短い記事 2022年3月18日

1年間生き延びている切り花を土に植えてみる

ちょうど去年の今ごろ購入した花束に入っていた切り花(草)。おどろくべきことにまだ元気に生きている。

それほどまでにやる気があるのなら、いっそ土に植えてやろう。

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。花を売った金で酒を買っている。

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ドラセナ。

古代ギリシャ語で「雌の竜」を意味し、ドラゴンブラッドと呼ばれる赤い樹脂が出ることから竜血樹の異名を持つ植物だ。

設定だけ見るとファンタジック通り越して中二病感万歳だが、観葉植物として身の回りに多く存在しているし、実は切花としても多く流通している。

と言うと、だいたい「ドラセナって切り花として売ってるの?観葉植物だと思ってた」と言われるが、じっさい切り花としてのドラセナの知名度は低い。なぜなら、こんな感じで埋まっていることがしばしばだからだ。

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このへんにいま〜す

花束の中で、かなり地味な存在なのである。
そんな健気なドラセナだが、他の切り花に負けない長所が1つある。

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冒頭の画像を撮影したのが、2021年7月。 ​​​​​​
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我が家にやってきたのは、2021年3月20日!

冒頭の画像の時点で、3ヶ月半も元気にしている。一般的な切り花の寿命は約1〜2週間。

そう、切り花のドラセナの長所とは、とんでもなく生命力が強いことだ。

さらに驚くべきことに、このドラセナは我が家でまだ生きている。
現在の姿をご覧いただこう。

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/根っこでました\

現在2022年3月。1年ごしに元気どころか、成長する気概さえある。
花束の他の植物たちはとうに旅立ったというのに、このドラセナだけひとり強く生きながらえているのだ。ここまでくると切り花と呼べるかすら怪しい。

このまま水耕栽培で育っていただいてもいいのだが、せっかくだから土に植えてみようと思う。
切り花を土に植えるだなんて、ちょっと滑稽に聞こえるが、実は一部の植物はちゃんと育つ。現に筆者宅のベランダには、元切り花の紫陽花や、元切り枝の雲龍柳が元気に茂っている。

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雲龍柳に「調子どう?」と訊きに行ったところ、「なんか咲きそうです」とのことであった

我が家のドラセナも、このくらい大きく成長してほしいものだ。
さあ、切り花を切られていない花に戻す作業をはじめよう。

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ここからは土に植えていく手順です

切り枝や切り花(茎)を土に植えて定着させるやり方を、挿木や挿芽と呼ぶ。

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新入りの切り花ドラセナもいたため、一緒に植わってもらうことにした。こちらはまだ根っこが出ていないため、根付くかどうかは彼らの実力次第である。

鉢はかつて1080円のなんらかが入っていた適当なものを用意。
紫陽花などの大きい葉っぱの植物は蒸散(中学理科以外で聞かない単語と思っていたはずだ)を防ぐために葉を小さく切ってしまうが、筆者の経験上、写真の程度であればそのまま植えてしまって問題ない。

あとは土と鉢底石を用意するだけだ。通常の挿木や挿芽には、赤玉土か鹿沼土をつかう。

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ホームセンターや園芸店で必ず売っているやつ。中身は土というより砂利に近い。

なぜこの土を使うかというと、有機質が少ないからだ。
通常の園芸用の土は、牛糞などの堆肥成分が含まれていることが多く、生えてきたばかりの根っこにはちょっと重たすぎる。生まれたての赤ちゃんに牛丼を与えるようなイメージ。

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赤玉土や鹿沼土以外にも、専用の土も購入できる。今回のドラセナはすでに根っこが長く伸びてしまっているため、柔らかいこちらの土を使う。
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まずは鉢底石をあさ〜く敷いて、
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1/3くらいまで土を入れる。
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ここにいてくれ!というポイントにドラセナたちを固定しながら、少しづつ土を追加。
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こんな感じで、自立するくらいまで埋まったらOK。

あとは水をかけるだけだが、ここでもう1手間加えよう。

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メネデール。園芸用品の中でも1位2位を争うほどのいい名前だ。これは肥料というよりも、植物のサプリメントのようなもので、植物自身が体調を整えるのをサポートしてくれる。まさに芽や根を出したいときに使うもの。
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1リットルの水にキャップ1杯のメネデールを混ぜ、鉢底から溢れるくらいたっぷりの水を注いだら植え付け完了。
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あとは土が乾いたタイミングで水をやるだけ。新しい葉っぱが生えてきたら、ここを家に決めてくれたということだ。

切り花として我が家に行き着いたドラセナが、新天地としてこの場所を選んでくれることを期待しよう。

花束などでやってくる植物の中には、こうして手をかけることで生きながらえるものもいる。
もしあなたの家に元気なドラセナがやってきたら、いちど試してみていただきたい。

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