電車の屋根の上に乗ってはいけないし、線路の横断もいけない
上の写真は、インドネシアの首都ジャカルタの鉄道駅で見かけた看板だ。
ジャカルタではかつて東京で走っていた東京メトロやJRのほか、様々な車両が多数走っている。一方で、屋根の上に乗ったらいけないとか、ドアから身を出してはいけない、という禁止事項も書かれている。
インドネシアでは経験はないけれど、インドの通勤電車では走行中でもドアが開いていて、そこから多くのインド人が身を乗り出していた。なんでも向かい風が心地いいのだそうだ。
禁止マークが多いのは日本だけじゃない。昔はのんびりとして緩い雰囲気と思われていた、アジアの国々でも見かけるようになった。気になって行った先々でNGマークを撮りためた。
アジアは乗り物指導が多い
電車での禁止行為はわかりやすい。
英語が短くてインドネシア語が長い。まわりくどい説明なのだろうか。
全体で見るとこんな感じ。ピストル禁止とかペット禁止とか。
インドネシアの電車ではドリアンが禁止だった。そういえばタイも禁止だった。臭い食べ物禁止といえば、中国の地下鉄では餃子を車内で食べるのが禁止だった。危険物の持ち込みや臭いものの持ち込みはNGだ。
そういえば日本の電車にビールの缶が置かれてるのを見ることがあるし、酔いつぶれて寝ている人もいるけれど、酒禁止というのはない。考え方によっては意外と日本はおおらかかもしれない。酒帯びできるだけ日本は特殊なのかも。
エスカレーター。いろいろダメだったりOKだったり。
下から2番め右から2番めは判定なしだ。ダメなのか、忘れて印刷したのか。
アジアの国々では、駅と並んでエスカレーターやエレベーターで禁止マークを見つける。
ベトナムのエスカレーターは座ることを禁止している。座る人がいるのだろう。
まとめてNGを描いたのだと思うけれど、3人がそれぞれポーズを取ると高難度。
ベトナムやインドネシアだとエスカレーターで座ることを禁止しているけど、中国のエスカレーター禁止マークはちょっと違っていて面白い。
中国は元気に動く人を抑え込もうとしているのだ。確かに中国にはベトナムやタイに比べてやたら動きまわる子が多い。
禁止マークの違いに気づくと、各国の人々の行動の違いも見えてくるかもしれない。
座ったり登ったり逆走したりしたらNGというマーク。なんだか動きが活発に見える。
エスカレーターを飛び越えるのを禁止しているのだろうか。ダイナミックすぎる。
逆に立ってはいけません。なるほど、たしかに!
高難易度な禁止マーク
ところで中国で見つけた変わった禁止マークをクイズ形式でいくつか紹介したい。問題としてマークそのものを、答えとしてマークの下にあった中国語を紹介しよう。
想像してみよう。この禁止マークはなんでしょう?
人が走ってるようにも見えるが。。。
・・・
答えは設備の破壊禁止でした。
破壊はいけない!
次の問題です。
上はトラック。問題は下の謎の絵だ。
・・・
答えは荷物をおろして放置してはいけないでした。
道の邪魔!
次の問題です。
座ってるようだけれど。
・・・
答えは物乞い禁止でした。
中国の物乞いはQRコードでキャッシュレスだってね!
次の問題です。
車と服の意味は…
・・・
答えは路上販売禁止でした!
屋台がないのはちょっとカオスが足りなくて寂しいね!
・・・・
こんな感じなんだけど、外国を知らないとその国のNGマークがわからないのではないだろうか。
日本旅行人気やら東京オリンピックで外国人が増えているけど、わかるNGマークをだしているのだろうか。マークの上下に英語があればわかるんだろうけど。
そこで日本でも撮りためて確認してみた。
時代を反映した日本の禁止マーク
日本の禁止マークの問題です。これはなんでしょう?
銃を構えたら禁止…にみえなくもない。
ついでにもう1問。
5人、人がいる。
答えの一つは歩きスマホと、、、もうひとつが長い!
無許可での大人数集合場所利用
集会・催事などの独占使用
・・・
そんなの想像無理ですって。
日本語読めない外国人の人には無理ですって!
と思った。似たような例はほかにもあって…
やはり五人組禁止。SMAPは森くんを入れるべきである。
集会禁止だった。
日本では公園やパーキングなど屋外でも禁止マークを見かける。
でもって、ポイ捨てや喫煙の禁止に加え、「遊ぶな」「騒ぐな」「静かにしろ」が加わる。そりゃあ街が静かになるけれど、日本だけが騒がしくするのも禁止というのはなんだか世知辛い。
いろんな遊びが禁止というのは事故予防とはいえなんだか寂しい。
時代を映す「禁止マーク」
日本の禁止マークは、静かな環境を求めてるものが多くて驚いた。アジアではそういった禁止マークはみられなかったが、欧米ではどうなのだろうか。
禁止マークはその国々の時代を切り取ったもの、といえるかもしれない。
禁止マーク自体は罪ではないけれど、これ以上禁止マークが増えなければいいなと思うし、他の国や地域でも必要以上に増えずに、賑やかであればいいなと思った。
また、海外にいてもピクトグラムで書かれていればわからないものは案外ないということがわかった。旅行に行く際は、万国共通のピクトグラムを見よう。
大阪で一番うさんくさい街といわれる「十三」でみつけた大きな立小便禁止。
地域性があるかもしれない。
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