特集 2019年4月25日

発想が広がる!?中国イラスト本の世界

いろんな月餅の描き方がある。ためになる!

中国の本屋の子供向けのコーナーにイラストサンプル集の本が売られている。だいたいは何冊も平積みされている。

日本のイラスト本と同様に、食べ物や建物や人や動物などのサンプルが多数ある。でも日本とちょっと違って面白い。その背景には生活環境の違いや、習慣の違いがある。

たとえば月餅の描き方のページには、様々な月餅のサンプルがある。それは月餅が身近にあって日常的に食べる習慣があるからだ。日本のイラスト集には月餅はないだろう。その違いがいい。

何冊か買って中を覗いてみたら、ほかにも中国らしいイラストがたくさんあった。

変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

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パクチーの描き方を知ってるか

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本屋のイラストカット本のコーナー
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月餅の描き方だそうな。

月餅はなんとなく知ってるけど描けない人が世の大多数ではないだろうか。

カッパのお皿を描いたらそのまま下に円筒に。上に模様を入れたら月餅ぽくなるのだ。

知らなかった。しかし実際に描いてみると、なるほど月餅とはこういうものだとイメージがくっきりする。

中国のイラストカット集、役に立ちそうじゃないか?

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春巻きの描き方。春巻きにトマト(西紅柿)をいれている。
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いろんな春巻き。ちくわと紙一重だが厚みがない分春巻きだ。
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餃子はわかる気がする。ということは、それほど違いはないのだろう。

料理だけでなく、売られている野菜や果物が違う。

例えばパクチー。パクチーを描けと言われて描けるだろうか。この手の本ではパクチーも紹介している。

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パクチーの描き方。パセリにも見えるが・・・

パクチーのサンプルはパセリのようだった。気になって調べると、同じセリ科なんだとか。ただ葉の形が違って、丸みを帯びているのはパセリで、切れ込みが細かいのはパクチーなんだそうで。

イラストでは区別するのは難しそうだ。でも絵を描いて、これはなんでしょう?と聞いて、パセリと答えたら「ブブー、答えはパクチーでした」、パクチーと答えたら「答えはパセリでーす」などと意地悪することができることを学んだ。

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ライチの描きかた。確かにライチだ!葉っぱもポイントらしい。
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ココナッツは、中が空洞の肉厚の球を作ればいいらしい。
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ドラゴンフルーツ。中身が白いのと赤いのがあり、赤いのを食べると、うんこまで赤くなるので初心者は要注意です。
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ドリアン。たまごにへたをつけてイボイボにすればドリアンなのだ。
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ドリアンのイラスト集。あらやだ、くさかわいい。

日本にないイラストあれこれ

他にも日本のイラストカット集ではお目にかかれないだろうイラストがある。すごくあるわけじゃないが、中にちょっと混ざってて「おっ」と思わせる。

例えば万里の長城などの建築物系なんかがそうだが、ほかにも中国だからこそ掲載されているイラストサンプルがいろいろみつかった。

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万里の長城。難しそうだがなるほど描けそうじゃないか。
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天安門。これがすぐに描けるようになれば中国的歴史建造物を描くのも少しは簡単になる?
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3ステップでさも簡単そうに描いているがかなり難易度は高い。
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そんな二胡のイラストサンプルがずらり。こんなにいろんな二胡があるのか。
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セグウェイのような乗り物の描きかたも。道で走る姿をしばしば見かける中国だからこそ。

きなくさい

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手りゅう弾だ。子供用のイラスト集なのに手りゅう弾とは。
日本の子供はそもそも手りゅう弾を知らない子が多そう?

中国の子供は戦争系おもちゃでよく遊んでる。団地の敷地内でおもちゃの銃で戦争ごっこをしたり、モールで戦車のムーバーに乗って遊んでたり、戦争系ゲームで遊んだりする。やはりこういうところも習慣が子供用の本に出てて中国らしいのである。

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ミサイル搭載トラックの描きかたがある。
運転席を描いて貨車を描いてミサイルを載せれば完成~
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「ちょうかわいいい子供の美術イラスト集」でロケットトラックですよ!?

外国土産にイラスト集

中国のイラスト集には月餅やパクチーからセグウェイ、手りゅう弾まで描きかたが描かれていた。そこにはお国柄があった。ぱらぱらとページをめくれるうえに外国を感じる本だった。他の国のイラスト集も見たくなった。旅行に行く際は、本屋によってこの手の本を見て買い集めたい。

実は中国から日本に帰国してお土産を渡そうとしても、喜ばれるチョイスをするのは難しい。イラストが好きな人や、子供がいる家庭にはこうした本をお土産にするといいかもしれない。

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岩石のイラストという、渋いチョイスのイラストもあった。
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