかった、という切なる思いも。大切なものはすぐそばにあったんだね。

まぁ部屋的にはすごく邪魔だけど。でも大河でのように、伝説上の麒麟並みに、みなさんにも幸せをもたらしてくれるはずですので、なんとか頑張っていきましょう。ではまた失礼いたします。
はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「麒麟の代わりに、撮影中に近所の少年が来る」。みなさんも麒麟を見ていきましょう。
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